4.原作もゾディアック事件の詳細も知らないまま観ました。158分の長丁場、正直集中力が途切れそうになりそうになりました。やはり・・・。これがもし小説ならわからなくなればページを読み返したり前の章に戻ったり出来るわけですが、DVDとはいえ途中巻き戻したりするのも野暮だしね・・・ということでそのまま最後まで鑑賞。ある程度の予備知識を得てから鑑賞すれば非常に面白い映画だと思います。秋の夜長にじっくりと越し落ち着けてね。 この映画のもう一つの見所は1968年から1991年まで変遷するサンフランシスコの風景や人々の風俗の丁寧な再現でしょうか。完全主義者のフィンチャーはさりげなくハイクオリティなVFXと贅沢な大道具小道具によってその時代を再現しています。映画美術に関心のある人にはそう言う面では158分は退屈しないと思います。 【ロイ・ニアリー】さん [DVD(吹替)] 7点(2007-11-12 10:20:13) (良:1票) |
3.単調になりやすい、ノンフィクションものですが..なかなか楽しませてくれました..とても真面目に創っている、正統派作品です... 【コナンが一番】さん [DVD(吹替)] 7点(2007-11-07 14:44:01) |
2.《ネタバレ》 駄作→名作→駄作→名作・・・と続く、いわゆる「フィンチャー理論」でいくと、前作の「パニックルーム」・駄作→今作は名作なんじゃね?!と思いきや、(サスペンスを期待していただけに)かなりの期待ハズレ。
しかし、フィンチャー特有の只者ではない感は、やはり流石でした。
事件そのものよりも、事件に携わる刑事関係者・容疑者・マスコミ・観衆とも呼べるアメリカ国民・一人の漫画家。それら様々が様々に「ゾディアック事件」に巻き込まれていく、という災難の多様さと、未だ未解決であるという現実が相まっていて面白い。
「ゾディアック事件」が元ネタのダーティーハリーが作中に公開されるというのも、皮肉めいていて面白いし、音楽チョイスも時代性はキッチリ反映していたにもかかわらず、イマイチに突出していないという媚びの無さも、計算なのか天然なのかわからないがイイ感じ。
何とソコソコに楽しめたりしました。
蛇足ですが、「ER」グリーン医師役で頑張っていたアンソニー・エドワードが結構イイ役で出演しているのも、嬉しかった。ロリコン容疑者役で出演か?と一抹の不安もありましたが、吃驚するくらいにマトモな役だったので、逆に吃驚した。 【aksweet】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-11-05 00:14:02) |
1.場面が変わる度に、まるで神経質になったみたいに「3日後」とか「2週間後」とか「何月何日」といった日時及び時間の経過を表す字幕が登場してくる。これだけ細切れに、しかも連続してそれを表示した映画はそう無いと思う。この映画自体を原作に忠実な"映像記録"という意味合いを持たせたかったからなのか、それは分からないが、グレイスミスがゾディアックの真相究明に本腰を入れる所あたりからは、記録としての客観性よりもグレイスミスの妄執が映画の展開を支配する。映画としては、記録としての進行に忠実だった(つまり人物の感情が先行しない)前半は、ゾディアックの殺害シーンの恐さも加わって見事な出来だと思ったが、最終的に着地するであろう一種の徒労感から一歩も踏み外せなかった後半が残念。でも、まあ面白い映画だとは思う。「殺人の追憶」の方が断然面白いけど。 【Qfwfq】さん [映画館(字幕)] 7点(2007-07-02 01:58:50) |