9.《ネタバレ》 最近は韓国映画のドロドロ怨念系ばかり観ていたので、本作のようなスタイリッシュな復讐劇はなんか新鮮でした。もっとも物語の体裁上、そのことは終盤まで明かされませんので、全体的な雰囲気は新訳『間違えられた男』といった趣。サスペンスとしては、至極真っ当なつくり。シンプルな構成ゆえ物語を深く理解できるのが良。ただ、ドラマ部分の掘り下げは十分ではないと思いました。とくにキーパーソン、グッドキャットについて。彼が幼い主人公の命を助けたのは、まあ理解できる。しかし彼が主人公の復讐に加担したのは何故でしょう。ボスやラビのやり方に我慢できなかったから?主人公の父親代わりだったから?プロの殺し屋が私情を挟む以上、其処に何らかの理由付けが欲しいと思いました。彼のキャラクターに肉がつけば、物語に厚みが出たと思います。復讐がなされてもイマイチ爽快感に欠けるのもマイナス。家族を皆殺しされた主人公には同情しますが、危険な賭けに手を出したオヤジさんにも非がある。また、序盤からボスもラビも顔を出しすぎ。手の届かない大物相手だからこそ凝った仕掛けが必要な訳で、こうも簡単に復讐相手に会えるならば、「いつでも殺せるのに」と思ってしまいます。6点か7点か迷うところですが、タイトルがタイトルだけに。 【目隠シスト】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-10-14 19:52:02) (良:2票) |
8.《ネタバレ》 サスペンスが好き、でも勘は悪いという(つまり私だが)タイプはとても楽しめると思います。いやーわかんなかったな。前半までのJ・ハートネットの善良ぽさにまんまと騙された、とも言えるし L・リューが彼女らしくない普通の女子を演ってるのが違和感だったのでスパイかも、と思ったり あげくB・ウィリスの不思議な佇まいに人外の存在かもしれない(彼の別作品が影響した)とお門違いに勘ぐったりで、それら全部外しても楽しかったな。 伏線に嘘や無理やり感がないんですよね。筋としては極めてシンプルだから。言われてみれば大して込み入ってない話なんだけど逆再生のように組み立てたことで謎がいっぱいあるように見える。よくある作りではあるけど、目まぐるしく挿入されてきた過去映像もとりこぼさず説明してくれる丁寧さは観客に親切だし、ずらーっと並ぶ重鎮演者の顔ぶれはいやでも重厚感漂わすし、良かったですよこれ。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2019-05-16 23:35:59) (良:1票) |
7.《ネタバレ》 はじめのうちはストーリーがとびとびで、何が何やらワケがわかりません。ジョシュ・ハートネット演じるスレヴンがメインになってからは、急にストーリーがすっきり見やすくなります。 後半、ネタバレが始まるまでは、ミステリアスな雰囲気が強くて、個人的にかなり好きな味わいがあります。巻き込まれ型サスペンスに見せかけた計画犯罪というアイデアがなかなか面白い。ようわからんかった序盤のすべてが、終盤ではきれいにつながりかなりスッキリします。 タイトルから『オーシャンズ11』みたいなものを想像していたのですが、中身は凄惨な復讐もの。人が結構死ぬんだけど、なぜかコメディのようにも感じる不思議なテイスト。ラストは隣人のリンジー(ダジャレか)と結ばれて、爽快感さえ感じる終わり方。 実はリンジーも何かの仕掛けかと思っていたのですが、本当に砂糖を借りに来ただけのただのおとなりさんでした。第三者と思っていた警官が母親殺しに加担していたことや、グッドキャットに撃たれたリンジーが生きていたのは素直に驚きますね。 なかなかの良作クライムムービーでした。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 7点(2018-01-24 12:01:11) (良:1票) |
6.《ネタバレ》 なかなか面白かった。 どんでん返し狙いで作品を作るなら、多少の強引さも仕方なく、本作のそれは許容範囲かなと。 ノミ屋殺害の凶器に野球のボールが使用された事等で、スレヴィン=ヘンリー(息子)というのは早い段階で薄々気付きましたが、グッドキャットは騙された。また刑事が執拗にグッドキャットを追っていた理由の一つも最後に提示されており、思わず「おぉっ!!」と唸らされましたよ。マックス(父さん)はやはり殺されてしまったんですね~;; 一流の殺し屋であるグッドキャットが、依頼に背いてまでヘンリーを助けた理由は、まあ観る人の想像に任せるというのも面白いのではないでしょうか。 終盤のたたみかけるネタばらし&今まで語られて来た事が嘘だった解説の流れは、「ユージュアル・サスペクツ」、「グランドイリュージョン」を彷彿させ、爽快!!ただ、シリアスさ、サスペンス要素が薄く、いまいち緊張感が足りなかったのが残念かな。もっと復讐を前面に出し重い話にしても良かったかと思いました(まあ、多くの人が死んでるんで、十分重い話ですがね。)。でも、スタイリッシュさをとるか、シリアスさをとるか、そのギリギリのバランスの結果が本作という事で、決して悪くはありませんけどね。 俳優陣としては、能面の様に無表情のブルース・ウィリスは新鮮で、「グランドイリュージョン」同様序盤は余裕こいて最後には騙されたモーガン・フリーマンにはクスリとしてしまいました。 【夜光華】さん [DVD(吹替)] 7点(2015-05-18 09:33:32) (良:1票) |
5.《ネタバレ》 最初の段階で、スレヴンがニックに間違われギャングに強要される展開で「なんでちゃんと否定しないんやろ~」と不思議に思い、スレヴンのつかみ所のないキャラにどうにも感情移入出来ず不安を抱きながら観ていたのだが、後半、あらゆるシーンの謎が明かされ、スレヴンとグッドキャットの関係が明らかになると「なるほど~」の連発でした。それだったらまぁ、あのつかみ所のないキャラも無理はない。ストーリー構成がとても巧いなと感じる。もちろん、この構成を構築させる上で、たとえばギャング同士が向かい合った建物に閉じこもってにらみ合ってるとか、そういううちょっとありえない要素が前提となっているし、他の方も言う様にどうして殺し屋が息子を殺さなかったのかという点でも疑問を抱きたくなる気持ちもわかる。そこんところは、殺し屋にも人の心があったのかなとか、少年になにかしらの才能を直感的に見いだしたからなのかなとか、そういうことで脳内補完すればいいかと思う。スレヴンとグッドキャットだけでなく、リンジーとの関係でもラストに一騙しがあり、それがまたなかなか良い余韻を持たせた終わり方だったなと関心。 【あろえりーな】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-03-26 21:29:49) (良:1票) |
4.主人公が色々な組織に巻き込まれ、どーなるの?って思ってる間にクライマックス、こーゆのは観てて飽きないです。ルーシー・リューが初めてかわいいな~って思えたし、主役の不運続きだけど飄々とした態度も魅力てきでした。びっくりするよーな展開ではなかったけれど、テンポがあって、スタイリッシュな映像表現もあってか、安心して映画を楽しめました。クライムもので、サラッと楽しめるものないって時には最適かも。 【なにわ君】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-08-10 17:17:48) (良:1票) |
3.最近のドンデン返しモノと言えば、個人的にオチが読めてしまったりしていまいちインパクトに欠けた物が多かったのですが、本作はよく練られた脚本で久々に騙されてしまい、なかなか楽しめました。映画の雰囲気的にはもっとオシャレな感じを想像していたので、意外と暴力的な雰囲気だったのはちょっとビックリしましたが(暴力シーンもそれなりに多いし・・・・。とは言えR-15指定はオーバーかなと思いましたね)最近のは夢オチや二重人格オチばっかりでつまらん!と感じている人には結構オススメ。公開されていた時期はちょうど受験シーズンだったのですが、本作は出来れば映画館で見たかったなあと思いました。あと髭を生やしてグラサンをかけたブルース・ウィリスはどっかで見た事あるなあと思ってたら、『ジャッカル』の変装したウィリスにそっくり(笑) |
2.《ネタバレ》 「スナッチ」みたいに、いろんなトラブルに巻き込まれた挙げ句複雑にからみ合った話が 最後にまとまるようなスカッとした話かと思ったら、意外と重い展開にびっくり。
気になったのは、他の書き込みにもあるとおり、“ボス”が確実にグッドキャットに 殺人を依頼するように仕向けたという描写がどこにもないこと。 伝説級の凄腕の殺し屋なのはわかるが、何年も連絡してなかったのに急に仕事を頼むには 何か理由がいるのではないでしょうか。 あと、“ボス”も“ラビ”も、お互い標的にされることを恐れて防弾ガラスに囲まれ 車に乗って外出すらしないような生活を送っていたにしては、殺し屋に対しても 借金を返しに来た若者に対しても無防備すぎる。厳重に警備・監視されたビルの最上階に 住んでいるかと思いきや、護衛の手下や監視役を派手に撃ち殺しておきながら 何事もなかったようにボスに謁見できてしまうとは…。 まぁ「人違いされた不運な青年」を装って警戒心を解きながら、その実復讐の機会を 窺っていた…という点では見事にダマされましたが、あくまで観客(とリンジー)を 欺いたに過ぎず、目的達成のためにそれほど必要な策略だったとは思えない (しかも20年もかけて練り上げた策とは…)のが残念でした。 復讐そのものとは無関係な両巨頭の息子をためらいもなく亡き者にする点でも 共感できず…。グッドキャットが引き取って、血も涙もない暗殺者に育て上げたって ことなんでしょうか。狙撃もうまいし。 ついでに言うなら、世間から恐れられるほどの殺し屋・グッドキャットがこの復讐劇に 手を貸したメリットって何なんでしょうか。まさか“ラビ”から振り込まれた ギャラの「半額分」だけってわけでは…。 何だかんだ言いつつ、観てる間は楽しめたのでこの点数です。 【R-7】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-07-29 18:32:06) (良:1票) |
1.《ネタバレ》 見る前は、全体的には「オーシャンズ11」みたいな感じの洒落た感じの雰囲気のものかと勝手に思っていたけど、実際はそういう感じではなくて、意外に陰気な感じのする部分もあるものだったなと思った。後半になるにつれて次々と人が死んでいって、こういう風になっていくとはと思ったし、この映画は完全なる復讐ものだっだんだと実感した。映画の内容としては、伏線をはりまくってラストに次々と真相がわかっていくという、今では珍しくないつくりだけど、やはり、いろんな事がわからなかった分、集中してみれたし、作り方も悪くなくて、面白く見れた。この作品を見て、ジョシュ・ハートネットの特に前半の不運な男的な感じの演技とかが良かったし、全体的にも良くて好感が持てた。 【スワローマン】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-07-07 13:29:42) (良:1票) |