10.《ネタバレ》 爆発物捜査官のダグは、クレアの死体て何かを感じた。それは彼女に惚れたのではなく、彼が一度タイムトラベル(TT)して彼女と会った既視感からくるものだ。FBIで、監視装置“スノウホワイト”の映像を見せられ、「複数の衛星情報を解析合成したもので、膨大な情報処理に四日間を要するため、常に四日前の映像しか見れない」と説明される。が、疑念をもった彼がモニターのクレアにレーザーポインターを当てるとクレアが反応した。実は空間を折りたたんで時空の二点を繋げた“時空窓”で、出力を上げれば物質も送れる。彼は過去の自分に手紙を送るが、誤まって同僚のラリーの手に渡り、結果、彼は殺され、クレアも巻き込まれる。ダグは、携帯時空窓ゴーグル・リグを使って四日前の犯人の行方を追い、隠れ家を発見し、犯人は逮捕された。一件落着するが、ダグは自分の所為でクレアが犠牲となったことを悔やみ、二度目のTMをする。犯人を片づけ、大事故を防ぎ、クレアの命も助けるが、自分は爆破死してしまう。本作品では「過去は改変できない」のが前提で、過去に介入する度に分岐した別の世界になる。現代と、一度目のTM、手紙送信、二度目のTMの三つの分岐世界の四つが交錯するのでややこしい。ダグがラリーを救えなかったは、彼の死が四日以上前の過去になってしまったから。厳密にはTTを繰り返せば、スノウホワイト完成の四日前まで過去に遡れる。大事故は防いだものの、別の犠牲者で出ているので爽快さは無い。TTがなくても、事故は防げる。警察に事故を予告する手紙を出すとか、犯人の心臓に弾丸を送るとか、準備中の爆発物に弾丸を送るとか、方法は多様だ。過去に情報が送れるのなら、過去の人は未来を知ることとなり、相場や競馬、選挙結果等、社会が混乱するだろう。一度目のTTで犯人逮捕に失敗したダグがどうなったか不明。二度目のTTでダグが生き残った場合、携帯電話を鳴らすとどちらの携帯が鳴るのだろうか。冒頭で遺体袋の携帯電話が鳴る場面があるので気になった。犯人が、「私には運命がある。創造者が定めた運命が。それを変えようとする者は滅びる。運命を止めようとするとかえって引き金となる」と言った時、今後どんな展開になるか楽しみだったが、ただの虚勢で終った。大爆発、カーチェイス、銃撃戦と派手な演出で観客を驚かすという安易な姿勢が残念。TT無し、捜査だけで事件解決に導く演出なら良かった。 【よしのぶ】さん [DVD(字幕)] 7点(2014-12-01 16:22:35) (良:2票) |
9.《ネタバレ》 かなり面白い。 それだけに期待が膨らんでしまうのだけど、ラストは意外と平凡でちょっとがっかり。 あそこから歴史は変えられない顛末にきっちり持って行けたら名作だったと思う。 歴史が変わってしまった時点でなんでもありになってしまった。 【もとや】さん [DVD(吹替)] 7点(2008-04-23 11:19:08) (良:2票) |
8.《ネタバレ》 ダグは「一度は、犯行前に犯人を逮捕したい」とかカッコイイこといってましたが、もしクレアがブスだったら、絶対、過去には戻っておらず、「デジャヴ」が成立しない映画でした(笑)。そういう意味で、映画トータルの伏線は、検死のときにダグがつぶやいたひと言、「美人だな」にきわまります。 自由自在のアングルから、壁なども透視できるほどのハイテク機器なのに巻き戻しも早送りもできない(その理由はのちに明かされるが)、ちょっと不便なスーパーマシンとか、ゴーグルをかぶって、片目は現在を、もう片方の目では過去を見ながらのカーチェイスとか、荒唐無稽であっても斬新なシーンは魅力的でした。過去をサーチするシーンは「マイノリティリポート」を思い出させました。 途中から、いったい、どういう落とし前にするのかなと思い始めましたが、いちおう何とか辻褄を合わせたかたちで、まあまあ、これなら許せるかな、ぐらいのラストでした。真剣に考えたら、いろいろと突っ込みどころがありそうですが、あまり突っ込んで考えなかったら、楽しめる映画だったと思います。ただ、あとには残らない映画だろうなぁという気もするので、4日半後の自分のなかにどれだけ印象が残っているか知りたい(笑)。6点か迷いましたが、クレアに魅力にほだされて7点也です。 【delft-Q】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-09-10 22:46:22) (良:2票) |
7.《ネタバレ》 まあデンゼルがあれこれ機械をいじって、格好良く活躍して解決するアクションものなんだろうな・・・と思いながら見始めたら、全然違っていました。まず、「4日前(だけ)の過去の状態が見られる」「アングルも場所も指定できる」「しかし巻き戻しや早送りは不可」というこのご都合主義な絶妙な設定!しかもそれを自信満々に、ストーリーの進行上自然に納得させる強引な説得力!さらに設定に溺れずにその条件をフル活用しており、片目ずつで過去と現在のカーチェイスだなんて、これまで考えた人がいたとしても絶対に真面目に撮ろうとは思わない代物です。そして後半では反転してタイムトラベル・ラブロマンスに飛翔します。ここでは、シンプルだからこそ力強いヒロイン宅での伏線回収を堪能しましょう。あとのラストはそこから想像したとおりに収束していくのですが、とにかくトニー・スコットの職人技術的エンターテインメントが全開の作品でした。 【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-01-17 01:19:40) (良:1票) |
6.未だかつてないほどのハイテク捜査モノかと思いきや、ぶっとびSFサスペンス。やたら小難しい話が飛び交いますが、決して真面目に見てはいけません。前半の怒涛の如く押し寄せるとんでもない設定に振り落とされないかどうかがこの映画を楽しめるかの分かれ道。馬鹿馬鹿しいと見捨てずにしがみついていければ、後半の華麗な伏線回収に舌を巻き、今までのカットに無駄のなかったことに気づかされ、なんだ結構楽しいじゃないかと無邪気に楽しめることでしょう。こんな無茶苦茶なストーリーをひたすらシリアスな物語として無理矢理仕上げるのは流石ハリウッド。広い心と忍耐が必須の、突っ込み無用出たとこ勝負シリアス風バカ映画。デジャヴどころの騒ぎじゃねえ。 【すべから】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-05-01 23:35:07) (良:1票) |
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5.救われたのか救われないのか、微妙なラストではありますが、素直に「ああ良かった」と思えた。主人公の頑張りに拍手。あの後待ち受ける未来に多少の不安は付き纏うものの、初対面?の主人公を今度はヒロインが救うであろう希望を抱かずにはいられません。タイムパラドックス物は矛盾が付き物ですが、あの後どうなるかを描かずに終わったのは鑑賞後感の良さに繋がりました。 【にしきの】さん [DVD(吹替)] 7点(2008-02-01 05:11:47) (良:1票) |
4.《ネタバレ》 好きなテンポだったし、なかなか面白かった。ただ、、、最初の展開からは、、 まさかタイムスリップ・マシーンものとは予想外。過去をさかのぼる感じから、犯行までの時間のながれや、犯人逮捕までのスリル感や伏線たどりを楽しめるかと思ったら、 いきなり時空なんて話が出てきた…!ちょっとガッカリしてしまったョ。 そうそう結局、犯行動機はなんだったの?って感じだし、最後あれは、いいの? 別の現在が存在していくからいいの???? ん~~納得できず。 あまり深く考えず、追求せずに見ると、面白い。 【bluestar】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-12-03 16:14:53) (良:1票) |
3.デンゼルワシントンのキャラはかっこよくて良かったと思う。映像もスピード感があって飽きずに観れた。ただこのタイムスリップ系の脚本ってのは毎回「お~なるほど~」って思えないんだよね。なんか無理につじつまを合わせようとしてるのがあまり好きじゃない。 【ばかぽん】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-08-15 01:05:38) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 すでに死んでしまった女を助けることができるかもしれない・・ってどうゆうことよ!と興味津々劇場に足を運んだのだが、なるほど!唸らされました。そのアイディアも面白かったが何よりもトニー・スコットの映像に参った。4日前の映像とやらを見ていると主人公が逆回しをしてくれと。それはできないと。早回しはできるのに?と。早回しもできないと。早回しをしてるじゃないか!と。いや視点を動かしているだけだと!!!なんと私も早回しだと思ってたその映像はたんに視点を高速移動させていただけ。前作『ドミノ』にはあきらかな早回し逆回しがあったと思うが、それゆえに「またか!」と思った私を予想してたかのようなこのセリフに参った。容疑者の車を追いかける。しかし現実にはそこにはない4日前の車を追いかける、というとんでもないカーチェイスの見せ方も、特殊な設定が助長する見事な切り替えしが見る者を釘付けにする。映像どおりに繰り返される後半の展開は子供のようにドキドキした。トニー・スコット、この人も映像の限界と可能性を模索する映画人であった。もはやこの作品はブラッカイマー作品とは言えない。間違いなくトニー・スコットの映画だ。 【R&A】さん [映画館(字幕)] 7点(2007-07-30 16:55:23) (良:1票) |
1.《ネタバレ》 ネタとしては決して新しいものではないと思う。『ドラえもん』にも登場する話であるからだ▼しかし、トニー・スコット監督は決して単純なまま終わらない。片目で現実を、片目で過去を認識しながら犯人の車を追うシーンに斬新さを感じた。また、世間で“スタイリッシュ”と評される映像も、『マイ・ボディガード』や『ドミノ』ほど慌しくなく、作品のテンポと見事にマッチしていた▼ストーリーは細かい部分にはツッコミを入れたくなる。例えば、レーザーポインターが画面を通り抜け、監視中の女性がその光に気付いたが、その現象はなぜ起こり得たのだろうか▼だが、このような細かい部分は気にしない方が良いだろう。気にしなくても良いようなテンポと映像でこの作品は出来上がっていると思う。デンゼル・ワシントンの名演技も含め、サスペンス映画としてもアクション映画としても楽しめる娯楽作品に仕上がっている。 【新世紀救世主】さん [映画館(字幕)] 7点(2007-03-30 22:52:37) (良:1票) |