8.《ネタバレ》 主人公が生き残ることがわかっているので安心してハラハラできました。ただ他のシーンに比べて戦闘(銃撃)シーンがあまりにも稚拙なのでリアリティ激減で興ざめです。 【ピチクン】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-02-04 20:03:55) |
7.《ネタバレ》 面白かった。ぐいぐい引き込まれた。でも出てくる人たちが色んな立場の人たちなので名前と俳優さんが途中で一致できなくなりました。戦争が終わった時点で、ちょっとしたエピソードでいいから、1回人物を整理して欲しかった。でもこの主役の女性。最初にウサギからにんじんを取り上げ、ぽりぽり食べるとこで、あ、この女性素敵だ!と思いました。他にもこの女性のたくましさを描く色んな場面が出てきますが、どれも他の映画にないものがあります。 【トント】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-01-17 12:02:33) (良:1票) |
《改行表示》 6.《ネタバレ》 実在のユダヤ人スパイをモデルにレジスタンス活動と裏切り。 戦後のイスラエル観光地での描写から一転ナチス時代に回顧。10数年の違いで の明暗が凄い。またかなり際どい描写にビックリ。下ヘアーマニキュア?、共用トイレのシーンは印象強烈。 【ご自由さん】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-01-15 23:12:39) |
《改行表示》 5.《ネタバレ》 戦争を題材にしつつもウェット過ぎず、悪い意味での文学気取りもなく、ミステリーとしてもオーソドックスな作り。余計な気負いなしに、語るべきことを堅実に語ったという感じで、素直に楽しめた。 もっとも印象深いのは、真犯人を棺に閉じ込めたあと、ラヘルら二人が呆けたように湖のほとりに佇む場面。悲鳴が止んだときの「永遠に続くかと思ったわ」という、復讐のカタルシスよりも徒労感の滲んだ台詞が忘れ難い。 初めはナチス相手の戦いだったのが、やがてナチ将校に恋をして、味方のはずの英米軍に虐待を受け、最後には同胞を敵として殺す。善悪の境界も混沌とした極限状況でここまで振り回されたら、そりゃ疲れ切るよなあ、と思う。大昔のアメリカ映画ならナチ=絶対悪の単純な形式でしかなかったのが、ヴァーホーヴェン監督には我慢ならなかったのだろう。事実あの時代を公平に見れば、白黒のつけにくい複雑な状況がいくらでもあるのだから。 ムンツェが告発される場面で、裏切ったドイツ軍人が「この男は保身のためなら平気で嘘をつくのです」という台詞がある。それに応じてカナダ人(だっけ?)将校が「誰でもそうだろう」と平然と応じる。ヴァーホーヴェンの冷めた人間観があの台詞に凝縮されているように思った。 【no one】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-09-20 01:42:19) |
4.バーホーベンさんはかなり刺激的な幼少時代を過ごしたそうで、それが彼の映画監督としての作風に大きな影響を及ぼしたことは言うまでもないのですが、本作はずーっと前から構想として温めていた、まさしく彼の原点、あるいは集大成ともいうべき、そういう作品なんだろうと思います。彼が小さい頃見たその世界、醜く下劣で残酷で、人間の本性むき出しの世の中を、まざまざと体感した。そういうのがこの作品を見ていると透けてみえてくるような気がします。だけど重くならない。真に娯楽に徹してる。これがまた凄い。そのせいか感情描写はとても浅薄なんですが、こういう実に重い内容を真に軽い娯楽にするその精神に、楽観性というか、救いを見るようで私は好きなんです。それにしても、これだけ体を張ってこの役を演じきった主役の女優さんは素晴らしいです。 【あろえりーな】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-09-17 02:24:00) (良:1票) |
3.《ネタバレ》 ここでのあまりの高評価に相当期待してみてしまったのだろう。ある水準には達していると思うが傑作というほど良い作品だと思えなかった。求めてはいけないのだろうがリアリティというよりかはコメディに思えた。 【K2N2M2】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-09-09 13:28:23) |
2.《ネタバレ》 2時間超の長い時間を感じさせない、なかなか面白い映画だった。エンターテイメント性が強く、セリフのオランダ語を英語に変えて一人くらい名の知れた米国人俳優が出ていれば、「ハリウッド製ミステリーね」ときっと私は思い込んだだろう。冒頭からのたたみ込むような展開や、駅で列車を映すシーンのダイナミックさとか、はたまた誰が影の悪人なのかを推理するところ、所々にちゃんと仕掛けられていたトラップ、みんなすごく巧くて、見慣れた映画に近い気がした。その方法を持ってして「哀」や「憎」で進み行く主人公ラヘルをガッチリと描いていた。映画の出来はカリス・ファン・ハウテンの力量によるところが大きい。登場したところから、華があるというか目を惹く要素でいっぱいだった。個人的に印象が残ったのはロニーという女性。日和見主義、と言えば強過ぎかなあ、でも市井の人って案外あんな感じではないだろうか。 【のはら】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-09-02 03:34:38) (良:2票) |
1.娯楽映画にある軽薄さを隠すことなく、むしろその軽薄さこそが映画に必要なものとでも考えているかのようなヴァーホーヴェンの映画観が吉と出た。隠され装飾され歪められた史実から真実を暴くという大真面目な題材であるにもかかわらず、この手の題材に不可欠だと思っていた「深さ」が無い。隠れ家が爆撃された際の異常な早さの警察および消防車両の到着に代表される物語優先のご都合主義が全編で貫かれる。下手すりゃしらけてしまいかねない。それでもしらけないのはご都合主義の目的がはっきりしているから。重要なのは「戦争」ではなく戦争下で繰り広げられる恋愛サスペンスである。ナチスとレジスタンスの攻防ではなくその攻防に巻き込まれた女の性と情の攻防である。ハリウッド時代とさしてやってることは変わらない。ただ商業至上主義ゆえに見せてきた刺激物に対し、この作品はひたすら物語の面白さを見せようとする。この映画は単純である。6点くらいかなと思いつつ、その単純さの魅力に7点。 【R&A】さん [映画館(字幕)] 7点(2007-07-27 13:46:23) (良:1票) |