5.伊丹監督の一番の業績は「情報映画」って新しいジャンルを作ったこと。一斉査察がドキドキさせたけど、調査の部分が興味深い。シーツの洗濯数から調べていったりする。それらの情報が大きいうねりを作ってくれないところがちょっと不満だけど、こういう題材を見つけてくる才能は抜きん出ていた、もっと大手会社の製作部に見習ってもらいたかった。ただせっかくドライに行ってんのに、山崎と宮本を人情で繋げようとしたりするのが分からない。この人はひどく自分の意見が映画に出ちゃうのを怖れているみたいなところがあって、ドライにいくか、さもなければ紋切り型でいくかってことになる。でもこういう「社会」を扱った作品だと、やはり自分の立場ってのがどうしても反映してしまう方が本当じゃないだろか。どっちかの側につけっていうんじゃなくて、両者の執念がキリキリと詰め寄ってるところをヒョイとかわすような視点があってもいいんじゃないか、などと思ったものでした。山崎努の役名が、『天国と地獄』でさかんに電話を掛けていた相手の「ゴンドウさん」というジョーク。 【なんのかんの】さん [映画館(邦画)] 7点(2010-08-28 09:59:58) (良:1票) |
4.伊丹監督作品の中でこの作品が私にとって最高です。知恵と度胸の板倉亮子への憧れと、査察部の面々の一丸となっての仕事振りを観た時の羨ましさは、当時も今も変わりありません。受けて立つ権藤との攻防は手に汗握りました。この作品を作り上げた方々の一丸となっての仕事振りにも敬意を表します。 |
3.普通に面白い娯楽映画。好きなので点数は甘いが、見た後に何か残るかというとそうでもない。一般に余り知られていない組織の内部暴露的な手法というのは、この作品が始まりだろうか???伊丹十三が生きてたら、最近の官僚腐敗に鉄槌を下すような作品を撮ってくれそうだけど、江角マキコを主演に社会保険庁を描いた作品なんてどうでしょう。 【もとや】さん 8点(2004-03-29 00:15:36) (笑:1票) |
2.「女はココに隠すんじゃー。ココを見ろ~!」この映画で一番思い出すのはこのシーンです。 【あずき】さん 8点(2004-01-01 10:19:00) (笑:1票) |
1.悪くはないけど、やっぱり好きになれない。良いセリフやシーンがないではないけど、映画的でない。情景がなく、余韻がない。 【poppo】さん 5点(2003-05-31 18:38:34) (良:1票) |