47.ネタバレ マーチンスコルセーセ(?)のタクシードライバーがあるが、この作品はペキンパーのタクシードライバーみたいだ。どういうことかと言うと、これは、ゲッタウエイやガルシアの首やワイルドバンチと明らかに違う。なにが??それは、タクシーもこれも、ちょっと変なのだ!一番最初に観たときから思ったのだが、タクシードライバーもこれも、ちょっと、明らかに、変なのである。わざとだろうが、浮遊しているというか、離脱しているというか、異型と、スピードとタイミングとイレギュラリティと、、、、、基本!非常に熱血でありながら、非常に覚めた目でみていて、そして、ノスタルジーで憂鬱で、、、、、、しかし悲しくはなく。。。。。そしてなんと言っても強い!死なない!うーーーん!芸術である。男である。もし女がコレ作ったら(だから作ってないって!)その女最高!全編、おそろしい芸術作品!! 【男ザンパノ】さん [映画館(字幕)] 10点(2006-12-29 21:37:36) |
46.まぁまぁ 【ホットチョコレート】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2006-05-21 07:23:57) |
45.ネタバレ 画面はところどころ白黒で音楽は童謡ちょうちょ!やけに明るい始まり・・
本編に入るとカラーになります。 娯楽としても楽しめるのがたいくつしないところです。
普通バイオレンス描写がきつい戦争映画ならば、
シリアス面だけが勝ちしめっぽい暗い作品になるところです。
ところが中半には脳を患ったというヒントは出てくるものの、
主人公であるJ・コバーンがところどころで見る幻想シーンや、
細切れのわけのわからないカット・・
これらは意図して入れられているのですが私は十分理解できませんでした。
例えればキューブリックの作品によくある手法なのですが・・
最初に死んだロシア少年兵があちこちに出てきたり、
最後にも登場したりするので不気味この上ない。
ということは全て幻想なのかそれとも少年のいる世界へ近づいてるのか、
これは観客にまかせるということなのか、
ただヒントは主人公が野戦病院で脳を患っていたということ。
戦場に戻った主人公は意気揚々としています。
この描写はアラビアのロレンスを思い出しました。
でもかといって戦争バンザイという映画でもないのです。
が・・この監督の描写があまりに好戦的というか水を得た魚のような描写で、
爆発また爆発そして虐殺の連続とまるで兵士は楽しんでいるよう・・
こういった描写は気が狂ったような楽しさのようであり、
政治的に戦争を考えるもうひとりの主役とは大いに違います。
貴族の出であるもう一人の主役や上官はあくまで政治的に考える戦争。
最後のほうでやはりこの監督は西部劇が好きなんだと思わせるところがある。
敗者の美学を描いている作品ともいえますが、
こういった作品はハリウッドでは受けません。
戦争をしてなにが残るとかなんのためにとか難しいメッセージではなく、
あくまでも敗者の美学・・
戦いは負けたらこんなものという悲惨さを描いているのです。
逆にいえばハリウッド映画は主に戦争は勝っても何も残らないという考え、
何をなくしたとかしめっぽい反戦映画が多いのです。
戦争という国同士が決める政治手法を美化していないか?
この映画はあくまでも個人の名誉のために戦う軍人や、
敗色濃厚なドイツ軍の最後のあがきや他の映画にはない視点から描いています。
【アルメイダ】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-11-04 08:05:42) |
44.戦争映画なので男が中心なのはわかりますが、相変わらず?女性の描き方は疑問。この監督の作品って全部こんな感じなんでしょうか。それ以外の部分は結構良い出来です。最前線で長年戦い続ける有能な下士官の姿を上手く表現していると思います。 【長毛】さん [地上波(字幕)] 8点(2005-10-29 03:32:18) |
43.バイオレンスの巨匠がバイオレンスの宝庫である戦争を舞台にした映画を作るのは必然だったと言える。暴力そのものをスローモーションと細かいカット割で美化して見せ、その反面、暴力の持つ無情感を後に残すというペキンパーの作風はこの作品でも健在で、その無情感はソ連の少年兵や婦人兵の描写に顕著に表われる。暴力の世界でしか生きる場を見出せなくなったシュタイナーが、人間の様々なエゴが渦巻く戦場において「男の誇り」を模索する。シュタイナーもまた、終始誇り高く生きているように見えて本物の誇りを手に入れるのはラストシーンなのだ。そのラストで、名誉欲(鉄十字勲章)に固執してきたストランスキーは(シュタイナーを殺して逃げることもできたが、そうせず)共に敗戦濃厚な戦場へ向かう。名ばかりの誇りの象徴である鉄十字勲章ではなく、本物の誇りを持って。最後の「大笑い」はこの後に及んで「誇り」を手にした爽快感と、その「誇り」とやらがいったいなんになるんだ、という無情感を含んでいるのではなかろうか。 【R&A】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-05-27 14:57:15) (良:1票) |
42.男の生き様を見せてもらった。俺の好きな映画登場人物たちの生き様ベスト5にランクインした。このレビューで良い映画知って良かった!! 【ゆきむら】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-05-26 13:22:52) |
41.シュタイナーとストランスキーを比較したとき、一般社会で受け容れられるのはストランスキーで、シュタイナーのような存在は許されないでしょう。確かに観念なんてくだらないように思うが、ストランスキー同様観念無しに多くの人間は生きられません。しかし、シュタイナーは違う。だからこそ、彼に惹きつけられるのでしょう。人間が作り出した観念を彼の荒れ狂う生存本能が突き破るのは観ていて爽快です!彼にとって国家や戦争の善悪なんて関係ないし、勲章も邪魔くさい。俺は生きる、生きてやる!例えそれが狂気であろうと生き抜いてやる!彼は叫んでいるように思います。 そして最後の高笑い、彼が笑ってるのはストランスキーに象徴される人間の作り出した観念(又は価値観)すべてではないだろうか? 【ペリエ】さん 8点(2004-09-27 00:17:22) |
40.ネタバレ これは絶対名作!他の戦争映画とは常軌を逸した映画だね。最初の実写フィルムからスクリーンに引き込まれた。それからのシュタイナー伍長(すぐ軍曹になる)率いる小隊とのオーバーラップも見事!戦闘シーンの迫力も最高ですね!特に退却するロ○ケ(おっと失礼)レッド・アーミーをMG-42で撃ちまくるシーンでは思わず俺も「ウォーーーー!」って叫んでしまった(部屋で一人・・・)。アドレナリン出まくるね。無数のT34-85相手の対戦車戦の迫力も凄いし。 キャラ的にはシュタイナー軍曹ももちろんいいけどマイヤー中尉はもっといいねぇ! 最前線で指揮をとり戦死した彼こそ英雄である。それなのにくそシュトランスキーの野郎!本当にクソだね。でもいるんだよねあ~ゆ~奴!漁夫の利を得ようとする奴がどこにでも!え?リロードの仕方?はぁ?そんなことも知らんの?それでよく大尉が務まるね。え?なに?鉄十字勲章が欲しいだ? 何が「負傷しました!」だよ! ってな感じでラストは「漢」シュタイナー軍曹と一緒に大笑いしましょう。 さて、ペキンパーは本当はヴェトナム戦争を舞台に撮りたかったらしいけど、東部クリミア戦線でよかったのかもね。ヴェトナム戦争版ももちろん見てみたいけど。 P.S.冒頭の「Hanschen」をドイツ人の前でちょこっと歌ったら爆笑された。なんでもこれは「馬鹿な子供(ハンス坊や)」の歌なんだそうで・・・。 【和魂洋才】さん 10点(2004-07-13 21:37:28) (良:1票)(笑:2票) |
39.死線をくぐり抜けて来た者は常に自分の身を危険にさらし争いに身を投じなければ生きている心地がしないのだろうか。兵士に戦争の大義など必要無い。ただ前にいる”敵”を撃ち倒し続けることでしか己が道を切り開く手段が無い。それほど自分の心情を極限までに昇華して大量殺人者を生産する戦争とはあるべきものではないと思う。ここに描かれているものこそ真の”修羅の道”ではないだろうか。私はこのレビューの全ての行に”無い”もしくは”ない”をつけている。これほど戦争に対して”無”を唱えている作品は無いと思っているから 【tetsu78】さん 10点(2004-06-04 20:43:47) |
38.ありがちと言えばありがちな展開。でも他の戦争映画とは違った異色さを放っています。カット割りが早く流れが面白いんだけど淡々とした映像になっていて若干眠気を誘います。つまらなくは無いのですがそう大して面白くもありませんでした。 【VNTS】さん 5点(2004-04-11 17:43:23) |
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37.白人同士の闘いでありながら、西欧人同士の戦争にはない何かがある東部戦線。”タタールのくびき”のせいなのか、ボルシェビキのせいなのか?この映画のロシア人は、白い顔をした”ベトコン”です。 【Waffe】さん 9点(2004-04-04 04:30:00) |
★36. 期待度がめちゃ高かったんかもしれん。めちゃめちゃおもろいってほどでもなかった。ドイツ主役やったりして変わってるし、戦争の悲壮感、無意味さもよく描けてると思うし、昔の映画にしては迫力もあると思う。特にラストも予想外の終わり方やったし。ただ画面切り替えが多いせいか、誰が誰かよーわからん所があるし、特に戦闘中は展開がどないなってるんかよーわからん。戦争の混乱を表してると思うねんけど、俺、わかりやすい映画が好きやからな~。もっと戦争に詳しい人やったらもっとのめり込めるんかもしれん。 【なにわ君】さん 7点(2004-03-01 10:04:44) |
35.ネタバレ やっぱり敵役にスジが通っている映画はいい。ストランスキー大尉はラストまでは典型的な救いようのないアホ役ですが、自分なりのプライドを背負っていたわけです。単なるヒーロー物、勧善懲悪で済まない不条理な現実の狂気を最後のシュタイナー軍曹の笑いで象徴しています。 【あべ】さん 8点(2004-02-11 01:12:50) |
34.ネタバレ まず、最初に言いたいのは、どこのアホがこんな邦題付けたんだということ。これではまるで戦争好きのサイコ監督が作る馬鹿戦争映画のようではないか!こんなセンスの欠片もないタイトルを付けた奴を吊し上げてやりたい!・・・と、余りに腹が立ったので取り乱してしまいました。 肝心の作品の中身についてですが、冒頭の民謡のような歌、いいですねぇ。おそらく歌詞の意味は戦争とは全然異なる歌だと思うのですが、オープニングの映像と一緒に見ると、何故か戦場に赴く若者の歌のようにに聞こえてきます。この辺の表現は上手いですね。 物語のテーマはやはり、本来のタイトルであるべき「鉄の十字」をめぐる物語だと思います。お坊ちゃん育ちのプロイセン将校、ストランスキーは、名誉と勲章の象徴である「鉄十字」に執着する。人から勇敢だと思われたい、出世して尊敬されたい、という短絡的な目的の為に、自ら戦争に志願したその単純な思考は正に子供である。それを象徴するように、身の回りには常に仲間を置き、危なくなったら卑怯な手を使ってでも相手を陥れる・・・。 ラストシーンでストランスキーは拳銃の扱い方も知らず、あたふたと慌てふためく。そのストランスキーの間抜けな醜態と重ねるように子供の映像を流します。この描写は「ストランスキーは未熟な子供のように無知な男」というにように意味づけをしています。更にバックミュージックとして、オープニングでも流れた歌を流すことにより、一層「ストランスキー=子供の思考」「戦争=無知で幼稚な行い」というメッセージを浮きだたせているように思えます。それを見たスタイナーは大いに笑います。まだ未熟な子供の失敗を見るように高らかに笑います。 【おはようジングル】さん [映画館(字幕)] 10点(2004-01-13 18:12:47) |
33. |
32.邦題はぬきとして、この映画はやっぱりすごいものがあると思う。なんか血なまぐさいし、みんな壊れてるし。だけども、スローモーションを大胆に使った美しくも残酷な映像は一見の価値ありです。 【あつお】さん 10点(2003-12-31 10:49:58) |
31.西部劇調の戦争映画に思った。ストーリは面白いというより牧歌的な雰囲気さえ漂わせ、戦闘シーンとのメリハリをキチンと付けているところなど冴えを感じる。シュタイナー曹長は男としてみてもカッコよい。しかし、プライベートライアンの出だしの30分を見てしまった後では、東部戦線の方がはるかに悲惨で凄惨であったはずの戦闘シーンが単調に思えてならない。過去の作品を今の目で見てしまった自分がそこにいる。惜しむらくはこの映画を劇場でリアルタイムで見ていない事だろう。もしそうならば+2しているだろう。しかし、この6点という点数がこの映画の偉大さを差し引くような事はないとも思う。蛇足ながら「戦争のはらわた」という邦題。酷すぎるし、この映画の本質を完全に見落としている犯罪的な改名と付け加えたい。 【クルイベル】さん 6点(2003-12-28 22:51:08) |
30.マクシミリアン・シェルのファンなのですが、プロイセン貴族気取りのいい味を出していましたね。ジェームズ・コバーンのたたき上げの軍曹との対比が面白いです。もちろん、ペキンパーですから血が飛び散るシーンにスローモーションを多用し、戦争の悲惨さを描いていたわけですが、第二次世界大戦をドイツ側から描いた大作は少ないので貴重な作品だと思います。デビッド・ワーナーやジェームズ・メイスンなどのドイツ側の上層部もキラリと光る演技です。ソ連の斥候少年のエピソードは悲しいですね。映画全体に、塹壕や泥沼の描写が多く、いかにも東部戦線という感じがプンプンし、ドイツの敗戦への経過を感じさせ、敗者の美学を見事に描いた作品だと思います。 【オオカミ】さん 8点(2003-11-16 16:32:29) |
29.プライベート・ライアンには中身が無いが、この映画にはある。観ないとわかんないよ |
28.ここのレビューを見て、レンタルビデオで初めて観ました。すんごい 作品です。コバーンが軍曹という設定がいい。リー・マービンと双璧。 それと小隊のメンバーがいい。体臭と硝煙の匂いがしてきそうな連中 達。なにしろ垢が溜まりすぎて防水仕様になっているという歴戦の つわものです。また捕虜のロシア少年兵が可愛い。未だ声変わりも してない子供。小道具のハーモニカ。やはり戦場にはハーモニカでしょ 。こういう現場の丁寧な描写があとで効いてきます。 捕虜という選択さえ存在しない地獄の東部戦線で、苦難の末敵中 突破し帰還した末に待っていたものは・・あのホモの将校に短機関銃 を腰だめでぶち込むのに、一瞬間を置いたところが、カタルシスを 高めました。でもなぜマイヤー中尉をぶち殺さない?!あのフランスで 楽をこいてアビニョンの橋でなんて歌っている俗物になぜ怒りの銃弾を ぶち込まないんだ!と思ったらラストシーンでもっと酷薄な状況が 用意されていました。リロードはどうするんだ?リロード?ハハハ みたいな。この映画を観たら敵味方みたいな二元的な捕らえ方の 他の戦争映画が薄っぺらく感じてしまいます。 【iris】さん 10点(2003-11-07 11:37:08) (良:1票) |