5.女の子の冒険ファンタジーを期待して借りたのですが大間違いでした。 【のははすひ】さん [DVD(字幕)] 4点(2010-07-13 00:25:23) (笑:3票) |
4.ギリアムの「ローズ・イン・タイドランド」もそうですけど、やっぱりこういうのが本当のファンタジーといえるのかもしれません。空想というのは、特に子供にとってはそうですけど、現実の反転、反映、逃避なわけでありますね。彼女の空想を作り出す要因、それは戦争下の現状と、そしてあのお父さん。まるでファシストの代名詞みたいなキャラで、ちょっとやりすぎかしらと思うくらいエグいシーンもありますから、これはまさに大人の為のファンタジー作品といっていいでしょう。私がこの作品で共感を覚えたのは、空想というものが現実を土台にして飛び回る自由で躍動的な存在などというのではなく、あくまで現実という不変不動の巨きなるものを前にした非力でか弱い代物でしかないというその描き方にあります。それは多くの「空想好きな子供たち」が体現するどうしようもない切なさ、やるせなさであり、それを思い知ることで人は大人になっていく。その子供特有の感覚をこの作品は構成として再現して見せており、あまたの数あるファンタジー映画の中でも一線を引く点だと思う。 【あろえりーな】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-04-14 16:31:27) (良:3票) |
3.ダークファンタジーになるのだろうが、今までに観たことのない種類の映画だった。スペイン内戦を背景に、不幸な少女の幻想世界が描かれる。過酷な現実に苦しむ子供が空想の世界に遊ぶのは現実でもよくある話だが、空想の世界も辛い試練に満ちていて、明るいおとぎの国が現れるのは今際の時のみ。なんかやりきれない話だ。しかし、少女の“現実”が痛々しいほど、彼女の切ない希望が叶えられるのだろうかと、ついつい見入ってしまう。全体的に暗くて残酷な描写も多いのだが無駄がなく、空想世界のクリーチャー(妖精やバン、魔法の根、大ガエルや手に目の妖怪)も不気味だが独創的。彼女にとっての過酷な現実を「戦争」より、それを象徴しているような身近な「継父」に集約させてるのもわかりやすかった。また現実世界で彼女の身近にいる2人の大人の女-弱い母と強いメルセデスの対比がよい。赤ん坊の弟を連れていきながら渡さなかった、少女の強い優しさには胸が詰まった。それこそが最後の試練で、彼女はそれをクリアしたのだとするラストは、ハッピーエンドと思いたい。“ファンタジー”で泣いたのは初めて。子供主役の映画としては重く切なすぎるが、秀作だと思う。 【あっかっか】さん [DVD(字幕)] 9点(2009-01-15 13:09:27) (良:2票) |
2.「ファンタジー」というジャンルのイメージを持って見ると異色に思える作品。ただ、残酷な環境に追い詰められたヒロインの精神世界を通じて制作者の主張がよく伝わってくる脚本で、子供に見せるには確かにグロテスクだけれど、大人が鑑賞する分には考えさせられる部分が多い一本。 【wood】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-08-08 17:40:52) (良:1票) |
《改行表示》 1.どういう客層を狙って映画を作ってるんだこの監督は!(褒め言葉) グロでブラックでダークでクールな映画です。 …なにがなんだか分からない表現ですいません。 【ふくちゃん】さん [DVD(字幕)] 5点(2008-04-02 12:09:04) (良:1票) |