《改行表示》 4.《ネタバレ》 作品としては佳作だと思った。 コンセプトは良いと思った。奇術師にとってタネは命そのものであることはよく伝わった。アンジャーとボーデンの命を 削る攻防は狂気に見えたが、なんでお互いに足を引っ張ることしか考え無いのかなぁと。対立のきっかけにもなったボー デンがアンジャーの妻を紐で縛る時に、なんで二重結びに変更したのか理由が語られていないのがとにかく最後まで気に なった。映像ではアンジャーの妻も結びかえに了承してるような演出だった。ボーデンが「わからない」と答える理由が 全く意味がわからない。ここがずっと引っかかった。ボーデンのプロ意識なんてもので予定外の事をされて妻を殺された ら誰だって怒り狂うでしょ。当時なら復讐するのもわかる。 また時系列をかなりの頻度入れ替えて、敢えてわかりづらくしてるのは良くないかな。 そうそう詳しくは書かないが、奇術考案者のカッターも一体どうしたかったのかよくわからなかった。 アンジャーはボーデンを殺人犯に陥れたわけですが、最終的にはもうひとりのボーデンが子どもと共に平穏を手に入れる のは気分が良くなかった。それくらいボーデンは酷い男だと思うぞ。まぁただ男諸君に好評なように20歳(21?)のスカー レット・ヨハンソンはとても色気ムンムンでした。その一方でテスラの装置はワクワクしなかった。「なんか違う」って 感じで空回りしてる。 総評として、命のかけ方が双方気に入らない。またボーデンの妻への愛情がなんとも気味悪くて受け入れられない。 無垢な子どもがダシに使われてるようでやっぱり気分悪い。 【hibari_21st】さん [インターネット(吹替)] 5点(2021-05-17 15:15:33) (良:1票) |
3.《ネタバレ》 展開はすごく面白かった。お互いの視点の移り変わりや、過去と現在の行き来。それぞれの人物の描き方で、惹きこまれていった。最後のトリックはなんなのか?冒頭で「死んだ」アンジャーがいかにしてプレステージを演じるか、一つも見落とすまいと120分注視していた。だが、最後の最後に大どんでん返しが起こった。これがマジックか。なるほど、タネは知らないほうがいい。 【透き通るBlue】さん [DVD(吹替)] 5点(2011-11-17 00:24:57) (笑:1票) |
《改行表示》 2.映画を観る時は「出来るだけ予備知識なしで」を信条にしているけど、「ジャンル」は押さえとかなくてはならないことを痛感。 途中までは正統派のライバルドラマで、私は結構、こういうの好きなのである。 最初に一方がパフォーマンス中に命を落とし、もう一方に嫌疑がかかるところから始まって時間を遡る。普通に「これは2人の確執がそこに至るまでのドラマを見せ、最後にマジックのネタバレをして本当に彼が殺したのかを見せるんだろう。」と思う。 まあ、その想像は一応、当たってはいるんだけど…テスラとか出てきてありゃりゃな展開に面食らってしまった。流石のケイン、陰険そうなベイル、悪くないんだけどねぇ。 SFとかファンタジーと思ってみるとそれなりなのか?でもコピーを繰り返すと粗悪品になっちゃうんだぞ(Byマモー in ルパンⅢ世)。 【あっかっか】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 5点(2009-06-05 16:50:57) (笑:1票) |
《改行表示》 1.「奇術」に取り付かれた二人のマジシャンの“騙し合い”を、クリストファー・ノーランお得意のダークなミステリアスの中で雰囲気よく描いている。 “騙し合い”という言葉がかわいく思える程、繰り広げられるのは、「謎」と「秘密」にとりつかれた男たちの「狂気」までに発展していく。 クリスチャン・ベイルは相変わらず見るからに怪しいし、ヒュー・ジャックマンは“脱ヒーロー俳優”路線を着々と進めていると思う。そこにマイケル・ケインの渋みと、スカーレット・ヨハンソンの華やぎが加わって、キャスト陣もとても充実している。 こういう映画は、とりあえずラストを迎えるまではあれこれ考えずに「素直に騙されるべき」というのが、もっとも“幸福な方法”だと思うので、二人のマジシャンの文字通り狂ったような騙し合いを堪能することはできた。 ただ、中盤から終盤にかけてなんとなく“オチ”を感じ取れてしまったことは否めない。 そして、映画の雰囲気自体は良質なので誤魔化せてはいるが、よくよく考えれば、あまりに強引過ぎる展開であることも無視できないだろう。 映画の中でも散々語られているが、やはりマジックの“タネあかし”は、するべきではないということかもしれない。 【鉄腕麗人】さん [映画館(字幕)] 5点(2007-06-09 19:42:20) (良:1票) |