10.「素晴らしき哉、人生!」とならぶフランク・キャプラの傑作は、シンプルな構成ながら白のスミスと黒のテイラーの間に灰色のペインを置いたのが効果的。 クロード・レインズは「カサブランカ」では署長さんになるイギリスの俳優さんですが、まだ良心が残っているペインの苦しむ姿が印象的で、悪辣なテイラーは憎めてもペインを憎むことはむずかしい。 無論ジェームズ・スチュワートの熱演をひきたてるためのものでもあるのですが。 世間知らずのスミスを最初は小バカにしながら、彼の純粋さと熱意に動かされる秘書サンダース(ジーン・アーサー)の「一生皮肉言ってるのも不幸だわね」もいい言葉で、30年代のヒロインとしては古くささのない女性像。 彼女とスミスの野球のサインのような連携プレイが堅苦しくなりがちな議会のアクセントになり、彼女に求婚する記者ムーアは世間とのパイプ役をはたし、必死に応戦するスミスをニマニマしながら見守る議長は「初(うい)奴じゃ」とカワイく思ってるんですよね。 テレビやネットのない時代にはラジオや新聞の影響力がとても大きかったのが感じられ、そういう時代性の中にタイムレスな価値のある作品。 【レイン】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-06-10 07:00:01) (良:2票) |
9.前半はコメディでかるく笑わせておきながら、いつの間にか主人公とともに戦ってる気分になり、共にヘロヘロになります。必然の長さで、その分ラストは気持ちよい割りにあっさり風味。議長さんがいい味だしてますね。名作です。 【すべから】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-05-26 14:11:58) |
8.爽快 【ホットチョコレート】さん [地上波(字幕)] 8点(2006-05-21 07:30:20) |
7.民主主義とは? 自由とは? 正義とは? 理想とは? 徒手空拳の青二才は、徒手空拳の青二才であることを武器に闘う。 「そんなバカが世の中を良くしていく」んだ。 世の「政治屋」、お前等なんか全員やめまえっ! 【とっすぃ】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-12-19 17:34:53) |
6.おもしろかった。最後は少し涙が出ました。 【よしふみ】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-08-22 00:35:12) |
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5.ジェームズ・スチュワートの正義感溢れる演技といかにもフランク・キャップラ的な世界、これぞ正しく今の政治家どもに見せたいそんな作品です。単なるお堅いだけの政治ドラマではなく、コメディタッチな雰囲気に仕上げ、観る者を飽きさせない映画に仕上げたフランク・キャップラ監督はさすがです。 【青観】さん [地上波(字幕)] 8点(2005-07-03 18:01:50) |
4.良い作品だった。これぞ映画の王道。 【ゆきむら】さん 8点(2004-05-01 05:05:52) |
3.終わり方がちょっと唐突というか……。もうちょっと時間を掛けて描いて欲しかったのが残念。それにしても、日本の汚職政治屋がこれを観たらどう思うのか、是非知りたいものだ。 【K】さん 8点(2004-01-22 18:57:22) |
2.さわやかな映画だ。ジェームス・スチュワートが光ってるねー。まさに古きアメリカの正義といったところか。 【たましろ】さん 8点(2003-10-15 21:28:51) |
1.単純明快な善玉・悪玉ストーリーですが、丁寧に作られていると思います。アメリカ人の憲法や建国神話への愛着がよく出ていた。エンディングだけもう一工夫欲しかった。 【モリブンド】さん 8点(2003-04-30 01:01:00) |