5.《ネタバレ》 最初こそCGに頼らない重力を感じるアクションに「お、ナカナカじゃん」と思いもしましたが・・・うーんなんだろう、このシリーズってさぁ、もう1を越えようなんて野心は皆目なく作ってんじゃないかな。 そもそも「ダイハード」とは、偶然にも不運に巡り合い裸足にランニング姿おまけに孤立無援で戦う中年男の痛快アクション。それをを3つも4つも作っては最早マクレーンはスーパーマンも真っ青の不死身の男であることは画面を観ている我々には周知の事実なのである。だからマクレーンという男の魅力だけでもっていくのはかなりムリがあるワケで、よっぽど工夫して練りに練った意外性のあるアッと言わせるようなストーリーでなければダメ。そうじゃないと作れば作るほど新鮮味が薄れクドくなり嘘くさくなっていってしまうのは分かりきったことなのだ。 ああ、それなのにどうしたことか、この4は「4.0」とするぐらい新しい犯罪「サイバーテロ」を前面に押し出しているが、犯人のやってることって、自分の能力を認めようとしなかった上部への復讐(ついでにお金もいただき!)だの、邪魔なマクレーンには人質とったり対抗したりとか、思いっきり昔ながらのパターンではないか!そんでもって「サイバーテロ」の内容はペカペカとキーボードを妙に速く叩いているとこや画面をチラチラ英数字が走っているぐらいしか、こちとらITの素人には分かんないわけ。だいたい悪役だらしなさ過ぎだよ。もっとあっといわせるくらい頭の良くって冷静はヤツつれてこなくっちゃ。最後のやられ方も間抜けだし(まあそれはこのシリーズの伝統か)。とにかくこんな悪役じゃ面白くなるわけない。というわけで鑑賞後私は初代悪役のハンスが懐かしくなり、また1を見たくなっちゃいました。とりあえずそんな郷愁を誘うぐらいの価値しかこの映画には私は見出せませんでしたな。 【ぞふぃ】さん [映画館(字幕)] 4点(2007-07-30 16:59:50) (良:2票) |
4.《ネタバレ》 僕とは嗜好が正反対の 有名サイト“超映画批評”の某評論家が 大絶賛していたので嫌な予感がしてたのですが、 その心配が見事に的中してしまいました。
言わずもがな記念すべき1作目「ダイハード」は 映画の魅力を全て凝縮したような大傑作です。
主人公マクレーンの魅力もさることながら 作品の中に散りばめられた様々な伏線、 アメリカが抱える民族問題、 マスメディアの在り方や家庭問題までも盛り込んだ 観るたびに新たな発見があり 何度も楽しめる素晴らしい作品でした。
しかしこの「4.0」は ダイハードの魅力であった部分が 全てバッサリ切り取られた様な作品で マクレーンが主人公である理由が微塵も感じられません。 スティーブン・セガールが演じて 沈黙のなんたらってタイトル付けても 誰も文句は言わないと思います 今ではチャック・ノリスこそ 主人公にふさわしい気がしてきた次第です。
画面は流石にお金が掛かってるだけに 派手で迫力はあるのだけど展開が単調すぎ、 横で観ていた友人が 寝てしまうのではないかと 余計な心配までしてしまう有様でした。
普通の作品として観るなら6点 ダイハードシリーズ、特に2作目までが好きな人には 2点といったところでしょうか
1・2作目が何故舞台がクリスマスの時期だったのか 製作サイドに今一度考え直してもらいたいですね
あと未見ですが日本語吹替版の方が 野沢那智さんのアドリブによって 少しはマクレーンらしさがUPされてる かもしれませんね 【ままごと】さん [映画館(字幕)] 4点(2007-07-26 12:59:37) (良:2票) |
3.最初ははらはらしながら見ていたけど、カンフー女マギーQとの戦いの辺りからダレてきた。目の覚めるようなアクションが目白押しの映画なら飽きないだろうと思っていたのですが、飽きるものですね。「どうせ映画なんだからあり得ないことが次々と起こるものだ」とは言ったものだが、そのあり得なさが自分の許容範囲を超えており、途中からあきれたような感覚になってしまった。自分にはなんともつまらない映画でした。映画館を出た直後は5点かなと思ってましたが、思い出して反芻するたびにつまらなさだけが浮き彫りになってきてしまい、4点。娘役の女優がかわいかった。ブレイクするかな。 【ishikawa】さん [映画館(字幕)] 4点(2007-07-06 12:47:14) (良:2票) |
2.大好きなシリーズなので高得点をつけたかったものの、残念ながらこれはダメでした。ド派手な見せ場の連続なのに手に汗握らないという、アクションものの末期症状とでも言うべき状態となっています。シリーズの定番通りマクレーンは傷つき、満身創痍で敵に挑むものの、どんな強敵を相手にしても負けないだろうという妙な安心感が作品を覆っています。マクレーンが超人化した「2」、駄作と言われる「3」にも、戦いには一定の緊張感が存在していたのですが、本作にはそれが皆無に近い状態となっています。「アンダーワールド」の頃から、レン・ワイズマンは「迫りくる緊張感」や「煽り」というものを不得意としていました。ド派手なアクションを撮る実力はあるのに(どこまでがCGでどこまでがライブなのか見分けがつかないほど見事な腕前)、これを映画における見せ場として機能させることができないのです。そんな彼の作品においては、設定や物語はアクションをやるためのお膳立てにすぎません。よって脚本はかなり雑です。自分の意見を聞いてもらえなかったとヤケになって米国にテロを起こすちっちゃな男が今回の敵なのですが、動機とやってることのスケールがあまりに一致していないため、この人物をリアルに感じることができません。「どうしてここまでのことを?」「6億ドル盗むとなると、とことん追われるからな」と、大それた行動に見合った動機付けをしていた「1」が懐かしくなりました。また、魔法の杖のようにいとも簡単にインフラを操作することも、あまりにリアリティを欠いていました。これでは、この映画は何でもありかいと冷めてしまいます。これまた、プログラマーがセキュリティを解除するための時間稼ぎをしていた「1」が懐かしくなりました。さらに、彼の配下には恐ろしく優秀な部隊がいますが、彼らは一体どういう動機でテロに参加しているのかも不明です。敵の存在もマクレーンの活躍もあまりに都合よく話が進んでしまうため、見ている側は特に何も感じることのない2時間を経験することとなります。画はよかっただけにこの仕上がりは残念です。 【ザ・チャンバラ】さん [映画館(字幕)] 4点(2009-07-30 17:21:33) (良:1票) |
1.《ネタバレ》 最大の難点は、コンピュータを駆使したサイバー犯罪という明らかな頭脳戦でありながら、そのディテールをまったく省略してしまっていること。こういう犯罪とその防止戦は、これでもかというくらい専門用語をぶち込み、オタク同士にオタク魂を尽くして戦わせてこそその凄味を表現できるはずなのですが(そして、それを肉体派の極致ともいうべきマクレーンが破ってこそ設定の意味があるはずなのですが)、その辺のことが何もなく、結局はお定まりの銃撃戦&肉弾戦へ。これでは、せっかくの相棒も光るところがありません。オタクの帝王の役がはまりすぎのケビン・スミスに4点。彼が画面に出てきただけで笑いが出ました。あれ以上登場時間が長かったら、この作品は完全なコメディになっていたことでしょう。 【Olias】さん [映画館(字幕)] 4点(2007-07-29 22:46:11) (良:1票) |