4.《ネタバレ》 日常生活の中でいきなり自爆を命じられ、しかもさして違和感もなく受けいれるところとか、いざ突入しても上手くいかずあっさり撤退するところなどは、ギミックのない生々しさがあって良かったのです。ところがその後サイード探しに延々時間を取ったり、ラスト前にわざとらしい分離があったりして、せっかくの緊張感が途切れてしまいました。とはいえ、普段あまり目にしない地域の風景や生活状況が存分に見られたのは、貴重でした。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-01-04 04:03:49) |
3.自爆テロをする側の気分なんてのは到底理解できるものではないけどすごいリアルに感じました。パレスチナがどんな状況か、というのはテレビとかでしか見たことないけど映画の中では何もおきないのでちょっと物足りない・・・ところも。なにか事件みたいな感じで自爆テロをした同士が出てきたとかしたらもっとのめり込めたかと思う。「Paradise Now」今は楽園。皮肉だなぁ。。。 |
2.すごく技巧を凝らしてるわけじゃなくて、単調にとてもシンプルに描いているからこそ、悲しくなりました。それにしても、髪を短く切ったり、髭を剃って、ものすごく外見が変わったのに、回りの人が洋服のコトしか言わなかったことに、すごくびっくりしました。 【さら】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-03-24 10:44:34) (良:1票) |
1.《ネタバレ》 両論併記的な結末となるが、ぎりぎりに絞った果ての結論なので安易さは感じられない。自爆テロは結局イスラエルに殺す理由を与えてしまうだけだ、が一方。それはそうなんだけど、なら圧倒的な軍事力の差の前で何か具体的な打開策があるのか、がもう一方。どちらも相手の言い分を否定し切れない辛さが、現在パレスチナが立たされているまさにその地点の辛さなのだろう。この映画、自爆テロリストとなっていく青年の心情には同情を寄せながら、送り出していくシステムの非情さはくっきりと描いている。「君は選ばれたんだ」と口では持ち上げておきながら、殉教ビデオを撮るときはナンみたいなものを食べながら見ているいい加減さ。そして殉教ビデオはレンタルされて別途収入になっている。日本だって、さかんに特攻をあおった上官の多くは戦後軍人恩給で楽しながら天寿を全うした。大義は、いつでも若者ばかりを死なせていく。 【なんのかんの】さん [DVD(吹替)] 7点(2008-03-13 12:24:21) |