9.何よりこの映画はファッションがいいですよね、脇役に至るまでとても野蛮な連中とは思えないほど(笑)見事な着こなしと小物へのこだわりだと思います。さすがイタリア人の映画といったところでしょうか。殺伐とした金の奪い合いでありながらオルゴールの音色が示すように物語の底には哀しみが流れています。大切な人がいなくなってしまった世界で自分はどう生きればいいのか、それがこの作品以降のセルジオ・レオーネ作品に通底するテーマです。モーティマー大佐(リー・ヴァン・クリーフ)もインディオ(ジャン・マリア・ヴォロンテ)も本当は金のことなんてどうでもいいのです、彼らは己の欲望に突き動かされて行動しているわけではありません。金よりもずっと大事な人が死んでしまった後では賞金稼ぎも強盗稼業もすべては暇つぶしの戯れでしかなく、だからどこか大人が子どもじみた悪ふざけをやっているような感覚が付きまといます。そうした諦観があるからこそ、この映画は大人の寓話であり続けていると思います。 |
《改行表示》 8.吹き替えで見たのはよかったのか悪かったのか。 ルパンと次元と五ェ門と銭形の争いになってるし。 結果、粋とおバカは紙一重という作品になってしまったような。 【東京50km圏道路地図】さん [CS・衛星(吹替)] 4点(2020-08-13 18:43:05) (笑:1票) |
《改行表示》 7.リー・ヴァン・クリーフのあの眼光はすごい。 いつかああなりたいと思いながら、年だけ重ねてしまった。 ブーツを踏み合いするシーンが、子供っぽくて、かわいい。 音楽は満点。鑑賞後は、口笛でついつい吹いてしまいます。 【くぼごん】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-11-10 17:07:04) (良:1票) |
6.かっこよさを印象づける演出がすごく上手。冒頭の遠距離での銃撃戦、多勢に無勢の状態からの逆転、二人の出会い、最後の決闘などなど、けれんの効いたシーンが山ほどある。ライフルや独特の銃、オルゴールつきの懐中時計のような小道具の使い方も非情に効果的だ。脚本も思ってたよりもずっと凝っていて、後半で明らかになる敵の首領の狡猾さにうなった。『ホワイトアウト』のボスみたいな。それなのに甘さも見え隠れするところが、人間味があってよい。主人公に最強の男を据えないというバランス感覚も絶妙。 しかしあまりにもかっこよすぎて、おいおいそれはねえだろ~という部分もあったのでちょっと減点。わざわざポーカーでターゲットを倒してから、取り分に「お前の命を頂く」とは……かっこつけてないでとっとと撃てよ(笑)。その間に味方を呼ばれてるじゃねえかよ。 【no one】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-12-16 14:32:21) (良:1票) |
5.『荒野の用心棒』と同じ臭い。テーマソングも同じ雰囲気。イーストウッドは同じようなキャラ。しかしリー・ヴァン・クリーフがもう一人の主人公として登場するだけで、ヒーローが悪を倒すという簡単ストーリーが、どこでどう転ぶかわからないスリルある展開へ変貌する。実際、冒頭でとてつもない強さを見せつけたヴァン・クリーフの描写は、二人の賞金稼ぎ同志の戦いを予感させるし、その圧倒的な強さはヒーローの危機を予感させる。そこにさらに賞金首が絡んで三者のサスペンスフルな関係が最後まであきさせない作品にしている。ただ、オルゴールの曲が止まったら撃ち合うってのはちょっとかっこよすぎ。だいたい初めて聞く者にしたらあの曲の終わり方は「いつ終わんねん!」って終わり方なので酷だと思います。 【R&A】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2005-11-04 16:50:19) (良:1票) |
4.このイーストウッドに憧れて、自分も靴の裏でマッチに火をつける事を試み、結果として大量のマッチを無駄にした人は僕だけじゃないはず。 【あろえりーな】さん 6点(2004-07-23 00:38:51) (笑:1票) |
3.マカロニウエスタンってもっとグロかなって思って観たけど、この映画そないなことないね。全体的には泥臭い感じやけど。男臭いとでもいうんかな、女性はあんまり表にでてこない、まさに男の映画やったな。ストーリーは簡単で、二人の賞金稼ぎと無法者の戦いなんだけど、それぞれのキャラが魅力的やった。悪者のボスは狡猾で非情、仲間を屁とも思わない極悪人。やっぱワルはこーでなきゃね。対する賞金稼ぎの二人。一人は紳士風、もー一人は無口な若者、しかしどっちもかっこいーんだ。これが。それぞれのキャラの音楽なんかもあっておもしろい。特に紳士風の賞金稼ぎが登場するたびにかかるビヨヨ~ンって音楽、味がある。実際、何回目かで知らず知らずに自分もタイミング合わせて口ずさんでたビヨヨ~ンって。そんなこんなで音楽がほんと効果的に使われてて、せつないオルゴールの音を使ったラストの決闘はマジ鳥肌もん。あんなしぶい登場の仕方はあんまり見たことない。後、説明台詞が少ないにもかかわらず、理解できるストーリー背景ってのもよいね。とにかく、男の体臭が匂ってきそうな、かっこいーガンファイトを観たければ。これだ。 【なにわ君】さん 10点(2004-05-08 09:56:26) (良:1票) |
2.イタリアに呼ばれて花が咲いた遅咲きのハゲタカ。残念ながら本国では満足に成功を手に出来なかったようでございますが、とても人間とは思えぬその猛禽類のような面相は、この一本でぬぐってもぬぐってもぬぐい切れぬイメージを我々の脳味噌にしっかと刻み込んだのでありまする。イーストウッドも、もちのろん、イカスんでございますが、これはクリーフの映画ですわね。できりゃあクリーフには悪玉よりも善玉を演じてもらったほうが個人的には見ててしっくりするんで、「続~」と比べるとこっちのほうが好きかなぁ。 【モートルの玉】さん 8点(2003-10-29 23:41:08) (良:1票) |
1.リー・ヴァン・クリーフが最高。 音楽はもはや伝説というか奇跡というか… 【poi】さん 10点(2001-08-19 21:52:52) (良:1票) |