《改行表示》 7.《ネタバレ》 端的に言うとこの映画は、松本信者のための「ビジュアルバム&ごっつええ感じ!2時間拡大スペシャル!」です。よって、「いかにも松本らしいけど、新しさはないよね」という仕上がりです。 それはなぜか。そもそも、「大きい/小さいおっさん」「戦うおっさん」「哀愁漂うおっさん」「戸惑うおっさん」などというのは、彼定番のキャラクターです。おそらくおっさんを扱えば彼の右に出る者はいないでしょう。信者にとってはそれくらい安心感がある一方、どうしても既視感は否めません。どうせなら他のキャラクターを拝みたかったところ。「斬新」とされているドキュメンタリーテイストの展開も、自身が作った「モーニングビッグ対談」にインスパイアされているに過ぎず、新しさを感じるには至りません。実写に切り替えた意図も新しさどころかおそらくほとんどの人が必然性を感じないでしょうし、その後のコントは「ごっつええ感じ」そのものです。 要するに、彼が過去にやっていたことと同じベクトル上で尺を伸ばしてお金をかけて作品として世に送り出したに過ぎず、結果、そのベクトル上での驚きや笑いしか生みだせていません。「松本」ブランドは人気があるのでお金を出して観る人は多いと思いますが、「松っちゃんらしくて面白かった」という感想はあっても「松っちゃんらしさをうまく昇華させて、いままで見たことのないおもしろさがあった」という感想は聞かれないでしょう。 カンヌまで使って宣伝して、本人も「これはおもろいぞー」と公言していれば、「松っちゃんがどんな(いままで見たことのない)おもしろいものを作ったのだろう」とハードルが上がってしまうのは自然の摂理です。しかしそのハードルを超えることができなかった残念感は、無意識のうちにイコール「うーんいまいちだった・・・」に直結します。彼の映像作品をほとんどすべて消化し「松本人志の放送室」を毎週聞いているような人間にとっては、新作を映画館で見る楽しさはあっても新しさがないので結局は消化する楽しみしか味わえません。それならテレビの早朝や深夜でこっそり放送したほうが伝説的な作品になったと思います。映画としては身の丈の合ってない作品です。 それでもいつかきっとやってくれると信じて次回作を心待ちにしてます。信者ですからね。なんやかんやでこれ、2回見ましたし。 【708】さん [映画館(邦画)] 6点(2007-11-14 17:39:51) (良:1票) |
6.《ネタバレ》 そんなに面白くなかったです(笑えなかったので)。が、なんとなく監督の思うとところは伝わってくるような。そんな感じ。大日本人とか大佐藤とか監督の「日本人観」なのかなと。「佐藤」って日本人の代表的なファミリーネームとして。あと大佐藤に対する罵倒(落書きの類)は、実際に監督(あるいは彼の携わった番組)に寄せられた「苦情」だったのかもしれません(わかんないけど)。そういう風し観ていました。実際。うがって『斜め』にみれば、現代日本が抱えるいろんな問題を具現化している風にも見えないことがない感じもします。離婚にまつわる問題(ファミレスやZOOでの子供とのふれあいとか)、子供の教育問題(離婚した妻が育てる子供の部屋に散乱する英語学習キットやら、強いものが弱いものを下す様をもっと「ゲームばかりしている今の子供達に現実としてみせた方がいい」旨の発言)、一方的に誰かを非難する(マスコミとかの)風潮(誤って落として死なせてしまった獣のための追悼集会に大佐藤が来ず、謝罪しないのはおかしい!とか)、年金問題(首都圏郊外(?)にとりあえず一戸建住宅に住む、月の手取り50万円とかいうビミョーな収入の大佐藤だが、実は彼のマネージャーは500万円の車に乗り、高級外国犬を二匹も飼っているというピンハネの実態。。。マネージャーは国を体現しているのか、所属会社を体現しているのか、どちらでもないのか?)、最後は国際社会の中の日本??(赤い怪獣が「北朝鮮」で、アメリカ大使館の前で急に現れたアメリカンヒーローにボコボコにされる。最後は5人が手を合わせてビームを照射して「敵」を下す。大佐藤も一応手をだして協力的な姿勢だけは示すが、実は手を引っ込めてもビームは出ているという現実。。。まるで出しても出さなくても結局「戦力的」にはなんの関係もない自衛隊のよう?しかもこの場面だけは着ぐるみ実写で「茶番化」を演出している。。。そんな風に見えました。というか見てました。映画としては、日本で育って、かつ松本監督のコメディーとかに慣れた人でないとバカ笑いはできないのではないでしょうか?その意味で6点にしました。 【RTNEE USA】さん [映画館(邦画)] 6点(2007-06-10 15:11:15) (良:1票) |
5.《ネタバレ》 皆さん述べている通り、これは映画と言う名目で撮ったコントだと思う。それをドキュメンタリー風に仕上げていると思う。カット割りなんかは非常に良かったと思う。取材スタイルベースってのはなかなか良かったと思う。個人的には松本人志好きであり、ごっつ世代の真ん中に当てはまる自分はこの手のコントは大好きで終始ニヤニヤしてた。周りが笑わないような雰囲気を出してたのが少し残念。「怪獣」の「獣(じゅう)」の説明のくだりの取材カットでカンヌで見た外国人はどう理解したのかな?字幕はどう表現されていたのかな?日本人じゃないと分からんと思う。いや、正しく言えば日本人でも分からない人は多く居ると思う。そこだけ考えても面白い。自分が松ちゃんのどれだけを知ってるか解からない(多少は理解しているつもりだが、おそらく本当は全く理解出来ていない)が、単純に作品としての雰囲気は大好きだし、終始ニヤニヤしながら楽しく見れたのは事実。同席してた友達はポカンとしてたし怒ってた。それでも良いと思う。 個人的には他の人に薦めたいが、薦められる側の人間の事も考えて薦めないと。人の思考って不思議で面白い。 十人十色、全てが間違いでも正解でもない。 【ワトソン君】さん [映画館(邦画)] 7点(2007-06-09 11:49:56) (良:1票) |
4.《ネタバレ》 (松本人志の笑いは好きですが、ファンというほどではありません。また、パンフレット等解説書類には目を通しておりません。そういう立場での感想です。)序盤はおとなし目、中盤から終盤にかけて徐々にペースアップ。淡々としたリズムがボディブローのように響いて、笑いを誘います。MAXは板尾の獣と、ラストの実写。笑いを噛殺すのに必死でした。そしてこの時、本作が映画である理由が分かったような気がしました。映画(映画館で鑑賞すること)の特徴は、不特定多数で時間と場所を共有すること。隣の席には他人がいます。このことに意味がある。満員でノリノリの空気が出来上がれば、笑いは笑いを生みます。そうでない場合は他人の手前、声を出すことをはばかるはずです。つまり“笑ってはいけない”というシチュエーション。これほど“可笑しい”状況はありません。どちらにしても、映画館でしか味わえない笑いです。タイトルに“大”が付くことで若干ニュアンスが弱まっていますが、監督の日本人観を描いているのは間違いなさそうです。さらに映画論も垣間見られます。主義主張は伝わってきますし、どこを切り取っても“松本人志”を感じることが出来ます。本作は映画。それも映画館での鑑賞に意味がある映画です。正直、鑑賞直後の満足度はさほど高くありませんでした。でも思い返すとニヤニヤしてしまいます。六代目大佐藤の一挙手一投足が、あの受答えが頭から離れません。最後に公開直前に放送された番組『ゲツヨル』(5月28日放送・NTV系)について。この番組での松本の不遜な態度や、インタビュアーのヨイショぶりは目に余るものでした。何でこんなに自分でハードルを上げているのか不思議なくらい。しかし、これは本編に対する壮大な前フリ。この番組でカチンときた人ほど本編で笑えると思います。 【目隠シスト】さん [映画館(邦画)] 8点(2007-06-05 17:50:04) (良:1票) |
3.《ネタバレ》 おもしろくないのか。自分が好きではないのか。正直よく分からなかった。確かに松っちゃんのTVとか全然見ないけど、そんな私は笑えない映画でもいいのかな~と思った。映画とか文化的なものって好きなもの作って、好きなのも発信していけばいい。でもこれだけメディアで話題になることは予想されているのだから、もうちょっと客観的な目線で作って欲しかった。公開する前に他の芸人つっこまなかったのかな。「松本さん、これ公開したらやばいッスよ」って。 【ちゃこ】さん [映画館(邦画)] 2点(2007-06-05 11:02:25) (良:1票) |
2.映画同好会の自主制作ビデオかと思った。板尾は最高だったが… 【_| ̄|○】さん [映画館(吹替)] 3点(2007-06-04 02:19:15) (良:1票) |
《改行表示》 1.《ネタバレ》 巨大化して獣と戦い地球を守る家系に生まれた6代目が主人公 正義の味方だか世間には指示されず、結構いいかげんなとこの ある普通の弱さのある主人公の毎日が笑いになっている映画。 正義の味方のくせに、女房にも逃げられ、自分より強い奴からは逃げ 金の為にスポンサー広告を体に貼り理想と現実のギャップを埋めようとは しない愛すべきヒーローを冷めた笑いで描いている。 普通に面白い映画だった。賛否はあるだろうがほとんどがあえて難しい見方を してみたり、松本が嫌いだからと言うところに原因があるのは残念 【東京ロッキー】さん [映画館(邦画)] 8点(2007-06-03 00:42:41) (良:1票) |