4.非常に深刻なテーマを扱った作品ですが、7編とも重過ぎず軽過ぎず、非常にいい匙加減の内容だったと思います。一本一本の尺が短いうえに登場人物の大半が子供たちなので、必然的にセリフによる描写は減りますが、その代わりに飛び込んでくるのが映像。様々な問題を背負った子供たちのちょっとした表情や仕草などの何と表現豊かなことか。時々思い出したように見返してみたくなる映画です。 【とかげ12号】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2008-10-26 17:24:12) |
《改行表示》 3. 7編のオムニバスで構成されていますが、一編一編決して疎かにできない珠玉の作品達。社会・政治的な問題が産む戦争・貧富の差・虐待・エイズ等に翻弄されながらも、それでも逞しく、ひたむきに生きる子供たちの姿を観て、生きる希望をもらっているのは、実は大人である自分達ではないかと思ったりした。 それほど、子供たちの涙顔・笑顔・眠った顔はストレートに観る者に強い力と希望を 与えます。このような映画は国・宗教・世代を超えて広く見て欲しいと切に感じます。 【たくみ】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-04-27 20:10:10) |
《改行表示》 2.《ネタバレ》 オムニバス映画というと、大抵は顔見世興行的な感じで内容は二の次という印象が強かったのですが、この作品は違いました。それぞれのエピソードがどれも印象深いもので、それを名監督達が見事に映像化していて非常に素晴らしい作品になっています。(個人的には、スパイク・リーとクストリッツァの作品が好きです。) ラストの 「大人は誰も、昔は子供だった。でも、そのことを忘れずにいる大人はほとんどいない」(サン・テグジュペリ「星の王子様」より)という言葉が強く印象に残りました。 【TM】さん [DVD(吹替)] 8点(2008-03-05 18:39:00) |
1.まさかジョン・ウーに泣かされるとは。エンドテーマの「TEACH ME AGAIN」もまた涙を誘います。彼ら彼女らは可哀想な子供達だ、大人はそう言うし、それは何も間違いでは無いのだけれど、子供たちは自分は不幸な存在だ、なんて思ってるだろうか?ただがむしゃらに前を向き、希望に向かって突き進む。世界中の社会問題、この悲惨な現実を知って下さいと世間に訴えるだけの映画ではなく、そんな前向きな希望を感じとれる作品でした。良いです。 |