《改行表示》 13.《ネタバレ》 原作ファンとして、良かったところ。 ・ヒロインがイメージどおりのキャスティングだったこと。初めのうちはおどおどした小娘だったのが、徐々に強さを身につけてマキシムを支えるようになってゆく。その表情の変わり方も巧くてジョーン・フォンティン、ダンヴァース夫人のジュディス・アンダーソンにもっと押されるかと思いましたがヒロインとしての存在感は存分に発揮しています。 ・マンダレイの壮麗なことは思い描いていた以上。これこそは映像の力。外観からレベッカの部屋から書斎までゴシック美の凝縮、うっとりしますね。この装置は本作には欠かせない要素ですから。 ・目には見えないレベッカの存在感を表出できていること。偏執的ダンヴァース夫人を通して、またレベッカのイニシャル入りの小物を優美に拵えて至る所で目につかせる。上手いと思いました。 残念なところ。 レベッカの本性が露になり、マキシムがピンチに陥ったあとから真実による形勢逆転までの流れが手短なうえ、平凡な演出でタメがありません。誰も予期せぬレベッカの真実に至るココは最大の山場。本ではもっとじりじりぐいぐいと引っ張られたものです。 ラストも原作通りマキシムとヒロインの二人の眼前に、突如として炎上するマンダレイが現れる方がドラマチックだったのでは。ヒロインが犬を連れて走ってくるとは、つまらん絵面にしたものだなあ。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2021-03-17 23:27:39) (良:2票) |
12.ハリー・ポッターを観るまでもなく、イギリスには魔法使いとか妖精だとか、色んなものが棲んでいるんだ、って思えてくる位、イギリスの建物は古く、500年位前の家にだって普通に人が住んでて、それだけでも我々日本人なんかもう充分怖い。この映画の台詞で、ザッツ、マンダレーと、土砂降りの雨の中、マンダレーがやっと見えて来て、夫が新妻に教えるシーンがあるけど、ここからこの物語は恐ろしいことが始まる予感に満ちている。実に上手い演出だと思う。背後霊のようなダンバース夫人、今は亡きレベッカの丁寧に刺繍されたRの遺品の数々。部屋がいっぱいあるから、もしかしたら何かが隠されているのかもしれないが、皆目、見当もつかない。明るい2DKに住む幸せに感謝、関係ないけどそれこそ背筋も凍るくらい、ああいう家って物凄く寒いんじゃないのかな?寒さと怖さで震える作品。 【大木眠魚】さん 8点(2004-01-03 16:26:17) (良:2票) |
《改行表示》 11.《ネタバレ》 この映画「レベッカ」は、ハリウッドの大製作者デイヴィッド・O・セルズニックと契約したアルフレッド・ヒッチコックが、アメリカに渡って最初に手掛けた作品であり、1940年度の第13回アカデミー賞で、最優秀作品賞と最優秀撮影賞(白黒)を受賞して、アメリカ映画界へ華々しい登場となった作品でもあるのです。 イギリスの女流作家ダフネ・デュ・モーリアが1938年に書いたゴシック・ロマン小説の映画化で、女性が結婚して得る幸福の意味を追った小説ですね。 アルフレッド・ヒッチコック監督は、原作の持つ雰囲気描写を映像に置き替えながらも、内容の上ではヒロインの心理的不安、そして殊に、映画の後半に見られる謎解きと裁判のサスペンスに興味を移し替えてまとめあげていると思います。 この映画は一人称による原作の持ち味をそのまま使って進行しているため、ジョーン・フォンテーンが扮するヒロインの「私」で話が進むのも実にユニークですね。 金持ちの未亡人の秘書をしていたアメリカ娘のマリアンは、モンテカルロのホテルで、どこか翳のある金持ち貴族のマキシム・ド・ウィンター(ローレンス・オリヴィエ)と出会い、彼の二度目の妻としてイギリスの荘園マンダレイにやって来ます。 この映画のタイトルの「レベッカ」とは、今は亡き前妻の名前。 画面には一度も登場しないのですが、イギリスのコーンウォールの海岸に立つ由緒あるマンダレイ荘のあらゆるものに、美しかったというレベッカの痕跡が残っていて、その最たる存在が、レベッカの身の回りの世話をしていた召使いのダンバース夫人(ジュディス・アンダーソン)だった。 主人公の「私」は、決して心から打ち解けようとしない夫や、いつも自分を見張っているような黒づくめのダンバース夫人、そしてレベッカの痕跡などに小さな不安を抱きつつ、マンダレイの女主人としての務めを果たそうとするのですが、その一方、孤独で贅沢など知らずに生きてきた「私」にとって、ここでの生活は何から何まで新鮮で、夫への愛も揺るぎないものだった。 それにしても、この"ゴシック・ミステリー"は、描写のほとんどに"チラッとした不安"を誘う仕掛けが埋め込まれていて、観る側も、主人公の「私」と全く同じ条件に置かれているだけに、その一つひとつに落ち着かない気分にさせられてしまいます。 閉じられた部屋。窓をよぎる影。揺れる白いカーテン。レベッカの頭文字のRが浮き彫りになったアドレス帳。黒い犬。 そして、レベッカの呪縛に取り憑かれたような夫の不可解な振る舞い--------。 二階のフロアの壁に飾られている、夫がお気に入りだと言う、美しい女性の全身像の絵も何やらいわくありげだ。 そして、これらの妖しい雰囲気を醸し出すモノクロの映像がまた絶妙で神秘的なんですね。 そういえば、今やすっかり荒れ果てたマンダレイ荘の外門を、カメラがゆっくりとすり抜けて中へと入っていく冒頭のシーンからして、既に怪しい雰囲気でしたね。 そして、仮装パーティーを開くことにした「私」が、ダンバース夫人に勧められ、二階の絵の女性とそっくりのドレスで装い、夫に激怒される場面の身の置きどころの無さ--------。絵の女性はレベッカだったのだ。 映画の後半、ヨットで転覆死したというレベッカの死の真相が、二転三転するくだりも、実にスリリングだ。 「レベッカ」は、幾つもの謎や不安については確かにミステリアスだが、終わってみるとイギリスで玉の輿に乗ったアメリカ娘が、夫を絶対の愛で信じ続けるという、かなり通俗的なメロドラマになっていて、「私」というヒロインよりも、好き勝手に生きた"レベッカの真実"の方が、ずっとインパクトがあるのですが、ヒッチコック監督の巧みな語り口が、通俗性を絶妙にカモフラージュしているのだと思います。 【dreamer】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2023-10-06 14:34:24) (良:1票) |
《改行表示》 10.オドロオドロしく始まったものの、サスペンスらしい兆候はなかなか見えず、前半はずっとモヤモヤします。しかしごく一般の女性がいきなり寒々しい大豪邸の「奥様」に収まったら、とりあえずは恐れおののきますよね。そういう意味でおおいに共感できました。 で、だんだん「レベッカ」の存在感が増していってヒロインは本格的に恐れおののくわけですが、このあたりの展開は見事としか言いようがありません。当然ながら「レベッカ」はまったく登場しませんが、さながら「死せる孔明~」のヒッチコック版といったところでしょうか。 ちなみにこのヒロインの方、えらく美人さんですが、wikiによれば日本生まれとのこと。では他の作品も見てみようかとも思ったのですが、当然ながらカビの生えたような古典ばかり。「仲達を走らす」までには至らないかな。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2021-02-13 04:02:34) (良:1票) |
《改行表示》 9.《ネタバレ》 ダフネ・デュ・モーリアの原作を映画化した本作。 ヒッチコックがイギリスにいた時代から原作の映画化を熱望していたヒッチコックだが、本作はヒッチコックにとって大いに不本意な作品となった。 「キングコング」をプロデュースして名乗りをあげていたセルズニックがアメリカに来たばかりのヒッチコックを援助。 ところが単なる援助に留まらず、脚本や演出にまで乗り出してきてしまう。 「そこまで頼んでないよ」と流石のヒッチコックも涙目。 ヒッチコックも負けずに「わたし」役のジョーン・フォンテインをしごきにかかる。 相手役のローレンス・オリヴィエはヴィヴィアン・リーにゾッコン。 フォンテインなんかどうでもいいと言っても良かった。 そこにヒッチコックが目を付けてフォンテインに冷たくあたり、本編でのヒロインの冷遇が迫真を増す事となった。 フォンテインも負けてなるものかと、ドジを重ねつつも次第に一人の女として成長していくヒロインを熱演。 貴族のボンボンながら誰にも打ち明けられない過去を引きずるマキシム役のオリヴィエに引けを取らない演技を魅せつける。 本作のヒッチコック色といえばやはりダンヴァース夫人。 ヒッチコック映画は「怖い」んじゃない。 一瞬背筋が「ゾクッ」とするような寒気がすればそれでいいのだ。 その一瞬の寒気を何層にも重ねて恐怖を作り上げる。 それがヒッチコック映画であろう。 原作でも突然ふっと現れる亡霊のような不気味さがある彼女。 誰の夫人なのか? どうしてそこまで執拗にヒロインを追い詰めるのか? もしかして百合なのか? 好きだけどついつい虐めてしまうタイプなのか? 何て生易しい考えが及ばない、得体の知れない女性だ。 自由に出入りする放し飼いの犬のような可愛気、そこに潜む獰猛な執着。 じわりじわりとヒロインを追い詰めていく姿はおっかないね。 まるでセルズニックがふんぞり返る「レベッカ」を、じわりじわりと自分の色をほうぼうに塗りたくるヒッチコックのような執念だ。 ジョージ・サンダース演じる小悪党ジャック・ファヴェルも面白いキャラだ。 お目当ては「ダンヴァース夫人」か「ヒロイン」か。 ベンじいさんも良い顔してますな。 二重、三重のどんでん返しを楽しめる傑作。 【すかあふえいす】さん [DVD(字幕)] 9点(2014-03-03 00:48:53) (良:1票) |
《改行表示》 8.《ネタバレ》 私が見たヒッチコック映画(20本弱)の中では、この「レベッカ」と「北北西に進路を取れに進路を取れ」の2本がベストである。スリルとサスペンスという点では後者だが、ゾクゾクとするサスペンスと映画のできとしてはこの「レベッカ」 もちろんフォンティーンの美しさに目がくらんだと言うこともある。しかし何といっても主人公レベッカが最後の最後まで姿を見せない。死んでいるのだから当然なのだが、恐怖の存在として常に物語を支配しているのはすごい。逆にフォンティーン演じる女性は実質の主人公でありながら、私とかマキシムの2番目の妻という表現で名前すら出てこない。オリヴィエが彼女を呼ぶとき何というか注目して見てみたがやはり名前はない。実に不思議な映画だ。 映画はダンヴァース夫人を演じるジュディス・アンダーソンがすばらしい。この人がいて、この映画は成り立っているとも言える。しかし、最後までわからなかったのは、あの肖像画、あれはレベッカだったのだろうかそれとも・・・。 【ESPERANZA】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2011-09-02 17:38:07) (良:1票) |
|
7.映画とは全く関係ない話ですが・・・。この映画のヒロインを演じた、ハリウッド映画界随一の憂愁美人(←と勝手に自分は呼んでる)ジョーン・フォンティン、実の姉のオリヴィア・デ・ハヴィランド(「風と共に去りぬ」の淑女メラニー役)とは、犬猿の仲っていうのは有名な話ですよね。どちらもいま尚ご健在という事で、もしやどちらかが先に亡くなるのを待った上で、大々的に暴露本を出版するのを虎視眈々と狙っているのでは・・・?などと、まるで「何がジェーンに起こったか?」を地でいくような、確執妄執地獄絵図をつい想像してしまうんです。「忘れじの面影」「黒騎士」「旅愁」「断崖」・・・本作も含め、代表作での彼女を見る限りでは、強い性格など微塵も感じさせずいかにも繊細かつはかなげなイメージしか思い浮かばないんですが・・・。さてさて真相やいかに。ヒッチコック先生がもし生きていたら、これをネタにさぞかし怖い心理スリラーが出来たんじゃないかなあと・・・。あ、自分は姉オリヴィアもわりかし好きです。「ロビンフッドの冒険」とかめっちゃ可愛かったしね。 【放浪紳士チャーリー】さん [地上波(字幕)] 7点(2010-06-05 11:21:46) (良:1票) |
6.《ネタバレ》 既にこの世に存在していない人間で、回想や写真という形ですら、その姿を見せる事は一切ないのに、まるで主役のようにその存在感が映画を支配しているレベッカ。ヒロインの目を通して、どんどんと見えない、存在しない存在に侵蝕されてゆく感覚を見ている側にシンクロさせてゆくテクニックが見事です。セリフに、セットに、小道具に、ライティングにレベッカが潜んでいる感覚、下手なホラーよりもずっと恐くて上手いです。死者に操られる人々の映画は他にも色々とありましたが(いかん、幾つかタイトル挙げようとしたけどそれじゃ片っ端からネタバレしちゃいますわなぁ)、これは存在感が別格ですね。ダンヴァース夫人暴走し過ぎ、ってカンジで彼女の異常さが少々やり過ぎな感じはしましたけど(ヒロインがあそこで本当に飛び降りると思ってたのかなぁ? なんて捨て身な言動)、緩みのないサスペンスを堪能できた2時間10分でした。マンダレー屋敷のミニチュアワークも何気なくステキ。 【あにやん🌈】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-04-06 23:48:07) (良:1票) |
《改行表示》 5.ヒッチ先生+セルズニック=メロドラおばさんは当然ノックアウトです(笑)。 本作では、観る側の頭の中で’レベッカ’を常に演技させていること!ここがすばらしねぇ。終盤の詰めに及んでは、主役のカップルよりもこの’レベッカ’さんとダンヴァース夫人の心情へ傾いてしまってる自分にも気づいて呆然としたように思います。モノクロ時代の作品ってやっぱり力強いわ(こんな国と戦争したのね、トホホ)。/まぁしかしこの時代の役者はやっぱり’顔’やでなぁ(笑)。英国紳士オリヴィエ氏は美しいうえにまぁなんと悩ましいことよ(ヴィヴィアン・リーもそりゃ惚れる)。また自分が子どもの頃、洋画に出る正統派美人女優と言えばこの人ジョーン・フォンテーンでした(メラニー役は姉ちゃんに獲られたが私はジョーンの方が好きでした。)。私が選ぶ女もんスーツBEST3が本作の、えーと、ふあっしょん音痴で名前がわからないのですが、エンドウ豆のサヤみたいな形した襟のスーツで。薄桃色であってほしいがたぶん違う(笑)。これ着てる時、女にとってとても嬉しい求婚(←あんな所からされて?ハイ。)をされるわけですが、結婚後~夫と心をやっと通わせるまでの長い間、背をかがめて怯える彼女が着るものはどれも似合わないものばかりになっております、衣装さんにも+1点でおます!。 【かーすけ】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-12-03 00:48:15) (良:1票) |
4.《ネタバレ》 レベッカと言う女性を一度も映すこと無く、登場人物は皆レベッカを知り、知らないのは新妻と観客のみであることが、逆にすでにこの世に存在しないレベッカの存在を強烈に印象付け、そのレベッカに対して恐怖を感じる。そしてラストで登場人物の誰もが知らないレベッカの衝撃の事実を知ることとなる。レベッカの本心は夫を憎み、夫を殺人犯にしたかったのだろうか、それとももっと夫に愛して欲しかった女性であり、もっとも愛している夫に殺されたかったのか。真実を知るのはレベッカのみである。 【亜流派 十五郎】さん 9点(2004-12-06 18:43:01) (良:1票) |
3.ジョーン・フォンテインの役の女性が不憫で目が離せなっかた。なんか健気で、最後まで幸せになってくれよ~って思いつつ見てたので、ドキドキしっぱなしだった。マキシムと抱き合うたびに、ホッとしたり、悲しい目にあうたび、「もう見てられない」とびびったりで。俺がこーゆうタイプの映画で全然退屈せずに、しかも女性の主役に感情移入するってめずらしい。脚本がいいのか、さすがヒッチコックだからなのか。とにかく、おもしろかった。ちなみに、これでヒッチコックは六作品観たんやけど、全体的にすごくおもしろい。まだまだ、沢山あって、これからもたっぷり観れるので、ほんと楽しみ。今まで観ずにいてよかった。 【なにわ君】さん 10点(2004-05-13 20:52:16) (良:1票) |
2.おおっ、書こうと思ったことがほとんど↓で書かれているぅ~。でもまだあるもんね。当たり前すぎて誰も書いていないこと、それは主役のJ・フォンテインに役名がないってこと。それではあらすじを書くのに不都合だってことで与えられた称号が“アメリカ娘”。白百合のように可憐で美しい彼女をつかまえて“アメリカ娘”だなんて、イヤだっ~。こんなところでまで、イジメられなくてもいいのに……。“家柄と知性と美貌”という三拍子揃ったレベッカの影に怯え、能面のようなダンヴァース夫人にないがしろにされるJ・フォンテイン。しかもダンヴァース夫人はほとんど歩かない。大邸宅マンダレーの中、どこにいるのかわからないのに、いつのまにか背後に立っている。あの恐怖は並ではない。でもそれは、守ってあげたい女優No.1のJ・フォンテインだったからこそ成り立つ。ヒッチコックのマゾっ気を存分に刺激した女優、それが彼女だったのだ。 【元みかん】さん 9点(2003-11-11 07:27:46) (良:1票) |
1. ヒッチ先生が渡米しての第1作ってのがポイントである本作。確かにセルズニックに遠慮しまくって、随分とお上品にダフネ・デュ=モーリア原作をソツなく纏めた印象は拭い難い。「三十九夜」「バルカン超特急」の天衣無縫な演出ぶりと比較対照すれば一目瞭然である。とは言え、見所が無い訳ではナイ。先ず、英国時代になかなか得られなかった好みのクール・ビューティ(勿論、ジョーン・フォンテーン!)に幸先良く出逢えたコト!!これにより、傑作「断崖」への布石が出来たとも言える。本作でもサスペンス醸成は専らジュディス・アンダーソン演じるダンヴァース夫人の怪演に任せ、彼女(フォンテーン)の美しさを余すところ無く描写する方に寧ろ傾注している様にも思える。その意味でも本作はヒッチ作品数ある中でも特にメロドラマ臭が強く、どうやらその辺が好き嫌いが出てくる所以なのかもしれない。ショットの鮮やかさや細かい伏線の張り方は並みのヘボ監督には到底マネできない上手さだが、個人的にはやや妥協に走った感が深く、ヒッチ先生が(例えオスカー作品賞をゲットしたにせよ)不本意に感じたのも無理からぬことだと思った。余談だが、セルズニックのプレッシャーここに極まれり、といった迷作が「パラダイン夫人の恋」(デビッド・O・セルズニック脚本!?)である。アレはもうセルズニック監督と言っても過言ではない凡作である。ヒッチ先生のフィルモグラフィから外して欲しいなぁ…。オット本作は、フォンテーンの美しさに取り敢えず7点。”一歩前進二歩後退”てな感じ…だな。 【へちょちょ】さん 7点(2003-03-26 02:34:48) (良:1票) |