《改行表示》 10.フットルース以降、今ひとつパッとしなかったケヴィン・ベーコンが、ああとうとうこんな激安映画に出るようになっちゃったのね、と当時は誰もが思って、いざ観てみるとこれが滅法面白く、彼にとっての裏・代表作とでもいう位置づけかとも思える、そんな作品ですね。BSで放送されるってんで、これは子供が喜ぶだろうと思い、私も久しぶりに観たのですが、いやホント、鉄板です。 地中に何やら巨大なニョロニョロがいて、突然そいつらが人間を襲い出す。そのニョロニョロたちが一体何なのか、サッパリわからないし、登場人物たちもあまり関心なさそうなのが、いさぎよいです。一匹見かけたら百匹はいると思え、ってな所ですが、勝手に「4匹いる」ということにしちゃって、実に明快。ジョーズの地上版、というワケで、「ジョーズなら海から出れば大丈夫だけどコチラは陸に逃げても追いかけてくる」・・・と日曜洋画で淀川さんがおっしゃってたのは本作についてではなくアリゲーターか何かだったと思いますが、それはともかく、本作。ニョロニョロがいるのは地中なんだから高いところに逃げればOKだろう、という、むしろジョーズよりもわかりやすい、トホホな設定があって、こういうのが映画では生きてくるんですね。地面を怖がる、という画ヅラのバカバカしさと、その路線で一本、筋を通してみせることからくる、ワクワク感。 ニョロニョロの造形、手作り感はありますが、悪くありません。それにおそらくは予算が無いんだろう、ってコトを逆手にとったような、直接その姿を描かずにその存在を演出してみせる工夫の数々も、笑いを呼びつつスリルを盛り上げます。 バカバカしいことを大真面目にやっていて、でもやっぱり、ご近所さん同士でワイワイ言い合ったり、つまらない口喧嘩したり、という日常的なバカバカしさがあって。 何より、主人公2人の息のあったところ、さらにはヒロイン役も加えた3人の凸凹トリオぶりが魅力的で、いやはや、実に楽しい映画です。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2018-10-06 08:49:02) (良:2票) |
9.《ネタバレ》 クリーチャー系パニック映画のお手本のような作品。救援を期待できない陸の孤島。相手は得体の知れない化け物。でも生物だからちゃんと殺せる。弱点があるから戦える。でも狡猾で、まともにいったら勝ち目は薄い。設定の加減が絶妙です。相手が強大すぎると戦う意欲は失せますし、逆に弱いと物足りない。相手に分(ぶ)がある中で、如何に工夫して戦うか。冒険心を実にくすぐります。それに人間描写も的確。とくにガンマニア夫婦。自慢の銃のコレクション。チャンスがあるなら何としても撃ちたいし、有事のために備えた水や食べ物だから、こんな時にこそ使いたい。おまけに窮地に陥った原因を他人のせいにしちゃう。とことん人間の本質を突いています。本来ならサスペンス・ホラー寄りになっておかしくないお話を、コメディタッチに清々しく仕上げた手腕はお見事。敵の能力判明後、死者がほとんど出なかったのも上品です。まさに愛すべき作品。カテゴリ的にはB級もB級ですが、これは一級品です。 【目隠シスト】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-04-19 18:01:01) (良:2票) |
8.“さざえのつぼ焼き”のような映画。ところどころ苦くて気持ち悪いけどうまい♪ 【(*´▽`*)ゎぃ】さん 8点(2003-12-16 21:17:37) (良:1票)(笑:1票) |
7.《ネタバレ》 映画は所詮ビジネスで関係者たちがそれで生計をたてていて、必ずしも歴史に残る傑作や大ヒット作を狙っているわけじゃないことは当然ですけど、本作ぐらい製作者が予想だにしない成功を収めた映画はそうあるもんじゃないですよ。見る価値があるかどうかは別にしても、なんせシリーズになって四本も続編が撮られたんですから。基本コンセプトは、ずばり“陸上版ジョーズ”です。そしてもう一つは、“荒野のロケだけで済ませて低予算で仕上げる”となるでしょう。CGや合成を使わず、全登場人物はたった17人ですからねえ。そしてその17人のうち半数ぐらいはグラボイドに喰われてしまうのに、ぜんぜん暗さを感じさせない明るいトーンで押し切っちゃう強引なストーリーテリング。ケヴィン・ベーコンとフレッド・ウォードのバディ感もいい味出しています。ヒロインの女子大生のジーンズを意味もなくなく脱がせてパンティ姿にするというサービスを忘れていないのもさすが、だいいちあの状況では絡まっている鉄条をふつう切るでしょう、ベーコンは斧持っているんだから(笑)。 気になったのはグラボイドの最期で、あれはひょっとして『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』のパクりなのかと思いますが、偉大なるスピルバーグからインスパイアを与えられたと好意的に解釈したいと思います(笑)。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2020-03-15 20:54:36) (良:1票) |
6.私は正直、この手の「バカな?」(失礼だが)作品は苦手ですぐに飽きてしまうのだが、本作は不要な部分がなく、荒野に突如現れた謎の生物とそこに居着いている人間の対決のみであるのが、非常に良い。馬鹿げてるが面白いし、飽きることなくラストを迎えることが出来る。優秀な作品だと思う。 【SUPISUTA】さん [DVD(字幕)] 8点(2017-05-20 08:13:26) (良:1票) |
|
《改行表示》 5.わーい、バイオハザードコードベロニカだー。クレアが丸呑みにされるよー。と、そのままですね。カプコン、パクリもほどほどに。 で、やすっちいミミズが人間を襲って、最後はグロい。典型的なトレマーズです。 【伊藤さん】さん [地上波(吹替)] 8点(2005-06-04 23:13:26) (良:1票) |
4.オモシロイッ。完全にアホ映画だけど誰一人アホ映画をナメてない真剣味が良いですね。一度もステキと思ったことのなかったケビン・ベーコンが思わずステキに見えてしまいました。降って湧いた異常現象に身近なモノで戦う、っていう発想がステキです。武器マニアの夫婦最高です。とりあえずみんな屋根の上に上っちゃう、っていう展開も楽しすぎます。あまり難しいことを考えず、安直にこの展開が「楽しいっ!」と思えれば、こんなに幸せな映画は滅多にないと思います。だいたいあの怪獣、どこから来て何のために暴れてるんだか、さっぱりわからないあたりが最高です。しかも州兵とか全然出て来ません。突然現れた宇宙生物と、地元の農民がブルドーザーで戦う映画です。このスケール感、問答無用の展開、小ざかしい理論を取っ払ったありのままのバカバカしさが、いかにもフツーの田舎のお兄ちゃんなケビン・ベーコンを燦然と輝かせる、ただそれだけの映画ですけどわたしは惚れました。思いっきり確信犯的Bです。シャレのわかる人にだけお勧めします。 【anemone】さん 8点(2004-09-27 18:46:49) (良:1票) |
3.《ネタバレ》 明るく、乾いていて、悲壮感も無く、「恐怖」が主役ではない(香付け程度に恐怖かも?)モンスターパニック物。ありそうで、無い。そうか!「高オニ」か~!皆の逃げるシーンでの、あの愉快さは!ま~ぜ~て~(笑) 【aksweet】さん 8点(2003-07-06 10:58:05) (良:1票) |
2.最高のB級映画です!! 【ヒロミ】さん 8点(2001-05-19 09:28:49) (良:1票) |
1.この作品で棒高跳びをしたくなりました!(←嘘!) 【イマジン】さん 8点(2001-04-24 12:09:53) (笑:1票) |