12.《ネタバレ》 リングイニが「目的のないダメ男」との批判があるようなので、ちょっと擁護したいと思うのですが、彼は元々コックになりたかったわけではなく(本人がそう言っている)、序盤にスープの味付けをしていたのは、誤ってこぼしてしまったのを隠すため。彼がそもそもこの店を訪れたのは、母親の紹介状があったからで、料理がしたかったからではない。とにかく職にありつく必要があったのだろう。身寄りもなく才能もない彼にとって、職を得るのは大変なことで、要するに生活がかかっているのだ。コックだのウェイターだのと選り好みをしていられる立場ではない(当然クビは何としても免れたい)。また、コレットがレミーの存在を知ってからも「ダメ男」リングイニと付き合っている件だが(つまり彼には料理の才能がないと知った)、リングイニの長所は、レミーをパートナーとして選んだことだろう。彼はいち早くレミーの才能を見出し、たとえネズミであっても、友人として迎え入れた。それは、「誰でも料理を作れる」というグストーのモットーであり、グストーに師事するコレットにとっては、リングイ二を好きになる充分な理由になるのではないか?リングイ二は確かにちょっと頼りなくだらしのない男だが、ネズミを殺すこともできない優しさを持っている。レミーがグストーの遺言状をシェフの手から取り返したのは、誰のためだろうか?友人であるリングイ二のためではないか?リングイ二はレミーに操られているだけのように見えて、実は二人(?)は運命共同体、どちらかをなくしては成立し得ない存在となっている。つまり、リングイ二は充分魅力的な人物として描かれており、リングイ二あってこその「レミーのおいしいレストラン」なのだ。しかし、この作品で最も素晴らしいのは、何と言ってもフルCGで描かれた映像スペクタクルだろう。レミーの表情、仕草、体毛の質感は勿論のこと、ネズミの視点で描かれたアクション、息を呑むパリの夜景、涎が出るほど美味しそうな料理の数々。まさに「眼福」と言いたい。 【フライボーイ】さん [映画館(吹替)] 8点(2007-08-09 08:38:10) (良:2票) |
11.映画を見終えたとき時の感想は「素直に面白い映画だった」でした。 ミッキーはマウスなのにこちらの主役レミーはラットなのでぜんぜんキュートではありません。同じネズミでも「トムとジェリー」が好きな人には違和感なく楽しめると思います。その不潔そうなネズミと高級フランス料理の意外な組み合わせによるドタバタ劇は期待通りの面白さでした!またディズニーらしい心温まるストーリーや最新CGの綺麗さ(食事がおいしそう!)と迫力は、映画は最高の娯楽だと改めて気付かせてくれます。でも逆に期待以上といえるところはあまりなく、雑さの目立つ、都合よく進みすぎるストーリーにはいまいち乗れませんでした。また内容も子供向けとも大人向けとも少々どっち着かずな感じです。少々気に入らない点はありましたが、大人から子供まで安心してお勧めできる良い娯楽作品だと思います。 【ろいぶきゃなん】さん [映画館(字幕)] 8点(2007-07-27 21:32:51) (良:2票) |
10.《ネタバレ》 視覚と聴覚だけでもこんなに楽しめたのに、味覚や嗅覚をもってすれば最高だっただろう。異国情緒たっぷりで、愉快で味わい深い映画だった。 天才ねずみと若者のやり取りを見て学べるのは、謙虚さが大事ということ。これが欠けると、いくら相性がいい者同士でも歯車が噛み合わないのだと感じた。 感銘を受けたのは、田舎料理ラタトゥイユを辛口批評家に出した時、彼の少年時代がフラッシュバックするシーン。眠っていた過去の記憶を呼び起こすほどの、「おいしい」だけの言葉では説明できない、料理の持つ強さを感じた。 【カジノ愛】さん [インターネット(字幕)] 8点(2017-11-21 18:43:04) (良:1票) |
9.《ネタバレ》 子供向けの簡単な映画かと思ったが、節々に突っ込んだ表現があって驚いた。 例えば、レミーが見るシェフの幻。幻がレミーの進むべき道をアドバイスしてくれるわけだが 子供向けの映画として作るなら、シェフは霊的な不思議な物としていればいいものを 「私は君の想像だ」と登場しょっぱなに宣言する。 レミーはその事について触れないので、まだ本当に幻なのか霊的な物かはわからない。
しかし、中盤レミーが捕まるシーンで、自分自身で話し相手が欲しい為、幻を見ているフリをしている 演技をしているとカミングアウトする、更にネズミといる時はネズミのふり、人間といる時は人間のふり、 誰かに合わせて演技するのがウンザリだと怒り、物語のメッセージ性のひとつでもある 自分に正直に生きる、という事とも絡んでくるのが非常に複雑で面白かった。 この辺りの話の展開が、子供向けの映画なんだらからなんとなくでいいじゃんって感じが しなくて良かった。
映像的には、3DCGではあるものの、一秒とて同じ表情で留まっていないという 表情の豊かさに驚く。一昔前の3DCGは、冷たい印象だったが、この感情豊かな表情が加わった事で 実写以上に移り変わる感情の変化や、微妙な心境を伝え、物語を心豊かな物にしていた。 CG技術の高さ、脚本の完成度ともに高く、日本のCGアニメーション業界も頑張って欲しいと思う。 【六爺】さん [DVD(吹替)] 8点(2008-08-16 00:34:17) (良:1票) |
8.《ネタバレ》 ピクサー製作なので、安心して映画に挑むことが出来ましたが、今回も良い出来でした。ピクサーは相変わらず映画の設定を考え出すのが上手いですねえ。清潔さとは正反対の存在のドブネズミが料理の天才でデビューする。それだけでワクワクしてきます。 キッチンを所狭しと動き回るレミーがとても可愛かったです。 若干、リングイニとコレットが恋に落ちる過程が納得いきませんが、これもご愛嬌。 相変わらずマイケル・ジアッキノは良い楽曲を作りますね。
【民朗】さん [映画館(字幕)] 8点(2008-08-03 01:26:27) (良:1票) |
7.2008年の元旦に観ました。ディズニー作品はシナリオが完成されてますね。登場人物もよく練られていて、シーンに無駄がありません。CGアニメならではの演出も随所にあり、非常に完成度の高い作品だと思います。また、おもしろいだけじゃなくて、「自分に限界を設けるな。やればできるんだ!」という力強いメッセージが伝わってきて、なんだかやる気がでてくるおまけつきです。新年早々とてもよい作品に出会えました。 【kokiwo】さん [DVD(吹替)] 8点(2008-01-10 22:48:15) (良:1票) |
|
6.見ている最中も、見終わった時も本当に幸せな気分になれました。瓶詰にされた時のレミーの表情がなんともいえなく可愛らしい! ハットなるほど、きれいな巴里の夜景。 実写以上に心にうったえる。アニメだからこそできた景色だと思います。そして、おいしそうなフランス料理の数々。なぜだろう、料理の温かさまで感じることができました。ねずみ君たち♪大好きな映画です!
追記 ねずみの手に注目!ちゃーんと4本になってますよ!
ハムスターを飼っている人いたら観察してください。前足の指は4本に見えます。(実 際は5本で、うち一本は小さくて隠れてみえないのです。)ミッキーマウスの手も4本 。アメリカのアニメは動物描写が上手いですね。 【ぬーどるす!】さん [映画館(字幕)] 8点(2007-09-19 22:42:42) (良:1票) |
5.予告で何度か見て、まあ、わざわざ映画館で観る必要ないかなと避けていたがたまたま観る機会があって観賞した。実はピクサー作品を映画館で観るのは初めて。全く期待していなかったので評価は高め。途中感涙しそうになってしまったのが大きい。アニメは吹き替えの方が絵に集中できていいのだが、今回のリングイニの吹き替えがしょっぱなから「?」で、絶対どっかの俳優がやっていることはわかったが、それが誰か分からず、モヤモヤしながら最後に佐藤降太ということがわかり、なんかそこで脱力した。。。レミーの吹き替えはよかったのにリングイニはそれでなくてもあまり魅力がないキャラなので、せめて声だけでも上手な人にやってほしかった。そして後半はテンポが速すぎて余韻が残らなかったのが残念。それでも予想外に楽しめたので○。 【おっちょ】さん [映画館(吹替)] 8点(2007-09-05 23:43:49) (良:1票) |
4.《ネタバレ》 ストーリー自体はある程度予定調和ですが、その分安心して見ていられるし、見終わった後は満足感でホッとできます。各キャラクターの描写も丁寧で、個性が伝わってくるので楽しいです。映像が綺麗なのは、ピクサー作品な以上もはや当たり前かもしれませんが、それでも息を呑むような映像美に見とれてしまいます。各シーンに映る登場人物や風景、そして何より本作品のキモである料理が本当においしそうでした。どれだけリアルに見えるかを追求しがちなCGですが、リアルさとコミカルさをどれだけ両立させるかがCGの真髄なのではないかと、この作品を見て感じました。 【Nerruc】さん [映画館(吹替)] 8点(2007-09-03 01:14:46) (良:1票) |
3.《ネタバレ》 ピクサー作品はCG臭さを感じさせない努力なんてものはもはや当り前の事で、ポイントはそこからもっと先、どれだけ独自の世界を組み上げてゆくか、というところにあるような感じがします(世のCGは実写との合成まで含めてCG臭いモノが殆どだったりするのですが)。今回の『レミー』に感じたのは、昔のファミリー向け実写映画の匂い。もちろん、ディズニーも含めて。そう言えば、最近こういう味わいの映画ってなかったなぁ、と懐かしさに浸りました。もしかするとディズニーの正統な流れを汲んでいるのはピクサーなのかもしれません。映画はネズミ達が大挙して作った料理を果たして食べたいと思えるのか?という大きなひっかかりを感じて(そこに今日の誰が作ったかも判らない食品に対する疑念や、偏見や差別に対して試されていたりとかの意図があったにしても)、ラストにしても共存ではなく棲み分けという形に落ち着いている点で、問題を投げかけた、でも回収はしていないという感じがしないでもありませんでした。また、物語上、実は頭数揃えるためだけに必要だったキャラ達に対して、意味ありげに多くの設定と描写をし過ぎているために、「クライマックス前であっさり退場」に違和感を抱いてしまったり。でも、そんな部分をマイナスしても、ピクサーの安定した水準で提供される娯楽は存分に楽しめました。ピクサーはモーションや表情がちょうどいい心地良さなんですよね。マリオネットががちゃがちゃ動いてるような硬さも、アメリカのトゥーンにありがちな極端な表情の付け方もなくて。デザインもクセがあるのになじめます、って感じですし。ピクサーのセンスの前では、毎回細かい事なんてどうでもよくなっちゃうなぁ。 【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 8点(2007-08-19 18:19:42) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 3D CGの基本は、表現しようとする対象物や現象を、まず観察して、観察して、観察したおすこと。でも、それをただリアルに再現するだけでは、生のキュウリをかじっているようなもの。そうやって手に入れた素材を如何に料理するかがクリエイターという名のシェフの腕の見せ所な訳です。私がPixerというレストランに繰り返し通うのは、その味付けが私の舌にとても心地よいから。ラストシーン、暖かく家庭的でこじんまりしたレミーのレストランで、幸せそうにラタトゥーユを食べるイーゴに自分の姿が重なりました。 【OKKO】さん [映画館(字幕)] 8点(2007-08-19 11:41:29) (良:1票) |
1.私は料理が全く出来ません。 なので、ネズミでも良いのでレミーがいたらどんなに助かるだろうと思います 【taron】さん [映画館(吹替)] 8点(2007-08-06 23:08:38) (笑:1票) |