8.《ネタバレ》 確かに、たいへん面白い。各人の素性が徐々に明らかにされていく中で、1番だと思われた家元の落胆ぶりを最後に救うあたりは感動させられる、文句の付けようが無い。しかし、何か腑に落ちない点が残るのも確かだ。脚本が完璧で、役者5人の演技が良いから誰が撮ってもかなりの完成度になったのではないか、つまり監督の色が出ていなすぎるのでは?よって、ラストの顔出しと宍戸錠(脚本とあまり関係なく、主役5人以外)に多くの人が言及してしまうのだろう。私は観ている人たちにも彼女はアイドルでいてほしかったし、ヲタ5人の完結した思い出を再度ほじくるのはどうかと思うが、あとTVドラマのようなオープニング。この3点がどうも引っかかる、監督の手腕が問われる(編集も含めて)ところがいまいちだとすると、脚本と5人の映画なのでは・・・ 【カーヴ】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-06-04 10:49:36) (良:4票) |
7.《ネタバレ》 キサラギ役のコに出演依頼するとき「君だと絶対笑いが取れるんだ」と正直に説明しただろうか。いや、していまい。「小栗旬が熱狂的なファンというアイドル役で、君のキサラギって役名が題になってるんです。ん~大丈夫、全然芝居は難しくないよ」などと言ったであろう。どれも嘘ではないから詐欺罪で告訴するのは困難だ。冷血なマネージャーが「これで君もブレイク必至さ」と後押しする。嬉しくって田舎のお父さんにも、今度主役をやります、とメールを送っただろう。田舎のお父さんは、地元ではなかなか見られないので、東京まで出てきて鑑賞したかもしれない。映画なんて若いときに『天と地と』を最後に見て以来だ。いつ娘の顔が出てくるかとドキドキしながらスクリーンを食い入るように見ている…。芸能界とはむごい世界だ。しかしそれにしてもキサラギが顔を見せた瞬間の「ウワーッ」というノケゾリ感は圧倒的だった。けなげじゃないか、実にけなげじゃないか。あのコにも5人くらいのファンクラブが出来てるかもしれない、ちょっと検索してみよう。 【なんのかんの】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-04-23 12:20:54) (良:3票)(笑:1票) |
6.かなり面白い話。だが、映画は映画の演出、演じ方があるはず。舞台の芝居は舞台でやるべきと思う。 【monteprince】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-07-06 03:01:16) (良:3票) |
5.《ネタバレ》 丁寧に作られていて、万人に優しい映画ですね。 その作りゆえに、初見の際には(分かり易過ぎる)(一度で分かる事を繰り返し説明して、観客を馬鹿にしてるのか)と思えちゃって、評価は低かったんだけど…… その後、色んな映画を観て「誰にでも分かるように作る」という事が、如何に難しいかを学んだ上で再見すると、印象は一変。 本当に良く出来た映画である事が分かり、一気に評価が高まりました。
特に「状況に取り残されている安男というキャラクターを用意し、他のメンバーが安男に説明するという形で、観客にも分かり易く説明してみせている」って点は凄いと思うし、その「説明する流れ」がギャグとしても成立してる辺りなんかは、実に見事。 「警視総監の息子が署内でイジメられてるって、不自然じゃない?」とか「プラネタリウムに関しては、もうちょっと伏線が欲しかった」とか、ツッコミ所や不満点らしきものは色々思い浮かぶんだけど、根本的に理解出来ないって箇所は無かったし、脚本の完成度は高かったように思えます。 「そもそもジョニー・デップを、この角度で見た事が無い」などの台詞で笑わせるセンスも良いし、それまで隠してた如月ミキの素顔や歌声をクライマックスで明かし(あぁ、これは売れないわ……)(でも、何か不思議な愛嬌が有るし、応援したくなる気持ちも分かる)って感じさせる辺りなんかも、面白かったですね。
作中最大の謎である「如月ミキの死因」について「友達でも、マネージャーでも、幼馴染でも父親でもない、単なる一ファンからの手紙を命より大切にしていたから」という形で、綺麗に答えを出している辺りも良い。 この点に関しては「実は〇〇の正体はストーカーだった」と判明する小説版「〇〇が如月ミキの殺害犯である」と判明するドラマCD版などに比べても「本当なんて分からんよ。真実は常に主観でしか有り得ない」という曖昧な結論で終わる本作の方が、誠実な作りだったように思えます。
この映画を観た後「続きが観たい」「真実が知りたい」と思うのは当然の心理な訳で、それに対する答えとして上述の小説やらドラマCDやらが存在しているんでしょうけど、やっぱり「善人かと思われた〇〇が、実は悪人だった」っていうのは後味悪いし、何ていうか「余計な後付け」に感じられるんですよね。 映画の中で皆が頑張って「悲劇的な死を、綺麗に解釈する」って儀式を行い、達成感も得られていたのに、そこに冷や水を浴びせられた気分。
やはり、この映画の核となるのは「皆で集まり、ああでもないこうでもないと話し合う楽しさ」だと思うし、あえて結論を出さずに、皆で毎年集まっては謎解き合戦に興じてる事を示す本作の終わり方こそが、一番美しかったんじゃないかと。
そもそも巷に溢れる映画の感想にしたって、推理どころか妄想の類が入り込んだ代物がチラホラある訳だし「あれって実は、ああだったんじゃないか」と話し合う劇中人物達って、映画を観た後に色々話す人達と、ちょっと似てるんですよね。 まぁ、これも「こじつけ」の類ではあるんですが、本作から「映画好きに愛される映画」って印象を受けるのは、その辺りも一因な気がします。
実際、こじつけるのって楽しくて、例えば「如月ミキ」→「二月」「未」「来」→「2は未だに来ない」って事で、本作が「続編が有るように見せかけて、実は続編の無い映画」である事を示してるとか、何とでも言えちゃう訳ですし。 そんな具合に「推理する楽しさ」あるいは「こじつける楽しさ」を描いたという、とても貴重な一本だと思います。 【ゆき】さん [DVD(吹替)] 7点(2025-02-06 15:23:38) (良:2票) |
4.《ネタバレ》 最初は、ほんと芝居がかったセリフに、ちょっと戸惑いましたが、引き込まれました。 やっぱり香川照之はよい、と思いました。 キサラギの顔が出た瞬間、あまりの微妙っぷりに、逆に、よくこんなところを見つけてきたものだと感動してしまいました。アレは完璧です。 【しゃっくり】さん [映画館(邦画)] 7点(2007-12-10 00:01:11) (良:2票) |
3.《ネタバレ》 小栗旬と小出恵介に興味無くとも、塚地とユースケ・サンタマリアが出てるんだったら間違いないだろ。きっと面白さは鉄板だろうと睨んでいたんだが、本来なら、塚地の役であったろうはずの笑える部分のオイシイところを香川照之さんが全て持っていってたように感じる。逆に塚地のギャグは結構丸スベリだったように感じた。香川照之さんって芸人殺しの俳優なんだろか‥。 いちご娘のセリフ及び振る舞いには相当ウケてしまった。香川さんってほんと何やらせてもウマイな~ 話は移りますが、こりゃ塚地!青山に喪服を買いに行ったんだったら ついでに谷原章介になって帰ってこい。大島美幸とお手手繋いで仲良しこよしで帰ってこい。そんくらいの事やってくれなきゃとても香川さんには追いつけせんぞ。勝てせんぞ~ 【3737】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2010-12-20 22:48:36) (笑:1票) |
2.《ネタバレ》 普通に面白かったです。でもここでの平均点の高さにはちょっとびっくり。褒めている方は大勢いらっしゃるので、以下、あえて引っ掛かった点を挙げます。
何より気になったのが俳優の拙さ。香川さん以外の若い出演者の演技はみんなどこか不自然で、そもそもミスキャストではないかというくらいバラエティ番組での印象が固まった人もいる。ユースケ・サンタマリアは好きだけど、個人的には『ぷっすま』のイメージなので映画では観たくなかった。
脚本もテンポの良さは素晴らしかったけれども、一方で舞台劇特有のまくし立てるようなしゃべり方は耳障りだった。ラストが蛇足なのは言うまでもなく、とりわけプラネタリウムの場面のチープさはどうにかならないものかと思った。あと、映像的に面白みがなさすぎる。全体的に工夫が足りないのは素人目にも明らかで、鮮烈に脳裏に焼きつくような見せ場もない。大画面で観たいという欲求が全然そそられないのは、映画として少し寂しい。
いくら話が面白くとも、それ以外の要素がテレビドラマに毛の生えたレベルというのはもったいない。“映画は脚本”であることに異論はないけれど、それはあくまでも屋台骨として重要なのであって、すべてではないでしょう。 【no one】さん [DVD(邦画)] 7点(2009-01-28 16:52:32) (良:1票) |
1.《ネタバレ》 2転3転する醍醐味を久しぶりに味わいました。やはり舞台の映画化でしたか。ラストがだれたのはちょっと残念でしたが、面白かったです。 【トント】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-08-30 00:16:53) (良:1票) |