4.《ネタバレ》 被爆者の恋愛モノの有名作品としては、『黒い雨』や『夕凪の街 桜の国』がある。なのでコレらとの比較になってしまう。主人公は後遺症により若くして命を絶たれるわけだが、若くして命を絶たれる事は原爆以外でも様々な事情で起こりえるわけで原爆である必然性がない。よって原爆ならでは問題としては『夕凪の街 桜の国』で描かれていたように周囲の差別や偏見にあると思うのだが、そういった描写は弱い。原発投下20年後の広島の実情を表しているのかどうか判断できないが、これは舞台が広島であるが故の制約があり、差別や偏見が描きにくかったという構造的要因があるように思われる。とはいえ、悲しい物語である事に変わりはないのだが、最後にヒロインが自殺するのはヤリスギではないのかと。それでも吉永小百合の健気さには惹かれるものがある。それにしても渡哲也追悼としてNHKで急遽放映された作品が、本人が病死してしまうというのはどうなんだろうか。その意図が知りたい。 |
3.前置きも背景も何もなしで2人が勝手に盛り上がっているので、追いかけようがないのです。途中から不協和音的音楽を延々とかぶせてくるのも、何かを狙っているのかもしれませんが、内容がついていってないので、浮きまくっています。 【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 2点(2020-01-10 00:49:59) |
《改行表示》 2.暗い。 ただひたすら暗い。 原爆の恐ろしさや惨たらしさを表現しているのだと思うが、あまりに後味が悪すぎる。 【にじばぶ】さん [ビデオ(邦画)] 0点(2008-06-04 21:26:53) |
1.《ネタバレ》 のちに「時雨の記」、「長崎ぶらぶら節」でも共演する吉永小百合、渡哲也初共演による悲恋もの。タイトルからどうしても「愛と死をみつめて」の二番煎じのような感はあるが、この作品で登場する病を原爆症による白血病に設定することで核批判を盛り込んで重みを増したり、その病魔に侵されているのが男の方だったりと差別化がなされている。(演じる役者が浜田光夫でないことも「愛と死をみつめて」の単なる焼き直しになるのを防ぐためだろうか。)しかし、(とくに後半部分が)あまりにも重苦しく、結末にも救いがなさすぎるのが見ていてちょっといやな気分にさせられた。また、全体的に暗い雰囲気で描かれているのもちょっと抵抗を感じる。「愛と死をみつめて」は果たしてここまで暗かっただろうか。まあ監督が違うので方向性の違いと言ってしまえばそれまでだが、個人的には「愛と死をみつめて」のほうが良かったと思う。それともう一つ、ラスト近くに出てくる芦川いづみの印象がいままで見たほかの出演作とだいぶ違うのが残念。 【イニシャルK】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2007-09-23 18:16:36) |