《改行表示》 4.2001年に放映された「HERO」はとても好きなドラマだった。 「検事」というこれまであまり題材にされなかった職業を描いたことによる斬新さと、サスペンスとエンターテイメントを巧く織り合わせた脚本力の高いドラマだったと思う。 ドラマ終了からすぐ続編シリーズへの期待が高まったが、「映画化」に対しては懸念の方が強く、それほど興味が涌かなかった。 テレビドラマの枠で小気味良く展開する方がこの作品の性質に合っていたと思ったからだ。 実際に観てみると、思っていたよりは、映画作品としての完成度は一定水準に達していると思う。 ただ、やはり少々無理矢理に“肉付け”して仕上げている感も否めない。 尺を満たすために全体的にテンポが悪く、無駄なシーンや展開も多かったと思う。 ドラマシリーズではほとんど描かれることがなかった法廷シーンは、とても面白味があったと思う。 時に冷静に、時に熱情的に弁論を繰り広げる木村拓哉演じる久利生は魅力的だったし、豪腕弁護士を演じる松本幸四郎との対峙は緊迫感があり良かった。 つまりは、もっと法廷シーンが多くて良かったし、被害者家族の描写や、証拠集めのプロセスなど「事件」に対する本質を更に深く描けていれば、ドラマシリーズとは一味違った「法廷映画」として更に完成度を高められたと思う。 そういう意味では、色恋に走り過ぎていたり、安易なエンターテイメント性にすがってしまっている部分が見えることは残念だ。 しかしながら、ドラマシリーズのファンにとっては楽しい作品であることは確か。 観て損はないと思うし、改めてドラマシリーズでの続編を期待したい。 【鉄腕麗人】さん [DVD(邦画)] 6点(2009-01-12 01:08:39) (良:1票) |
《改行表示》 3.テレビドラマか・・・・。 面白いことは確かです。ただ、伏線やら登場人物の思惑やらの醍醐味的なものが不足してるので繰り返し見て楽しめる作品ではない気がします。ただこのシリーズが好きなボクは普通に好きでした。テレビドラマの映画化が邦画の興行収入の上位を独占する時代に影を潜めている本当に面白い邦画を見失うのが怖いです 【よーじろー】さん [映画館(字幕なし「原語」)] 6点(2008-02-09 19:56:08) (良:1票) |
2.映画ではなく、日本でよくみられるTVドラマの発展型映画である。踊るシリーズといい某TV局は映画というものを冒涜しているように思う。内容としてはドラマが好きだったのなら楽しめるのではないだろうか。 【あるまーぬ】さん [映画館(邦画)] 4点(2007-12-14 13:55:06) (良:1票) |
1.ドラマと映画の手法がごっちゃ。俳優の顔のドアップがやたら出てくるのは日本のバラエティドラマの特徴ではあるが、映画でもやたらやっていて、これが世界の人の目に入る時の事を考えると寒々しい気分になった。内容はTVドラマの延長のような映画が嫌いな自分としては低評価にならざるを得ない。こんな映画にばっかり人気が集中する日本映画の現状の拙さを強く実感してしまいます。そんな映画なので中井貴一さんのどっしり腰の据わった大人の演技がやたらに眩しく感じた。さすがです。これがあったので好意的評価で5点とします。 【はむじん】さん [映画館(邦画)] 5点(2007-10-06 01:23:00) (良:1票) |