37.《ネタバレ》 この映画を観て気づいたことがあります。僕も渡辺と同じです。同じ毎日の繰り返し。何もしていない。きっと自分がもうすぐ死ぬと分かってはじめてアクションを起こし始める人間です。 【eureka】さん [DVD(邦画)] 9点(2009-02-14 11:27:43) |
36.内容に関しては皆さんが既に述べている通り、素晴らしいの一言。しかし本当に一番秀逸なのは「生きる」というタイトルではないだろうか。それまで惰性で仕事をしていた、志村喬演じる主人公が余命幾ばくもない命を市民のために費やす。そのひたむきなで必死な姿はまさに「生きる」ことそのもの。こんなにストレート且つ映画の本質を見事なまでに突いたタイトルは世界広しと言えども他に見当たらない。半世紀も前に作られた映画だが、この映画の「生きる」ということのメッセージとともにこの「生きる」というタイトルは永久に語り継がれると思う。 【mickey】さん [DVD(邦画)] 9点(2009-01-31 22:24:58) |
35.志村喬の演技…。鬼気迫るとはこのことです。ちょっとシニカルなラストも面白い。 【Balrog】さん [DVD(字幕)] 9点(2008-06-20 23:08:16) |
34.もし自分が渡辺さんのように死の宣告を受けたら、一体どう行動するだろうか?それは実際に自分が死の宣告を受けないと分からないのかもしれません。この映画を観て、「自分も精一杯生きなければ!」「何かをやり遂げたい!」と強く思いました。その気持ちを忘れてしまった、あの役所の連中にはなりたくないですね。作品のレビューにはなっていませんが、本当に自分の生き方について考えさせられる映画です。志村喬の目の演技に、最後まで全く目を離せませんでした。素晴らしい作品です。 【たけたん】さん [DVD(邦画)] 9点(2008-03-05 10:22:35) |
33.《ネタバレ》 みんなが勘治の様に生きようと団結したと思ったすぐ後、前と変わらない日常を繰り返すラストは、皮肉たっぷりで好きです。現実はやっぱりこうだもんね。 【Yoshi】さん [DVD(邦画)] 9点(2008-01-26 13:00:50) |
32.生きる 【なますて】さん [DVD(邦画)] 9点(2007-11-02 16:43:17) |
31.志村喬がある意味怖かった。眼に涙をいっぱいためて、一点を見つめる姿は、胸のあたりが苦しくなる。家族に愛は伝わらなかった?けど、思いが伝わった人がいたのがなんだか救いだった。しかしあの部下の人、生きる力満々としてて、可愛らしい。 【しゃっくり】さん [DVD(邦画)] 9点(2007-07-25 01:44:52) |
30.何度も観たし、今後もまた観たくなるであろう作品。登場人物の絶妙なる性格描写。生と死、善と悪、静と動、暗と明、静寂と騒音、対比の全てが見事なコントラストで描かれている。 【すぎさ】さん [映画館(字幕)] 9点(2006-09-17 16:58:13) |
29.《ネタバレ》 葬式の後役所の人間がやってやると盛り上がってるシーン、こいつら絶対なにもしないと思いました。一人手を合わせていた男でさえなにもできないと思ってました。案の定職務に戻ると前と何も変わらず、立ち上がるだけで何も言えない。これが人の本質だと思います。公園であんなにも多くの子供が遊んでいること、それだけで十分でしょう。息子に癌を告白しようとした瞬間、強い口調で財産の話をされたのは痛すぎます。小津作品での家族観といい、薄情な子供を描くのは先の時代を読んでいたのでしょうか。 【アンダルシア】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-12-24 00:34:51) (良:1票) |
28.志村の演技がオーバー過ぎる気がするので、どうしても違和感を感じる。しかし、それを補って余りある展開と主張に2時間強の時間は短い。葬儀の席で酒の力を借りて盛り上がる同僚たちを尻目に一人合唱礼拝するヒラの公務員の姿を通して「貴様らは決してかわりゃしないよ…」と主張しているように思った。あと小田切さん、個人的には大好み!現代だったら速攻で求婚するのに…やっぱり悪趣味?(笑) 【クルイベル】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-07-21 09:04:08) |
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27.これは・・・公務員の研修でみせるべき!
あんなにすごい表情で演技出来る人をあまり知らない。 【ckeru】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-06-20 23:48:17) |
26.志村喬が素晴らしい。あれほど迫力のある目はなかなか出来ないんじゃないかな。自分自身が生きているという事実をあらためて思いしらされた。 【マイアミバイス】さん [映画館(字幕)] 9点(2005-04-29 23:45:48) |
25.自分自身が「死」を宣告されたときに、「死」について真っ向に向かい合う事が出来るんでしょうか?この映画の時に、その時初めて「生きる」意味を理解する事ができるんでしょうか?この映画から発生られるテーマは50年以上経った今も色あせることなく伝え続けている事に敬意を払いたいです。 |
24.人間は「死」を目前にしないと真剣に生きないのだろうか。そのときには時すでに遅し・・でもこの志村喬演じる課長はその短い時間の中で初めて真剣に人生を生きて、そして死んだ。死を目前にして事を成し遂げ満足そうにブランコに乗って「命短かしー」と口ずさむ。短くても充実した時を生きることの尊さを描き多くの人たちに生きる意味を問いかける名作。志村さんは表情やたたずまいだけでしみじみとした哀切をかもしだして素晴らしい。 【キリコ】さん 9点(2005-02-19 15:10:35) (良:1票) |
23.日本映画の中でとても心に残った作品の一つ。なんかもう言葉では言い表せません、この気持ちは。…かなり細かいことだけど、志村は「♪明日という日の ないものを」と歌った箇所、実際は「明日の月日は ないものを」で微妙に間違ってる。 【プミポン】さん 9点(2004-09-24 00:59:58) |
22.日本人を見事に描いております。 たらい回し、なぁなぁ、縄張り争い…50年後の現代も変わってないってのは情けない。 でもたかが公園かもしれないけど、 生きた証を残すことができた渡辺さんは幸せな方かもしれない。 息子に理解されないままってのは悲しいですけど。 【ふくちゃん】さん 9点(2004-08-29 19:32:16) (良:1票) |
21.観始めて10分「ちょっとキツいかも・・・」と半ば困惑していたのだが、酒場で小説家に告白するシーンあたりから無意識に背筋を伸ばしている自分がいた。ただ、志村喬の迫真の演技は驚愕に値するが、少々過剰な感じがしないでもない、エピローグ(にしては長いが・・・)の葬儀のシーンにしてもあの結論を導き出すには少々遠回りな気がする、しかし、私が今でも黒澤監督の最高傑作と信じて疑わない「7人の侍」と「生きる」どちらの志村喬がよいかと問われれば迷わず「生きる」と答える。これは黒澤作品というより志村作品といったほうが良いのかもしれない。 【るね】さん 9点(2004-06-04 02:07:39) |
20.もちろん課長の生き様もだけど、葬式の席で課長の名誉を守り抜こうとした、あのおっさんがとても感動させてくれる。 渡辺課長があんな行動に出たのは、別に役所の体質を変えようとしたわけじゃない。自分が生きた証を見つけたいという、ある意味では自分勝手(いろんな人を巻き込んでいるし)な動機からなんだけど、そんな彼の行動から役人体質に心を痛め、現状に立ち向かえない自らの無力さに苛立ちを覚えているおっさんの姿を見ていると、人間って捨てたもんじゃないと思えてくる。 噂に違わない傑作でした。 |
19.半世紀前の作品なのに、人の考え方や行動は、今とほとんど変わってい ない気がした。主人公は後、半年しか生きれないと悟った時、 お金を使い、お酒を飲み、幸せな気分になろうとする。でも、結局 そんな事では生きているという気分にはならず、悩んだ末、死ぬ前に 仕事で後悔を残さないようにしようと悟った志村喬演ずる渡辺課長。 それが「生きる」という事かどうかはわからないけれど、自分も 死ぬときに後悔はしたくない。だから俺もいつ死ぬかわからないので、今を精一杯行きようと思います。 【ボビー】さん 9点(2004-03-28 23:35:18) (良:1票) |
18.人の苦しみや絶望は、他者と関わることで癒されることもあるけれども完璧ではない。やはり経験している本人にしか分からない部分が必ずあり、またその部分が一番苦しいところである。それを癒すには、究極の自己満足が必要。社会的にどう評価されようと、何と思われようと自分のために必死になる。後半から終盤にかけては、身内も含めた他人の理解の限界を示している。シビアな現実をこれでもかと示している。そして、そんな闇のような世の中で孤独にさいなまれても、必死に生きていかなくてはならない。「生きる」とはそういうものだという厳しい決意を受け取った。 【ラーション】さん 9点(2004-03-14 02:00:07) |