9.《ネタバレ》 コーエン兄弟のコメディの中で一番面白い!まず不妊症という悲しい現実があってもあまりにも浅はかすぎる思考で赤ちゃんを奪うものの、その赤ちゃんをさらに奪われることで奪われるものの苦しさを経験し自分たちの身勝手さを恥じ、本当の親元に帰す、という大筋がしっかりしていて安心感があります。その中に散りばめられた笑いはベタなもの、ひねったもの、毒のあるもの、、と多種多様。かわいい赤ちゃんを介したドタバタぶりの中でただ一人和やかな表情を見せない超強力殺人ライダーの超越キャラと漫画チックな描写がきっついスパイスとなり「ドタバタ」と「ほのぼの」の中に強烈な違和感を残しており、そのことで作品自体も個性的に仕上がっています。一度この殺人ライダーの登場を夢で予言しているので、ラストの正直者は救われるという夢もたんなる夢と消化されずに心地よい余韻を残してくれます。 【R&A】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2006-06-02 13:52:18) (良:2票) |
《改行表示》 8.素直に面白かったです。 とにかくめまぐるしく物語が展開していくし、色んな要素盛り込みまくりですが、見ていて全く混乱せず楽しめるのは、やはりコーエン兄弟の巧さでしょう。 俳優陣全員が濃い演技で笑わせてくれますが、中でもホリー・ハンターの演技がとっても若々しくて可愛くて、見ていて惹きつけられました。 一般評価はそこまで高くないみたいで、不思議です。 赤ちゃんのズル過ぎるぐらいの可愛さ抜きにしても、かなりクオリティの高いドタバタ劇と思うのですが・・。 「コーエン作品」ってことで身構えず、素直に楽しむべき作品かと思います。 【おーる】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-04-20 23:10:15) (良:1票) |
《改行表示》 7.《ネタバレ》 コーエン兄弟作品の中で一番好きです。 ばかばかしい映画の代表格です。 あとケイジさんまだふさふさです。 【翼ネコ】さん [DVD(字幕)] 9点(2008-12-26 17:44:37) (笑:1票) |
6.《ネタバレ》 一度でも子どもを産んだことがある人は、観ていて不快になるのかもしれないですね。確かに「五人もいるのだから一人くらいさらってもいい」は主人公たち側の勝手な理屈には違いないんですが、ただ、被害者が子どもを愛してやまないような親ではなく、子どもがさらわれるというドタバタの最中でも、しれっと自社CMをやっちゃうようなこれまたズレた真剣味のない親だから、悲劇ではなくコメディになってしまうのだと思います。どうかしたら泥棒たちのほうが赤ちゃんに対して情熱的なぐらいで(やり方は間違ってるけど。笑)そもそも、主人公夫婦の馴れ初めやら、赤ちゃんがまったくぐずったりしないやら、徹底的にフィクションなので、先に誰かもお書きになってますが、肩入れせずに力を抜いて観るタイプの一本なんでしょう。中途半端に現実の倫理観を持ち込むと青筋立ててキリキリしてしまい、非常に疲れます。個人的には、かっこいいヒーローものより、まっすぐ歩けないダメ人間があさっての方を向いて、それでも正直に懸命に生きている映画が大好きなので、高評価です。赤ちゃんは可愛いなあ、本当に。 【よーちー】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-12-26 16:35:52) (良:1票) |
5.《ネタバレ》 コーエン兄弟は断然、昔の作品の方が良い。個人的には「ミラーズクロッシング」とこの作品が私の中では同じぐらい大好きです。まず何よりもコーエン兄弟の温かさを感じることが出来るのが良い。囚人と府警という夫婦の組み合わせも面白い。そんな二人には子供が作れないという理由から赤ちゃんを盗む。しかし、単なるドタバタした話でない、何か人間的な温かさ、優しさが伝わってきて泣ける。笑えて泣けるのだ。赤ちゃんを盗んでからの二人の行動のチグハグさの中にも赤ちゃんに対する優しい感じが物凄く滲み出ていて観ていて幸せな気持ちにもなれる。だからこの映画が私は大好きです。車の中で盗んだ赤ちゃんを抱きしめている時のホリー・ハンターの嬉しそうな姿は、一人の人間としてのまた女性ならではの幸せを感じる何とも微笑ましい場面だし、ラストのあの夢のシーン、未来に向けての希望のようなあの場面、例えそれが正夢にはならなくてもきっとあの二人はこれからもずっと二人で仲良く生きていくことだろう!全てにおいて優しくて温かいこの映画、誰が何と言おうと、どんなに周りの評価は低かろうが、私は大好きだ。 【青観】さん [DVD(字幕)] 9点(2008-04-05 16:04:21) (良:1票) |
《改行表示》 4.《ネタバレ》 意外と評判良くないみたいですね、これ。個人的には今まで観たコーエン作品のなかではダントツに良かった。昔のほうが面白かったんじゃん、コーエン兄弟。 笑えるだけじゃなく、洒落ている。刑務所入りする犯罪者と入所管理の警官が恋に落ちる冒頭から、夢のなかで平和な未来を垣間見るラストまで、ロマンティックで優しいユーモアがある。コーエン兄弟が登場キャラクターのひとりひとりを愛情をもって描いているのも心地良い。とんでもないやつばかりなのに誰一人憎みきれず、悪役までかわいらしい。 映画全体に明るくポジティヴなエネルギーが満ちていて、幸せな気持ちで鑑賞を終えられた。久々に、もう一度観たいと思わせられた作品。 【no one】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-10-26 19:47:48) (良:1票) |
3.皆さんの評価が微妙なんやけど、俺はコーエンの中で一番最初に観たんがこれ。観たんはかなり昔やねんけど、あのハンターの妙なかっこよさといい、かなりはちゃめちゃな展開といい、それでいてどっかスットボケタような雰囲気。それまで観てきた映画とは全然違う感じでちょっとカルチャーショックを受けたんを覚えてる。映画ってほんま自由で色々出来るねんな~って。それから色々な映画観るようになったんやけど。若い俺に変な衝撃を与えたということで、この点数。でも今の目から観ると、やっぱ微妙かもしれん。変わった映画だらけやからね。今は。 【なにわ君】さん 10点(2004-06-30 16:56:33) (良:1票) |
2.これがコーエン兄弟ということなだろうが、題材の割りにカラッとした笑いではない。それならダークな笑いやシニカルな笑いかというと、そーいうもんでもない。作り手側の意図が最後までわからず、やたらにしっくりこない映画 【永遠】さん 2点(2004-06-13 01:39:28) (良:1票) |
1.《ネタバレ》 ツカミは最高。妙にもみあげが長くてボサボサ頭のちょいと呆けた感じのニコラス・ケイジが登場。彼は、弾の入っていない銃でスーパーやコンビニを襲っては刑務所を出たり入ったりしている。そして毎回囚人の写真を撮る係が警察官のホリー・ハンターに出会う……が、接触は写真撮影のみ。出所3度目になるニコラス・ケイジはその足で、写真撮影所に行き、ホリー・ハンターにプロポーズ。あっと言う間に結婚式を終え、いっきょに元囚人と警察官のカップルが出来上がり!って展開。うん、おっもしろいっ~!!なのに……、肝心の赤ちゃんが出てきてからがちょっと。赤ちゃんはけっこうかわいいんですよ(個人的に映画に出てくる赤ちゃんをかわいいと思うことは滅多にない)。でも周りの大人がダメ。何でみんながみんな赤ちゃんにメロメロになってしまうんだろう? それから、ラストの赤ちゃんを盗まれた父親であり家具屋の経営者もナゾ。ワンマン社長で刑事に対してもミソクソに言っていた彼が、あっさりニコラス夫妻を許してしまうのは、キャラ設定がおかしくないか? そして最もイヤだったのが、ニコラス・ケイジの上司家族(夫婦+4人の子ども)が家に遊びにきたところ。子どもの教育がなってない。ほとほと呆れてしまう。子どものしつけをどう考えとるんじゃぁ~!って怒りたくなってしまった。それでも悪ガキ共が出てくるのはほんの一場面だったので、ヒュー・グラント主演の『9か月』に出てくるはた迷惑な子育て先輩夫婦よりはマシですが。 【元みかん】さん 5点(2003-11-01 07:35:52) (良:1票) |