実録・連合赤軍 あさま山荘への道程の投票された口コミです。

実録・連合赤軍 あさま山荘への道程

[ジツロクレンゴウセキグンアサマサンソウヘノミチ]
2007年上映時間:190分
平均点:6.73 / 10(Review 44人) (点数分布表示)
公開開始日(2008-03-15)
ドラマ犯罪もの実話もの
新規登録(2007-10-23)【TM】さん
タイトル情報更新(2019-12-20)【イニシャルK】さん
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監督若松孝二
キャスト坂井真紀(女優)遠山美枝子
ARATA(男優)坂口弘
伴杏里(女優)重信房子
中泉英雄(男優)植垣康博
桃生亜希子(女優)持原好子
RIKIYA(男優)金廣志
坂口拓(男優)塩見孝也
高野八誠(男優)加藤能敬
タモト清嵐(男優)加藤元久
佐野史郎(男優)さらぎ徳二
奥貫薫(女優)あさま山荘管理人
大西信満(男優)坂東國男
地曵豪(男優)森恒夫
ウダタカキ(男優)吉野雅邦
光石冨士朗(男優)
原田芳雄ナレーター
脚本若松孝二
音楽ジム・オルーク
製作若松孝二
企画若松孝二
特撮ビル横山(ガン・エフェクト)
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【口コミ・感想】

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1
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3.本作は3つのパートから構成されているのですが(連合赤軍結成までを描く序盤・のちに山岳ベース事件として知られる総括リンチを描く中盤、あさま山荘事件へと雪崩れ込む終盤)、タイトルが示す通り、あさま山荘事件そのものではなくそこに至る過程を重視することで、あの事件が非常に分かりやすくなっています。また、本作のように歴史的経過を追う作品は事実の要約に終始してつまらないものになりがちなのですが、本作は山岳ベース事件という美味しい部分を山場に持ってきたことで、映画としての面白さがグっと増しています。連合赤軍との付き合いもあった監督にとって本作は思い入れの強い企画だったようなのですが、ただ個人的な思いをぶつけるだけの映画に終わらせず、観客にうける形を追求したことで客観的な完成度も維持できています。俳優の演技も良く、森恒夫と永田洋子の恐ろしさは尋常ではありません。どこかで聞きかじってきたそれらしい理屈を大声で主張し、そんな自分の言葉に酔って周りが見えなくなる森、こういう男って確かにいます。他の女性に対する個人的な僻みや嫉妬心をいつまでも覚えていて、まっとうな理由付けができるタイミングでウサを晴らす永田、こういう女性もいます。彼らをレクター博士やジョン・ドゥのようなモンスターとして描くのではなく、ありふれた人格の延長としてその凶暴性を描いたことで、より恐ろしさが増しています。両者とも指導者には向かないタイプの人間なのですが、組織を結成した大物達が逮捕されるか逃亡したかという状況では、彼らが組織を仕切らざるをえなくなっていました。さらに、学生運動に何万人もが参加していた時代は過ぎ去り、運動では社会を変えられないことが明らかになった時代。少しでも我に返れば「俺達は一体何をやってるんだ」と自覚してしまうことが怖くて、彼らは内面世界へと固執するようになっていました。気に入らないことがあれば「革命のためだ!」と叫んで暴力をふるう、それによって自身の指導力不足と一向に成果をあげられない焦燥感を同時に紛らわせることが出来たというわけです。なんとも恐ろしい世界。しかし、組織のメンバー達も革命ごっこを止めたくないからリーダー達の蛮行に黙って従っていたというのですから、こちらもまた恐ろしい限りです。
ザ・チャンバラさん [DVD(邦画)] 8点(2011-09-23 20:05:26)(良:3票)
2.《ネタバレ》 ちょうど高校入試の真っ最中だったので中継を見た記憶が希薄、少し前に札幌オリンピック、横井さんが「発見」された年の事件です。最初ゆるい気持ちで観はじめたんですよ。ナレーションが原田のオッサンだって気づくまで少しかかった。従兄弟たちが大学在学中だったし、わたし自身ませたガキで時代の空気もそれなりに受けとめてたから背景はわかります。入山するまでに起こったことを淡々と列記し、悪夢の記述に取りかかってからは目を離せなくなってしまい、そのままエンディングまで一直線。事実は後でわかることなんだけど、とてつもなく「牽強付会」な殺人が主義や理念のもと実行されたのは、文革、ポル・ポトにも匹敵するくらいの出来事ですね。森は「脱走」の汚名返上のため先鋭化したんだと理解できる演出で、彼自身が為したことはとてもひどいことなんだけど、まだ理解の範疇というキャラクター設定がされていますね。フィクションだったら「受け入れられる」役。それに引き替え永田の描写は一刀両断。35のかたが書かれてるようにしつこく捲土重来の機会をうかがい、そのチャンスが到来するや嵩にかかって攻撃するという「ケチな人格」。わたしそんな人何人か知ってます。結局、赤軍の残党には「カス」しかいなかったという現実をちゃんと語っているのでこの評価。なお党派的修辞学がわからないと、彼らのしゃべっている言葉がまったく頭に入ってこないので低評価になると思いますが、当時の活動家はこんなだったんです。徹底的に赤軍側を描くことにより、山荘での警察側や「鉄球」という費用がかかるシーンを出さずに成立させたのはうまい。寒さ、冷たさ、そしてなにより「臭い」があまり伝わってこなかったので1点減点。
shintaxさん [DVD(邦画)] 9点(2012-07-03 08:35:55)(良:1票)
《改行表示》
1.《ネタバレ》 最初は、永田洋子を坂井真紀がへ~意外と裕木奈江と張るかもね なんて思って見始めたんですけど,まず,まあそこは違いました。 そこが違うのはもう置いといて、こんな酷い映画久しぶりでがっかりしました。 長過ぎるとかはもうどうでも良いんです。  連合赤軍の総括を経てあさま山荘へ至る過程を描いているのですが あまりのディテールの雑さ,演出の稚拙さに閉口してしまいました。 低予算だから、というのは言い訳になるのでしょうか?  あまり名前の売れていない若い俳優達の演技については なんとなく演技に対しての熱の様なものは伝わってきたんですが それを、酷いカメラワーク、演出、脚本など若松孝二氏が 全て台無しにしてしまっています。  正直、古いんです,もう。 この人の作り方だと、今の若い世代へ向けて作ったであろう この作品は、ただの説教臭くてダサい映画になってしまい 何も伝わりません。  この事件(総括)に関してはもっと冷静な視点で丁寧に描かないと ただただ暴走するバカな奴らにしか捉えられません。 印象としては『鬼畜大宴会』とそうかわりねーなー、でした。  若松孝二氏の、伝えたいという想いだけは嫌になるほど伝わってきましたが だからといって、こんな安っぽい映像、演出、スタイリングでは 伝えたい事、は全く伝わりません。 正直これこそ究極の自慰行為だな,とまで思いました。  坂井真紀の演技もかなり疑問が残りました。 ちょっと今まで観た事が無い位酷かったです。気持ち悪さすら覚えました。  唯一、永田洋子役の並木愛枝という女優は 少し大袈裟ではあった気がしましたが迫力はありました。  (しかし、永田洋子(がモデルになっている役)では『光の雨』の 裕木奈江には及ばない気がします。 実際永田洋子にどちらが似ているかなど全くもって関係なく 裕木奈江の薄気味の悪さをふせ持つ淡々とした演技の方がインパクトがありました。)   観賞後思ったのは『テレビでよく見る再現VTRの様な映画だな』でした。 タレントの悲痛な表情がワイプで表示されても何ら違和感が無い映画でした。  映画、って言いたくないです。 ただの再現VTRでした。
Peccoさん [CS・衛星(邦画)] 0点(2010-09-29 23:11:45)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 44人
平均点数 6.73点
024.55%
124.55%
200.00%
324.55%
412.27%
536.82%
624.55%
71125.00%
81227.27%
9613.64%
1036.82%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 4.00点 Review2人
2 ストーリー評価 6.00点 Review3人
3 鑑賞後の後味 3.50点 Review4人
4 音楽評価 5.00点 Review3人
5 感泣評価 4.25点 Review4人

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