4.《ネタバレ》 分からない。この内容でアカデミーの作品賞を獲ったということは、何らかの社会性を評価されているのだろうが、アメリカの人たちは本当に理解しているのだろうか? 邦題は「for Old Men」が略されていて、直訳すると「老人のための国が無い」。こんな危険な国では老人が安心して余生を送れない、ってことか? 時代が30年近く昔なのは、今は良くなったのか、今もあまり変わらないのか? いずれにせよ、自分は現在のアメリカの市井の危機意識や犯罪情勢に理解が無いので分からない。不条理に突然訪れる死がいくつかあったけど、あれが本当に一般論ならば、確かに老人に限らず安心して暮らせる国じゃない。だけど、あんな殺し屋のコインの表裏で殺されることこそフィクションだろう。場所が日本でも、ヤクザの抗争の流れ弾に当たって死ぬ方が確率は高そうに思える。ということで、意味深なタイトルには白旗だ。足元のおぼつかない老人がたくさん交通事故死するような内容なら、こんなに悩まずに済んだ。あの殺し屋の特異なキャラをフィクションとして楽しむのが正解なら、面倒なタイトルを付けるな、と言いたい。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2009-05-24 14:49:55) (良:2票) |
《改行表示》 3.《ネタバレ》 感想、つまらない・・ で終ったら怒られそうですが。 アクションバイオレンス娯楽映画のように始まって、実際その先を至極期待させる流れから 急に肝心な部分を端折って、説明も略して次々とエピソードも時系列もジャンプして、 主役かと思ったキャラがいなくなり、悪役は倒されず。年寄りの思い出話のようなラストへ。 製作者は「人生には、たとえ簡単な事でも失敗や想定外の出来事により、真逆の結果が待っている事がある。」 と説教でもしたかったのかなあ。 「諸行無常」とか、「ツワモノ共が夢の跡」とか「盛者必衰のコトワリ」とかですかねえ。 それにしても、後半の編集はアンマリだ。ドラマの放送打ち切りが決まって、1話飛ばして最終回みたいです。 対峙した殺害目標ではない相手を、殺すのか殺さないのかを、損得判断でも感情でもなくコイントスで決める性格の ヒットマン。それが警官だろうが、買い物に寄った店の主でも誰でも殺してしまう・・ていう異常な男が怖い。 普通の映画なら、コヤツが倒されて終るんだろうけど、そうではない。娯楽映画ではないのだ。 面白いのは、異常な殺し屋が、自分以外の殺し屋も雇われていると知り、スポンサーを殺してしまうとことか、 圧縮空気ボンベを繋いだ自作のエアガンで比較的静かに殺しまくるとか、主役の保安官がやる気がない意外性とか? 意外なのは歓迎だが、クライマックスでは死体だけ見せてスルーし、会計士を殺したのかどうか、モスの妻は 助かったのかどうかを、ハッキリさせずにスルーしたりがウザイ。妻との会話からすれば、金は手に入らなかった? モスを殺して逃走した複数の犯人(恐らくメキシコ側)がゲットしたのだろうが、この映画では説明は無い。 それらは想像してくださいて奴ね・・ やだやだ いずれ前半は娯楽映画っぽくて、後半はなにか他のジャンルのようです。 珍しいっちゃあそうなんですが。 娯楽映を期待してみると、ガッカリします。 ただ、異常な殺し屋が、モスの妻との会話で「私を殺すのかどうかを決めるのはアンタ自身よ!」と言われて 唖然とするシーンと、子供に長袖シャツをくれと頼んで金を支払うとか、変化の兆しのような描写がいい。 と、思いたいけど・・・・ モスの妻の家から出る時、靴の裏を気にしてるから殺したんだろうなあ・・ ヤッパリこの映画、好きにはなれないわ。 【グルコサミンS】さん [インターネット(字幕)] 5点(2018-09-03 21:11:59) (良:1票) |
《改行表示》 2.《ネタバレ》 最初から、わけがわからない。大量殺人の場面に偶然でくわした主人公があわてるでもなく騒ぐでもなく、平然と金を探し、持ち去る。もともと主人公自身が持ち逃げ犯だから、義も理もなし。追われるのも仕方ない。 とてつもなくサイコで不気味なあの殺し屋も、追われる者への共感がなければ怖さ半減。 さらに保安官トミー・リー・ジョーンズ。主人公と殺し屋の足跡を後から追いかけてブツクサ言うだけで、存在する意味なし。 主人公が殺し屋に追いつかれると、大した抵抗もなく、従って盛り上がりもないまま殺される。そこでさっさと終わりゃいいものを、またジョーンズが事件を回顧してブツブツ言う。 個々の場面の緊張感はある。冒頭の荒野の映像は、殺風景な風景なのに息をのむほど美しい。演出90点、脚本10点。そんな映画だ。 【佐吉】さん [DVD(字幕)] 5点(2009-02-01 22:01:56) (良:1票) |
1.《ネタバレ》 どうも私はコーエン兄弟のセンスがよー判りませんし(ビデオやテレビでばっかり見てるのでレビューがちっともないのですが、『赤ちゃん泥棒』がかなり好き、『ファーゴ』がまあまあ、あとは全滅)、いちいちアカデミー賞に選んじゃうほどにコーエン兄弟好きなアメリカのプロの人達のセンスもよー判りません。毎度毎度、単に三流の物語を三流そのままに描いてるだけに見える訳で。そんな私がのこのこ劇場に出かけて見たこの映画。追われる者、追う者の物語は緊迫感があって楽しめました。殺人者のキャラが見事。でも、クライマックスに至っておフランスの映画の如く「いやいや物語自体が重要なのではないんだ」とばかりに劇的展開を忌避し、人の世の無常を語りだすに至って、「で? だからどうした?」と。私にとってはその程度。まあ、無理矢理褒める必要もないわな。 【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 5点(2008-03-20 19:35:19) (良:1票) |