9.《ネタバレ》 「Wild Hogs」という原題が恰好良過ぎるので、邦題もそのまま「ワイルド・ホッグス」にして欲しかったなぁ……なんて、つい思っちゃいますね。 かつて「バス男」が「ナポレオン・ダイナマイト」と改題し再販されたように、こちらも再販して欲しいものですが、流石に難しいでしょうか。
そんなタイトルに関するアレコレはさておいて、映画本編はといえば、実に心地良い「旅行映画」であり「青春映画」であり、自分としては、もう大満足。 ツーリング中の風景は美しいし、音楽も良い感じだし、何より「水場を見つけて、そこで泳ぐ」「テントを張って、皆で焚き火を囲む」などのお約束場面が、しっかり盛り込まれているんですよね。 こういった映画である以上「良いなぁ、自分もツーリングしたいなぁ」と感じさせる事は必要だと思いますし、それは間違いなく成功していたんじゃないかと。
主人公のウディは「破産」に「離婚」にと、様々な問題を抱えているのに、ラストにおいてもそれらの問題が一切解決していないというのも、本作の凄い部分ですよね。 それが決して投げっ放しにならず、劇中で語られた通り「たとえ仕事も家族も失っても、俺には仲間がいる」という前向きな結論に繋がっているんだから、お見事です。 聞くところによると続編の予定もあったそうで、諸々の問題については、その続編にて解決するつもりだったのかも知れませんが、これ一作でも充分綺麗に纏まっていた気がしますね。 この「仲間がいる」という結論は「仲間との絆さえあれば、どんな逆境でも乗り越えられる」というメッセージに繋がっているように思えて、本当に好きです。
一緒に水浴びしたハイウェイポリスをはじめ、同性愛ネタが多いのは鼻白むし「イージー・ライダー」を鑑賞済みじゃないとクライマックスで盛り上がれないんじゃないかと思える辺りは欠点なのでしょうが……それでもやっぱり好きなんですよね、この映画。 特に後者については、元ネタありきのパロディ展開なのを承知の上でも、観ていて熱くなるものがありました。 ピーター・フォンダって、恰好良い歳の取り方をしているなぁって、惚れ惚れしちゃいましたね。
腕時計を投げ捨てて旅に出る「イージー・ライダー」と重ね合わせる為、携帯電話を投げ捨ててから旅に出るシーンも面白かったし、それを踏まえての「時計を捨てろ」というラストの台詞も最高。 敵役となるデル・フェゴスのアジトを爆発炎上させちゃったのは「やり過ぎ」感があり、これじゃあ主人公達が悪者みたいでスッキリしないなと思っていたら、最後の最後で「以前より素敵な住処をプレゼント」というフォローが入っていたのも嬉しいですね。 その後、仲間達による乾杯シーンで終わるというのも、凄く気持ち良い〆方。 この「後味の良さ」は、偉大な先達である「イージー・ライダー」には備わっていなかった部分であり、本作が単なる模倣ではない、オリジナルの魅力を備えた品である事を証明している気がします。
「バイク好き限定」「中年男限定」などの枠に囚われず、女性や子供が観たとしても結構楽しめるんじゃないかな、と思えてくる。 とても愉快な、浪漫のある映画でした。 【ゆき】さん [DVD(吹替)] 8点(2018-07-23 05:17:06) (良:3票) |
8.《ネタバレ》 旅立ちはピクニック気分の軽いノリ。覚悟も決意も、すったもんだもありません。それも当然。これはレジャー。とことんおバカな男だらけの珍道中です。笑わせてもらいました。ですから愚連隊一味とのいざこざには、ちょっと戸惑いました。マジでヤバいですもん。問題解決に必要なスキルも、資金も、奥の手もない男たち。はてさて、どんなオチをつけるのかと心配しましたが、これまたユルい結末が待っていました。こうも都合よく丸く納まるなんてあり得ない。でも本作の場合はコレで正解です。50人の悪党VS4人のオッサンというシチュエーションに酔うことが大事。バカ笑いしていた自分も、この時ばかりは熱くなりました。小細工弄せず正面突破。無謀がカッコ良く見える年齢はとうに過ぎたはずなのですがね(笑)。MVPはウィリアム・H・メイシー。『セルラー』でのカッコ良さとは一味違うオトボケぶりにハマりました。本来はコメディ畑で持ち味を発揮するタイプの役者さんなのでしょう。もうすっかりファンです。エンディングは溶けたアイスクリームのようで締まりが無いのがイマイチ。コレはコレでアリですが、DVD特典の“もうひとつのエンディング”の方が個人的には好みです。すっきりしているし、この後の展開を想像する楽しみもある。自分基準では7点が妥当なのですが、どうしても8点を付けたい気分。ですからメイシーの「中割れメガネ」に無理矢理+1点加点しときます。ああ、バイクに乗りたいなあ。気持ちいいだろうなあ。乗った事ないけど。 【目隠シスト】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-08-17 20:56:17) (良:2票)(笑:1票) |
7.★バイクもデカイが、顔もデカイ。ジョン・トラボルタの存在感ってすごいでし。 ★ティーンエイジャーの娘に向かって 『(おまえは)北極の娼婦かね 』って言ってしまった黒人親父君に微笑。 ★ふーん、あんなメガメって実際にあるのか ロッテンマイヤー様もびっくりだ。 【3737】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-10-13 20:21:00) (良:1票)(笑:1票) |
6.設定もエンディングもままよくあるものの、いい息抜き映画と思われます。レイ・リオッタこういうの似合いますね!個人的にあの警官もツボでした(笑)最後に、皆さんもおっしゃるように、邦題がいただけません!はい。 【HRM36】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-07-11 14:12:16) (良:2票) |
5.《ネタバレ》 いいですね~、これ!分かるな~旅立ちの理由。同世代より少し手前だけど。 4人の組み合わせも、荒野を突き進むハイウェイや、ひなびた西部の田舎町の感じも良い感じ。BGMも最高! 難しいこと考えず、一緒に夢を見ながら安心して観ていられる、心温まる良作ですね。
だから、この邦題だけが残念! 【タコ太(ぺいぺい)】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-09-23 10:51:20) (良:1票) |
4.《ネタバレ》 いいじゃないですか!こういうオヤジ世代が元気な映画。昔からの気の合う仲間が集まってバイクさえあればいつで若い頃の気持ちを取り戻せる。そして日々の生活に追われて元気を無くしかけていたオヤジ達が元気を取り戻す旅に出る。笑い所もしっかり押さえられており、細かいことは気にせず笑うにはもってこいの映画。ただ、あの不良集団に追い付かれるためにむりやり街にとどまっている時間が長かったですが、もっともっとこのオヤジ達にバイクで風に吹かれて走り回ってほしかったなあ、とも思います。でも、最後は全て丸く収まってめでたしめでたし、こういう軽い映画のラストはこれでいいんじゃないでしょうか。 【とらや】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-08-26 21:01:47) (良:1票) |
3.本当に気の合う友達でも社会人になって結婚したらなかなか会う機会がない。 べーったり家族ぐるみの付き合いを出来るほどは奥さん達の性格も合わない。 20台後半~30台はお互いの仕事の方が偉く見えて友達同士がひがみ合ったり、タイミング良く集まれても仕事の話だったり保険の話だったり、どことなく他人行儀なんだよなー
僕はいつかまた学生時代のように明日の仕事の事を考えないで飲んだり、時間を考えず遊んだりできる日が来るってずーっと期待している気がします。
それって結局は定年後になるのかな? そんなつまらない事が僕の夢だったりしますので、僕にとってはオヤジ版スタンドバイミーって感じで単純に「いいなー」というのが観た感想でした。 邦題の団塊・・・ってセンス無いなー。それとトラボルタが復活したという事に関しては まだまだ認めていません。 【パターズ】さん [DVD(字幕)] 5点(2008-10-10 19:55:59) (良:1票) |
2.邦題の団塊っての出演者に当てはまってないのでは?原題のままの方が良いのにね。劇中でも連呼してるし。基本的にはコメディですが、バイカーなら共感できる部分も多いのでは?特に中年以降の方。しかし、まだあんなヘルスエンジェルスみたいなの本場にいるの?ハーレー乗ってないけど、バイカーなので甘めの点数。 【毒林檎】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-09-20 21:39:18) (良:1票) |
1.《ネタバレ》 邦題については置いといて・・・ 80年代ティストを思い起こさせるようなロードムービーです。 なんというか肩の力抜いて楽しませてくれる映画かと。 お約束的な流れで、笑えて、明るく弾けてて、ちょっと泥臭いけど、なんかカッコいい。 エンディングに流れるボン・ジョビィが個人的に大ハマリで、最後までテンション上がりまくりです。 観終わった後の爽快感はなかなかのもの。 最近評価付けるようになってから映画にたいしてシビアな視点になりがちでしたが、 映画を単純に楽しめてた頃を少し思い出しました。 2度あることは3度あると思い、保安官の再登場を待ち望んでましたが、 なんと当初のエンディングだったんですな。 詳しくはDVDで。 【ひで太郎】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-08-06 12:06:10) (良:1票) |