79.TV番組の宣伝で、三谷監督が「最高傑作です。」と言っていたが、まさに映画の三谷作品では最高傑作といえるだろう。
前作"有頂天ホテル"も大好きだが、有頂天ホテルは人物像の描写よりも、シチュエーションを重視していたような気がする。 それはそれで、場面ごとに笑えてよかったのだが、今回は前作よりもさらに深い人物描写がされていて、ストーリーに重みが増していた気がした。
加えて今作は、マフィアが絡んでくるので、今までの映画の三谷作品にはなかった緊迫感"生きるか死ぬか"があり、観客も手に汗握りながら見ることができると思う。 もちろん、ギャング映画ではないので、バタバタと人が死んでいく…なんていうことはないのだが。
設定としては、三谷監督お得意の"勘違いから巻き起こる喜劇"なのだが、今作ではあまり笑わせよう、笑わせようとはせず、人間の汚い部分や、どうしようもない性を描いていたように思う。
だけど、それでも人間という生き物が愛おしいという、監督の思いが伝わってきた。ラストはそんな監督の優しさにあふれたものになっている。
全編を通して、三谷監督の日本映画への愛情が伝わってきて、昔からの映画ファンの方にも見て欲しいなと思った。
可笑しくて笑って、そして人間ドラマに少し涙させられて。 笑いと感動のバランスが絶妙の、老若男女誰にでもすすめられる映画だと思う。
役者たちもいい仕事をしていたと言えるだろう。特に主演の佐藤浩市は、絶妙な演技を見せてくれた。 監督も言っていたが、彼の新しい引き出しを開けたのではないだろうか。
余談だが、各所で出てくる豪華キャストをチェックするのも楽しみの1つ。前作"有頂天ホテル"からのキャラもいたりと、サービス精神旺盛だった。 |
78.作風は嫌いではないが、ストーリーは強引過ぎでしょう。佐藤浩市がいい演技してたし、映画の撮影ネタを見れたのは良かったんだけど。 【きーとん】さん [DVD(邦画)] 5点(2010-09-23 22:14:17) |
77.三谷幸喜監督の前作「THE 有頂天ホテル」を劇場で見た時すごく面白かったのだが、後になってDVDやテレビで見返すとそれほどでもなかったので、最初からDVDで見る本作にはあまり期待してなかったのだが、そこそこ面白かった。でも、売れない俳優を偽者に仕立て上げるという設定が「合言葉は勇気」の使い回しのようでややネタ切れかなと感じたのは残念。ボス(西田敏行)のいる部屋が「ゴッド・ファーザー」のドンのいる部屋を明らかに意識した作り(でも、西田敏行はマーロン・ブランドのようにはいかないよなあ、やっぱり。)だったり、伊吹吾郎がバーテンを務めるバーの名前が「赤い靴」だったりするのは笑えるし、深津絵里に名前をたずねたあとの佐藤浩市のセリフに大笑いしてしまった。(少しマニアックかもしれないが。)ほかにも、劇中劇映画に登場する鈴木京香の劇中での役名が小夜子というのも「犬神家の一族」の小夜子(川口晶、奥菜恵)を意識してるようでなんか笑える。「犬神家の一族」といえばやはりこの人の事を書かなければいけない。リメイク版に三谷監督が出演している関係からか、本作には劇中劇映画「黒い101人の女」(「黒い十人の女」)の監督の役で市川崑監督が出演。「ヨーイ、スタート」のかけ声とともに撮影が始まるのだが、これが市川監督にとって最後の「ヨーイ、スタート」なのかと思うとやっぱり何か感慨深いものがあるし、ああ、これが映画監督 市川崑の最後の姿なのかと思うと少し辛くもある。また、市川監督が撮っている映画の主演俳優役が中井貴一というのも、実際に市川監督の後期作品の常連だっただけに、それを意識したキャスティングなのかもしれないが、これもなにか感慨深い。そういえば、鈴木京香もテレビドラマが中心だったが、市川作品に数回出ているなあとそんなことも思ってしまった。全体としては6点くらいが妥当かなあと思う映画なんだけど、市川監督の関わった最後の映画ということで少し甘めに7点。 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 7点(2010-07-26 21:55:32) (良:1票) |
76.脚本が徐々に力を失っていった感があった。三谷幸喜ほどの脚本家でも、「面白くしよう」という意気込みが裏目に出ることがあるんだなと。とはいえ、彼の作品は日本映画界でも秀逸のコメディーだと思うし、単純に好きなので、次作もつい期待して映画館に足を運んでしまうと思う。もう少しタイトなストーリーが観たかったな。。 【wood】さん [映画館(邦画)] 6点(2010-06-26 18:32:10) |
75.所々にお笑い要素満載で、なかなか楽しんで鑑賞した。 もうすこし引き締まった最後にしてもよかった。 前作と比べて、登場人物も絞ってたので観やすかった。
終盤が残念すぎたのは言うまでもない。
毎回思うんだが、三谷さんは映画向きじゃないと思う。 舞台でやるのにはちょうど良い内容だと思った。 【タックスマン4】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2010-04-14 17:41:04) |
74.三谷幸喜はおもしろいというよりおもしろいことを知ってる人だと思う。 【michell】さん [DVD(邦画)] 7点(2010-04-06 13:35:03) |
73.中盤までは、ときどき笑わせながらも死と隣り合わせのような緊張感を持たせてくれて画面に引き込まれました。中盤以降からは徐々に人情劇の色合いが強くなってきて無難にまとまった感じがしました。でも登場人物達に人の良さが出ていて楽しい作品でした。 【ホースケ2号】さん [DVD(邦画)] 6点(2010-03-01 12:02:17) |
72.佐藤浩市が自分の顔の皮を剥がして下の顔を出そうとするシーンは笑った。全体的に佐藤浩市の演技は面白かったが、視聴者を惹きつけるには時間が少し長すぎるかな。。 【山椒の実】さん [地上波(邦画)] 6点(2010-01-18 22:51:32) |
71.佐藤浩市と西田敏行が初対面の時の勘違いコントが一番の見所だったかな。ナイフを舐めるシーンは笑えました。 【真尋】さん [地上波(邦画)] 7点(2010-01-04 03:35:49) |
70.三谷作品は好きなので楽しみにしていましたが、期待通り面白かったです。 西田さん相変わらずいい味だしてます。 笑わせていただきました。 【かずまる】さん [DVD(邦画)] 6点(2009-12-11 17:00:10) |
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69.三谷幸喜作品の面白さは演劇にこそある。『12人の優しい日本人』が面白いのは会話劇だからだ。言い換えれば会話だけで人を楽しませることができるのが三谷幸喜である。ところがどうも監督は映画をしたいらしい。前作『ザ・有頂天ホテル』は『有頂天時代』と『グランドホテル』を合わせたタイトルから想像するに「映画」と「三谷演劇」の融合を試みようとしたものだったのかもしれない。しかし実際は試みてはいない。自由に視点を変えられるカメラが三谷演劇を切り取ったにすぎない。長回しは映画的空間を作らずにNGの許されない演劇の醍醐味こそを映し出していた。しかしだからこそ面白いのだ。しかししかしこの『ザ・マジックアワー』というこれ以上ないくらい映画を連想させるタイトルを冠した作品は今度こそ「映画」と「三谷演劇」の融合を試みる。演劇的な室内劇から外へ出る。カメラは何度も切り返される。クレーンで上昇もする。「映画内映画」という映画的モチーフが映される。映画に対する露骨な愛を見せてもいる。たしかに前作よりもはるかに映画に近づいた。でもそうなってくるとこれまで三谷映画で気にならなかった粗が気になってくる。融合の弊害。例えば明らかにそれとわかるセットは三谷演劇を見せるために必要な虚構を演出するアイテムなのだろうが演劇ではなく映画っぽく撮ることで不自然さだけが目立ってしまう。窓から見下ろす「外」も「外」には見えなく、「この街から出よう」と言われても街の外も想像できない。融合の途中段階として今後に期待。でも演劇的オーバーアクトのうえにさらなるオーバーアクトをのせて笑いをとるのは「演劇」ならではであって、やはり三谷は「映画」より「演劇」で魅せてほしいとも思う。 【R&A】さん [DVD(字幕)] 4点(2009-12-08 12:03:39) |
68.三谷作品で久しぶりに面白いと思った。妻夫木の役だけちょっと違和感があったけど。西田敏行は抑えたいい演技でした。 【noji】さん [地上波(邦画)] 7点(2009-11-27 12:42:18) |
67.観客に媚びるような辻褄合わせ、善人しか登場しない舞台設定、映画界の裏側を「ね、楽しそうでしょ?」と徹底的に美化する姿勢…。この甘ったるい人工甘味料のような世界観が、私はどうも苦手。こんな作品に有名な役者がこぞって出演していることに、日本映画界の衰退と限界を感じます。「だってコメディじゃん」という反論に対しては、「それならもっと笑わせてくれよ」と言っておきます。 【眉山】さん [地上波(邦画)] 2点(2009-11-23 16:35:49) (良:1票) |
66.勘違いの美学。人生、勘違いしている時が幸せなのだ。いい監督・脚本は役者を揺れ動かす。佐藤浩市の新境地を見た思い。 服装も最高。洋品店ばんざい。 【チューン】さん [映画館(邦画)] 8点(2009-11-17 20:14:34) |
65.素直に面白かった。 欲を言えば、泣かせるシーンをもう少し短めにしてくれるとテンポよく見れる気がする。 【miso】さん [DVD(邦画)] 7点(2009-10-26 21:25:37) |
64.超豪華なキャストのおかげで最後まで見ることができた。だらだらと長く、映画としての山場はないし、(各々の)俳優としての見せ場も少ない。『みんなの家』よりつまらなかった。『ラヂオの時間』はよかったんだけどね。 【フラミンゴ】さん [地上波(邦画)] 4点(2009-10-23 04:20:35) |
63.深津絵里のかわいさはなんなの?あ~もうっ!あ、ほのぼの観れるいい映画でした。楽しかったです。 |
62.ところどころ笑えるシーンはあるんですけど、全体的に薄っぺらい印象を受けるのは何故だろう。コメディーなんだからそういう物なんでしょうけど、笑いどころの見せ方がわざとらしく感じます。撮影と信じる売れない役者と裏社会の住人のやりとりが、何故か上手く噛みあって話が進んでいくというのが見所なんですよね。「カットと言っていいのはこの人だけだ」っていうような、あの感じですよ。「何故か上手く噛み合って話が進む」というよりも「気付かないのがお約束」「上手くいくのがお約束」っていう場面の方が多くて、映画としてどうにも雑な印象を受けました。 佐藤さんの頑張りと、往年のスターがスクリーンの中と外の両方で見せた拳銃さばきのカッコよさに3点献上です。 【由多】さん [地上波(邦画)] 3点(2009-10-05 23:01:43) |
61.面白かったです。みんないい味でよかったです。私の中では、ラジオの時間の次に好きな三谷映画になりました。 【カルーア】さん [DVD(邦画)] 8点(2009-10-05 22:57:56) |
60.オープニングは「映画に愛をこめて アメリカの夜」、セットは「あばただけ今晩は」を彷彿とさせる。豪華な役者陣それなりに笑えるところもあったが、ストーリーのアクセントはいまいちという印象でした。 【HRM36】さん [地上波(邦画)] 6点(2009-10-04 14:35:40) |