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M(1931)

[エム]
M
(M - Eine Stadt sucht einen Mörder)
1931年上映時間:99分
平均点:7.28 / 10(Review 32人) (点数分布表示)
サスペンスモノクロ映画犯罪もの
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タイトル情報更新(2010-11-16)【S&S】さん
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監督フリッツ・ラング
キャストピーター・ローレ(男優)
脚本フリッツ・ラング
テア・フォン・ハルボウ
撮影アーウィン・ヒリヤー(アシスタント・カメラマン)(ノンクレジット)
フリッツ・アルノ・ワグナー
美術エドガー・G・ウルマー(セット・デザイナー)(ノンクレジット)
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2.《ネタバレ》 ドイツ時代のフリッツ・ラング最高傑作。
こんな凄い映画を撮りまくったラングをヒトラーがほっとくワケが無い。
ドイツ時代のトーキー作品をもっと見たかった・・・。
犯罪映画はラングの十八番であり、その中でも「M」はサイコ・スリラーの祖にして今でも抜きん出た完成度を誇る。
本作はBGMがまったくない。
なのにまったく飽きることもダレも無い独特の呼吸、サイレント映画さながらの演出と語りが見事にはまっている。
警察署でのやり取りは10分縮めても良かったかも知れないが、42分を過ぎたあたりの舐めまわすようなカメラワーク、犯人と警察たちの追走劇、“M”の強烈なイニシャル。
耳を抑えると音が消え、離すと音が聞こえてくる場面も面白かった。
物語は少女ばかりを襲う猟奇殺人の真相を追う内容。
ファースト・シーンが凄い。
街で遊ぶ子供たち、そこに現れる黒い影。
盲目の老人が配る風船は、死にゆくの魂を運ぶ「船」か・・・。
「ペール・ギュント」の「山の魔王の宮殿」を口ずさむ殺人鬼。
ピーター・ローレの狂気に満ちた演技。
何処までも歪んだ男の筈なのだが、少女と戯れているこの男の妙な愛嬌は何なのだろうか。
まさか筋金入りのロリコンを描く映画があろうとは・・・!
ドイツはヒトラーにしろ、シュトロハイムにしろ、ルーデルにしろマジで「変態」ばっかりだな(大賛辞)・・・ドイツ万歳。
後のフィルム・ノワールに与えた影響が尋常じゃなく、ピーター・ローレルがアメリカのフィルム・ノワールの祖「マルタの鷹」に出演したのは偶然なのか必然なのか。
この後「カサブランカ」やヒッチコックの「暗殺者の家」など多くの犯罪映画に出るローレルだが、やはり一番強烈なのは「M」。
それと本作は当時活躍していたドイツ演劇界の巨匠ベルトルト・ブレヒトの「三文オペラ」からの影響があるという。
ラスト20分の法廷劇は正に舞台上の論戦だ。
本作の犯罪心理は後のジャン・ルノワールの「十字路」と共にフィルム・ノワールの祖となり、ラング自身もアメリカで「飾窓の女」を始めとするフィルム・ノワールをいくつか撮る事となった。
すかあふえいすさん [DVD(字幕)] 9点(2013-12-17 11:26:17)(良:1票)
1.《ネタバレ》 冒頭で少女が歌う影法師の殺人鬼の歌から始まり、姿なき連続少女殺人鬼の影に怯え疑心暗鬼になっていく街の様、作品全体を支配する不安げな空気と緊張感が見事。犯行の直接的な描写は何もないのに(冒頭で少女に声をかける影と口笛を吹きながら風船を買う様子や街をうろつく姿を捉えるのみ)徐々に作品の中の街の住民と観る者の心に不安感を募らせていく。ラング監督初のトーキー作品ですがサイレントの場面も効果的に挿入され、音楽は一切使われていませんが犯人が吹く口笛が効いています。またモノクロ映像にもたらす影や煙草の煙、犯人の肩口のMの文字といった陰影が実に効果的に使われています。そんなサスペンスの手法、終盤の裁判の様子と一旦火のついた群集心理の恐ろしさ、犯人が新聞社に送り付ける犯行声明や異常心理の犯人の自覚無き犯行を如何に裁けるのか、など現在においても80年前のフリッツ・ラングの手法とメッセージが十分通用しています。街を徘徊する正体不明の連続殺人鬼を追う1920年代を舞台にしたウディ・アレンのモノクロ作品「ウディ・アレンの影と霧」を思い出しました。こちらはコメディなのですが、題材といい、タイトル通りモノクロ映像にもたらす影と霧の効果といい、これはウディ・アレンの本作へのオマージュでもあった訳ですね。
とらやさん [CS・衛星(字幕)] 9点(2010-03-01 12:49:19)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 32人
平均点数 7.28点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
5515.62%
6515.62%
7618.75%
8928.12%
9618.75%
1013.12%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 10.00点 Review1人
2 ストーリー評価 9.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 9.00点 Review1人
4 音楽評価 4.00点 Review2人
5 感泣評価 9.00点 Review1人

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