6.1895年に誕生し、現実の風景を記録する媒体として扱われていた映画が、空想・娯楽の媒体へ移行した偉大な作品。世界初の、1つ以上のシーンを持つ映画であり、世界初のSFであり、マジシャン出身のメリエスならではの愛すべきトリックの数々。カメラの前でいろいろ試しながら一喜一憂する姿が目に浮かぶ。原作はジュール・ヴェルヌの『月世界旅行』のはずなのに、微妙に脱線していく様がまたおもしろい。今見ると突っ込みどころ満載(特に科学的に)だけど、メリエスの想像力に脱帽です。
この映画で一躍有名になったメリエスですが、勢いに乗って自分のスタジオを作ったものの、その後どんどん目が肥えてきた観客に飽きられてしまい、1914年にはスタジオを売却して、また舞台でマジシャンをする生活に戻った、というのはとっても皮肉だと思う。
※未見の方には、Kinoから出てるThe Landmarks of Early Filmでの鑑賞をオススメします。フレンチ訛りの英語の『月世界旅行』の朗読が入ってて雰囲気が素敵。 【オカチ】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-07-03 17:54:38) |
5.すばらしいSFファンタジーですね。テリーギリアムの原点はココだったんですね。この世界観が虜になってしまう。 【亜流派 十五郎】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-12-07 23:44:03) |
4.私は大学の授業で見ました。演劇っぽい(?)かなと思ったのですが、考えてみれば100年も前の作品なんですよね~。今日までのあらゆる映画の原点として存在しているということを実感させられました。 【RIYS】さん 9点(2003-04-17 15:22:12) |
3.制作側の苦労が伝わってきます。9分という短さが良いのか、もう少し見たい。というのが丁度良い。当時の技術でここまで表現できるものかと感心します。映画の原点みたいな映画です。 【恥部@研】さん 9点(2003-04-03 12:42:10) |
2. 単なる映像記録が”シネマ”へと飛躍した瞬間を写し取った永遠のマイルストーン(記念碑)。ヴェルヌ&ウェルズ原作なんて豪華で贅沢なSF作品は正に空前絶後!天才ジョルジュ・メリエスの八面六臂の大活躍(監督・脚本・美術デザイン・製作・特殊効果・主演)を存分に御覧あれ。短い(とはいえ当時では最長)上映時間(9分)が唯一の不満なので…洒落で9点! 【へちょちょ】さん 9点(2003-01-05 01:24:43) |
1.映像史上初めてのSF、トリック撮影に感激。タイツ姿みたいなロケットの乗組員たちにはふきだしちゃうけど、やはりここは敬意を表して・・・。 【KARIN】さん 9点(2002-06-13 23:41:49) |