14.《ネタバレ》 面白かったです。あらかじめ「怪物の正体はハッキリとは映らないんだよ」と聞いていたのであんまり期待していなかったのですが、結構バッチリ映ってて怖かったなぁ。直前にうっかり「バトルフィールドTOKYO」というパチモ……手法がそっくりな映画を観てしまったため、あんまり斬新な気分で観られなかったのが悔やまれます。 【えむぁっ。】さん [DVD(吹替)] 8点(2008-09-23 01:25:21) (笑:3票) |
13.《ネタバレ》 こ、怖いっ!!俺、ホラー映画には耐性あるつもりだし、ほとんどのホラー映画は楽しんで見ちゃいます。『フレディVSジェイソン』なんか大笑いしたしね。だけど、これだけはマジで怖かった。こんなもの映画館の真っ暗な中で見てたら、恐怖のあまり泡吹いて失神してましたわ。なぜかと言うと実際にありえそうだから。俺がホラー映画で怖がらないのは、心のどっかで「こんな事実際にはありえない」って思ってるからだと思うんですね。イヤ勿論本作も実際にありえる訳はないですが、でもリアリティを持って撮られてるから実際ありえそうに思える。だから怖い!!(笑)という訳で皆さんご存知の通り、登場人物の視点から撮ることで同じような絶望感や恐怖感を味わう映画なんですが、ホラー大好きなこの俺をここまで怖がらせたんだから、明らかに成功なんだと思います(笑)もう少し、極限状態に陥ったときに人間の嫌な部分が露呈するような場面が挿入されても良かったと思いますが。ただ、本作の素晴らしいところは、映画を見終わった後も観客に楽しませること。この映画、ただ見ただけでは解明し切れない仕掛けや謎がいくつもあって(例:ラストシーン。よくよく海を見てみると・・・?)それが観客をああでもない、こうでもないと論議する事に駆り立てる。ただのパニック映画に見えて、実はとても奥が深いのです。見終わって、ああ面白かった、で終わる映画がほとんどな今の世の中、いろいろな意味で斬新な作品ですよね。 |
12.《ネタバレ》 手持ちカメラでの撮影とはいえ、カメラは捕らえべきところをすごく的確に捕らえてますよね その辺、練りに練って撮られた素晴らしいカメラワークであったと思います。ただ、一度きりの鑑賞ではすごく分かりにくい。二度目を観ることによってようやく誰が誰なのやら分かった次第で、兄弟・彼氏・彼女・友人・そして人騒がせなカメラマンなど 一体、誰と誰がどんな関係なのやら もちろん分かりきった上で挑んだほうが楽しめる。よって二度観る事をお勧めいたす。ただし、その際、変な怪獣再び目にする事になってしまいますよね その都度ゲンナリしてしまいますよね でもそんな責任一切とれませんです 知らんです 【3737】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-08-05 23:18:45) (笑:2票) |
11.《ネタバレ》 ホラー映画やモンスターパニック映画が好きな自分にとってこのクローバーフィールドは超超超傑作といっていい映画だった。 ゴジラをはじめとする巨大生物映画を、怪物の視点や三人称視点ではなく、 ホームビデオの一人称視点で表現した本作の功績は大き過ぎる。 今まであったものの一歩先を行った感じだ。 この”視点の転換”が映画をここまで面白くさせる。 最初こそホームビデオでとらえた映画らしい残念さはあるが、 一度パニックが起こってしまえば後はほぼノンストップで迫力の臨場感に包まれる。 パニック映画において迫力の臨場感とはこれほどまでに大事であったのかと思う。
しかしよくここまで規模が大きい自己視点を表現できたものだと思う。 ビデオカメラでとらえた光景はまさに本物と区別できない。 ここまで作り物のリアリティが進歩すると、もう心霊映像やUFO映像の信憑性は薄くなってしまうんじゃないのかと思う。 逃げ惑う人々や途方にくれる人々は現場の雰囲気をたぶん見事に再現している。 そして人間的絶望感が凄い。 エイリアンの子供が無数に生み落とされる場面や、軍の医療キャンプでビニール越しに女性の頭部が爆発する?シーンで 「もう人間は終わった」と思った。
たぶんテロがあったからこういう作品ができたのかもしれない。 未知の驚異におびえる人々のパニックがリアル過ぎる。 ドラッグストアでみた、窓の向こうが土埃に包まれる場面だってそうだ。高層ビルだってあのテロ事件みたいな崩れ方をする。 これはその当時の恐怖を反映したホラーなのだ。 普通こういう映画だと「核で街をふっとばす」みたいな言い方がされるが、 この作品ではそういう言葉は出てこなかった。
自由の女神の首が吹っ飛ぶ。これは日本語吹き替えで見ると、このシーンの吹き替えは個人的に面白かった。 日本語吹き替えだとカメラ持った男はよくしゃべる愉快な男だった。 この映画見ると軍ってスゲーなと思った。 なんであれ日本の文化やゴジラ様を作品内に持ち出したからには、それに対する挑戦状のようなものがあったにちがいない。 そして自由の女神はたぶん猿の惑星からきているのかもしれない。 猿の惑星にもゴジラにも引けを取らない傑作SFパニック映画だった。 【ゴシックヘッド】さん [DVD(吹替)] 8点(2013-06-09 23:39:46) (良:2票) |
10.《ネタバレ》 不謹慎発言になりますが、9/11の崩壊映像が持っているような絶望的ライブ感をテーマに映画を作ったらどうことになるか、を示した作品ですね。過去、こういった似非ドキュメンタリーは「ブレアウィッチ…」をはじめとして幾つか記憶にあるけど、確実に過去の作品と違うのはスペクタクル感だと思います。大規模な破壊行為が、身近で起こり、それを主観視点から見上げることを見せ場にして、反対にそこだけで勝負しているような映画でした。設定もストーリーも、そのライブ&スペクタクル感を表現するためのお膳立て以上に意味を持たない。そして、その局地戦では勝利していますね。最初の20分弱は何も起こらず、唐突に事件が始まる。観終わった後の意見ですが、このオープニングが絶妙でした。イライラが爆発するギリギリまで引っ張り、起こっていることをリアルな事象と錯覚させ、同時に、その後にモンスターが徘徊する街を巡る最低限の必然性を提示しています。「ほら、もっとアップにしろ!」なんて思ったら、もう製作サイドの思う壺。中盤以降は、徐々にハンディを回し続ける必然が希薄になってくるが、総尺が短い分、致命傷にならずに済みました。モンスター映画の新機軸、とも言えますが、同じ領域で同じような映画を創ったら分かり易い二番煎じになるので、誰もやらないでしょう。その意味では空前絶後。極めてニッチな領域で勝負して成功した例だと思います。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2009-07-23 16:42:06) (良:2票) |
9.怪獣映画が大好きだった私は、子供の頃から現在に至るまで、「怪獣の夢」を頻繁に見ます。そしてそれはもちろん「怪獣が出てきて嬉しい!」などというモノではなく、激しい恐怖を伴った悪夢です。遠くから惨状を眺める大ロングな視点のものもあれば、今にも頭上にのしかかってきて、もうだめだ!って感じだったり、あるいは建物の中に逃げ込んでなんとかやり過ごそうとしたり・・・。つまり、この映画は私の悪夢を目の前に明確なカタチにして見せつけてくる恐ろしい映画で、それは恐怖と驚愕と納得と感動とが入り混じった複雑なひと時でした。途中で小物とグロとに走るのは減点対象ですが(怪獣映画で小物を出すのは大物だけでは引っ張りきれないゆえの逃げだと思ってます)、日本の怪獣映画が第二作目からずっと抱えながら、みんな判っていながらも現代に至るまで製作上、改善しようとしなかった問題、「人間のドラマと怪獣の存在とは水と油の関係」に、「これでどうだ!」とばかりに真正面から挑んでみせた心意気に拍手。でも日本人としては複雑な思い。結局、日本怪獣映画の土壌からはこれは生まれなかったのかと。まあ、人間のドラマと怪獣とを融合させた傑作としては、日本には『やっぱり猫が好き』の1エピソード「ブジラ対恩田三姉妹」があるので、それを代表作とするのが良いでしょう。ちゃんとした音楽が流れるのはエンドクレジットのみですが、その音楽もちゃんと怪獣映画なのが、まー嬉し悔し憎し。 【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 8点(2008-04-10 13:27:43) (良:1票)(笑:1票) |
8.ヴィジュアルが突出した作品はもっと評価されていいと思う。映画によって見るところは違ってくるし、生ぬるいヒューマン物などよりよほど清々しい。英国ダブル・ネガティヴが創りだしたハンディ映像に完璧に同調しているモンスターも一見の価値があるし、TBWPのような素人芸には終わらず高いレベルまで持っていっているので、災害に遭った場合のかなりリアルな擬似体験ができるのではないか。ドラマもキャラクターも音楽もないから「映画はかくあるべし」といった固定観念のないオーディエンス向き。ただこの手は一度しか使えないし、愛着をもったり何度も観るような人はいないだろう。そういう意味ではワンタイム・ディスポーザブル。 【レイン】さん [CS・衛星(吹替)] 8点(2009-07-19 01:05:22) (良:1票) |
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7.《ネタバレ》 なんだこれ、と思いながら見てましたが、「これは、地べたから見たゴジラなんだ」と気づいてから、がぜん面白くなりました。ゴジラは何も特別じゃない、普通の日に現れる。だから、ラストはこれでいい! 【なたね】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-02-01 10:22:25) (笑:1票) |
6.《ネタバレ》 怪獣が市街地で暴れたり、怪獣と人類、または怪獣同士が闘ったりする場面を第三者的視点で描いている作品は数多くありますが、この作品はまるで自分が怪獣襲撃の場に居合わせているかのようなこれまでにないリアルでスリリングな感覚を味あわせてくれます。
非常に斬新で面白い怪獣映画だと思います。映画館で体験したかったですね・・・・。 【TM】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-12-28 12:11:03) (良:1票) |
5.《ネタバレ》 多分パニックって突然に平穏な生活をぶち壊してこう始まるんだなと思いました。較べるのは不謹慎だけどあの地震の時に言いようもない不安定な精神になったことを思い出して、自分もその場所にいるような息苦しさを感じました。クリーチャーの形ははっきり映しても映さなくてもどちらでもいですが、絶望的な登場人物の心情はよくわかったし、とても怖かったです。怖さに理由いらないんですよね。ただ思ったのは、決して怪物が怖いんじゃなく、理由もなく今の当たり前の幸せが圧倒的な何かにぶち壊されて希望が失われることが怖いなと。今の幸せに感謝しました。本当によく出来てる映画です。(2014.11.9書き直し) 【まさかずきゅーぶりっく】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-09-29 13:06:05) (良:1票) |
4.《ネタバレ》 久しぶりに劇場に足を運んだかいがありました。最近の映画でまた注目されてきた手持ちカメラ。その手法で映画を作っちゃおうと言うのが本作なわけですが。この手の映画は今に始まったことじゃないし、ブレア・ウィッチ・プロジェクトでも使われていたし、さほど驚くことは無いと思っていた。しかし、いざこの映画を鑑賞してみて驚いた。こんな映画は一年に一回出会うか分からないと言うような強烈なインパクトで。音楽を使わず効果音を最大限に生かす工夫、ネックである手ぶれを坂手に取ったライブ感、それらを壊さない程度のCG、とにかく凄かった。日本の怪獣映画に影響を受けた監督らしいがそのセンスは大したもんで。クリーチャー映画のお約束を抑えながらもライブ感を損なわないし、観客と苦痛を共鳴させ尚且つ限界を超えない程度の終わらせ方(2時間超えてたら吐いてたね)。ラストの無理やりな怪獣の寄せは気に入らなかったものの十分に監督の熱意は伝わりました。アイデアと意欲に満ちている奇抜な作品でした。これは映画館で見るべき映画でしょうね。 【taka-104】さん [映画館(字幕)] 8点(2008-05-04 00:11:36) (良:1票) |
3.《ネタバレ》 全編ハンディカメラ映像ということから「手ぶれ」による「映像酔い」の注意が促されております。当然のことながら「手ぶれ」を含む生々しい映像と音声、「映される領域の狭さ」からの緊張感と絶望感はラストまで高く維持されてます。 この「映画」に関しては冒頭「映像記録」とうたってあるので細かい突っ込みは無用。 見る側の意識が評価に反映し「なんで?」という「理由」を確認したい方にはお薦めできません。 「映像記録」なんです。 しかし崩壊するニューヨークのシーンや軍隊による攻撃シーンなど素晴らしいスケールとリアル感が楽しめます。 9.11を思い出させる映像は製作者側も物凄い勇気とプレッシャーがあったことでしょう。 また、「映像記録」ですので劇中一切音楽が流れません。(パーティーシーンでの生活音として以外は) そういった手法が映画の緊張感をラストまで維持しているのでしょう。 【ゆたさん】さん [映画館(字幕)] 8点(2008-04-28 09:34:51) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 「怪獣映画」という括りで語るなら明らかに1954年の初代ゴジラを正当に進化させた唯一の作品ではあるまいか?ゴジラの時代とは違って現代の「リアリティ」とは美麗で詳細なCG画像ではなく、小さなカメラの液晶画面の中にのみ存在するのである、CGという魔力を手に入れ、何でも描けるがゆえに、あからさまな「嘘」しか描けなくなった作品のなんと多いことか・・・まぁこの作品もCGはバリバリ使っているのだが、情報量を削ることによって新たなCGの可能性を提示していることを私は大きく評価したい、ただ、ホラー風味の味付けで最後は悲劇としてしかストーリーをまとめられなかったあたりに、この手法の限界を感じる、怪獣映画にはやっぱりカタルシスが欲しいのだ、えっ、誰も怪獣映画だなんて言ってないって?エンドクレジットで流れてた曲はあきらかに「怪獣映画」でしょ? 【るね】さん [映画館(字幕)] 8点(2008-04-09 23:11:41) (良:1票) |
1.前評判があまりにも悪いので覚悟して観に行ったのですが・・・・かなり楽しめました。ユナイテッド93であの撮影方法にはうんざりしてたのですが、これは成功だと思います。あの撮影方法のおかげで登場人物の心情やら何やらがこちらに伝わりやすくなり映画にのめりこみやすかったです。人間がゴミのように死んでゆき右往左往する様を登場人物の視点(カメラ)で見るのは普通の第3者視点で見るよりも、より絶望感を煽ってくれました。 それと結構最後の方まで「何か」の全体像をはっきりと見せなかったり、「何か」の正体は一体何なのか(これは結局劇中では謎のままですが)が明かされなかったのなかなか良かったなと。襲ってくる相手の正体がよくわからないってだけでも恐怖感は増すものです。 ただイマイチ物足りなかったのが残念、もうちょっと尺長くしても良かったかな・・・。2が出るとかいう話を聞いたので、とりあえずはそっちにまた期待してみましょう。 ストーリーはやっぱりありませんね、まあこの映画にそんなもん必要ありませんが。 エイリアンやらグエムルやら宇宙戦争やらに似ているなんて言われますが、極端な事言えばモンスター映画って時点でどれも似たようなものになっちゃうのだから仕方ないかと。 酔い・・については、自分はこういうものでは全然酔わないので酔っちゃう人の気持ちはよく分かりませんが、結構酔う人はいるようですね、気をつけてください。酔うか酔わないかでもまた評価が変わるんでしょう。 【ケ66軍曹】さん [映画館(字幕)] 8点(2008-04-06 22:29:46) (良:1票) |