7.《ネタバレ》 多少おまけで8点を献上しようと思います。私はこのおばあちゃんの様に、森の中で素敵な庭園を気づいて木の家でひっそりと牧歌的な暮らしをするという生活スタイルに強い憧れを持ってますので、たとえ児童文学が原作であってもすんなりと心地よく見る事が出来ましたね。ああいう風に野いちごでジャムを作ったり、菜園で自給自足をするという、ターシャ・テューダー みたいなおばあちゃん、ああいう素朴な人になりたい。だからたとえ映画的に物足りない展開であっても、配役(特に木村のアニキ)に難があったとしても、おばあちゃんの教えのごとく、いちいち非難することなく、邪念無しに大らかでいたい(笑)。この少女の様に、どうしても学校のスタイルやら世俗の生活やらになじない子というのは、必ず一定の割合でマイノリティに存在するわけで、画一的な社会であれば確実に彼らはその器からこぼれてしまう。しかしその世俗の器よりはるかに大きな「自然」という名の器が、彼らを受け止めてくれる。私は前々からそう思っておりましたので、このお話は私自身の考えにとてもフィットしました。よくぞ作ってくれた、と言いたい。 【あろえりーな】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-11-23 20:31:37) (良:2票) |
6.《ネタバレ》 空の青。森の緑。野いちごの赤。いろんな花のいろんな色。この映画に必要な色がキチンと余す事なく撮られていて、そしてそれは今の日本映画にあってはとても贅沢で見事。更にいちばん褒めたいのは衣装担当の人。ここまで映画の色をきちんと把握して、それに合った色をハメ込んでるって、なかなかないです。ゴージャスな衣装ならともかく、日常の生活の中にある服に、こんなにも注目できる映画は大変珍しく。あえて緑と土の色を着せて背景に溶け込ませ、上着のオレンジだけが鮮烈な彩りを放つとか、魔女をブルーや淡いパープルで彩るとか。さて、映画は予想されるままの映画で、そこから針がプラスにもマイナスにも振れないままに最初から最後まで流れてゆくので、そういう意味では少々物足りない感じもするのですが、リアリティぎりぎりなこの世界で語られるメッセージは、嫌味なく素直に受け止められるものでした。ベタベタと甘いだけで語るテもあったのでしょうけれど、あえて苦さを残した物語にした事で、主人公が踏み出した人生を真面目に見つめる映画になっているのでした。 【あにやん🌈】さん [映画館(邦画)] 7点(2008-07-13 22:05:30) (良:2票) |
5.《ネタバレ》 慈愛に満ちて且つ凛とした祖母に癒されました。生き生きとしたスローライフをを見るにつけ、学校へ行けない等、子どもが皆と同じでなくとも恥じる必要はなく、荒んで腐ってしまうのを恥じるのだと思いました。ほろ苦い別れを経た永遠の別れ、無限の後悔にさいなまれた心を救うメッセージに祖母の有り難味を痛感しました。 |
《改行表示》 4.大切な人の死に面した時、「ああしておけばよかった」「あんなことしなければよかった」と後悔しないことなんてないと思う。 その後悔は、時に自己嫌悪に陥るほどに大きくなり、自身を苦しめる。 でも、もし「西の魔女」からのようなメッセージが届いたなら、どれほど救われることだろう。 ラスト、そのあたたかさに涙が溢れた。 映画作品としては、決して完成度が高い作品とは言い難い。 原作は未読だけれど、おそらく、文体で表現された世界観を充分に表現出来ているとは言えないだろうと思う。 それはこの物語が、あまりに繊細で理屈ではない人間同士の心の交じり合いを描いたものだからだ。 映画を観ていて、そのテーマ性自体は伝わってきたけれど、映像表現や演技がそれを伝え切れているかというと、疑問は残った。 “おばあちゃん”を演じたサチ・パーカーが、女優シャーリー・マクレーンの娘だということを、今作の観賞後に知った。 先日、「アパートの鍵貸します」を初めて観て、若かりし日のシャーリー・マクレーンの魅力に触れたところだった。親日家の彼女が、娘の名前に「サチコ」とつけたということを思い出した。 面白い偶然に何だか感動し、この奇遇は、母と娘と孫娘の関係を描いたこの映画にふさわしいようにも思えた。 【鉄腕麗人】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2010-08-27 12:17:34) (良:1票) |
3.《ネタバレ》 悪くなく仕上がっているのは、原作がよく出来ていて、セリフも原作に近く、雰囲気もうまく醸し出しているから。鶏が死んでしまうシーンで怖がる所とか、もう少しほんとうに驚いてくれるといいのになと思う。もう少しそこは鍛錬して欲しかった(魔女の修行ですよ)原作に無いエピソードは不要・・・。原作を読んだからそう言えるのかもしれませんがね。アニメで良かったんじゃやないかなと思う。いや、アニメで是非リメイクして欲しい。 【蝉丸】さん [DVD(邦画)] 6点(2009-08-15 01:12:05) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 俗世を完全に超越したスーパーおばぁちゃんが孫を諭す。。なんて映画ではなく、孫に感情をコントロールしてといいつつも、大好きな孫が遠くに行くことを自分で決めたとき、言って欲しくない言葉を言われたとき、動揺するわな~タバコだって吸いたい時もあります。そんな人間らしい部分も随所に入れた監督の構成の上手さは、最高ですよホント。甘いだけでなく、酸っぱい部分も世の中にはあるよ。。つまりはワイルドストロベリージャムって事でいいんですかおばぁちゃん 【マキーナ】さん [DVD(邦画)] 7点(2009-04-12 11:41:47) (良:1票) |
《改行表示》 1.まるでトトロがでてきそうな森で、気持ち悪いくらい優しいおばあちゃんとジャムを作ったり、畑仕事したり、手洗い洗濯したり。贅沢この上ない田舎生活は見てるだけでも楽しい。 文部省選定なのでテーマは道徳の授業みたいだけど、たまにはこういう映画もいいか。 【テツコ】さん [DVD(吹替)] 7点(2008-12-27 13:27:34) (良:1票) |