7.《ネタバレ》 最初にジュノの個性的な部屋の様子が映しだされ、それだけでかなりマニアックな女の子だとわかりました。しかしナチュラルな子でした。保護者になった気持ちで見ていました。彼女の言動は傍若無人を通り越してすでにファンタジックでした。そんな彼女のことを、まだ何も知らないあの夫婦に誤解されまいかと、はらはらしながら見守っていました。そうしたら子供が欲しいのに妊娠ができない妻の前でジュノちゃんは、ちゃっちゃっと赤ん坊をしぼり出してアンタがたに渡したいなんて、、お中元じゃないんだから!命の尊さのかけらもない言動だけどじつは悪気はないんです、こんな子なんです。私がかわりにあやまりたい気持ちでした。わたしの気持ちが通じたのか夫婦はジュノのことをわかってくれたようで本当によかったです。彼女が妊娠を家族に告白しようとしたとき、おそらく両親は戦々恐々だったでしょう。こんな娘だからレズビアンにカミングアウトするか最悪の場合左翼にオルグされて学生運動に参加するかどちらかです。でも妊娠、ときかされて、「え?ニンシン?逮捕されるんじゃないの?」とでも言いたげな両親の呆けた表情にみとれていました。案外得するキャラクターかも?最後は赤ん坊をすごく欲しがっていた母性のかたまりのような女性がジュノの赤ん坊を手に入れてよかったです。じつは静かにもらい泣きしました。めでたし。めでたし。 【花守湖】さん [DVD(字幕)] 9点(2009-11-09 20:56:19) |
6.《ネタバレ》 色々なところで、良い評価を聞いていたので、観てみました。前評判が良い物は気に入らないことが多いのですが、これは違いました!!もちろん、高校生が妊娠することを肯定はしないけれど、そうなってしまったJUNOが一度は堕胎を考え、やっぱり自分の中に宿った命を消してしまうことはできずに、里親に渡すことにする。JUNOの前向きな気持ちとか、一生揺るがない愛があると信じ続ける姿。とっても、あったかい気持ちにさせてもらいました。今度は彼との望まれた赤ちゃんを授かることを願ってます。 【リノ】さん [DVD(字幕)] 9点(2009-04-25 21:06:31) |
5.最近の映画では一番好きです。ジュノのキャラクターを演じ切ったエレン・ペイジの演技は完全に観客を食ったことでしょう。アコースティックな曲もいい雰囲気です。 【色鉛筆】さん [映画館(字幕)] 9点(2009-03-27 22:53:11) |
4.主人公ジュノのすばらしいことといったら!彼女は、ヒッピー風でちょっとヘンだけど、人間味があって人を愛することのできる女の子(そんな彼女を演じきったエレン・ペイジは注目株)。出てくる人たちみんなが一生懸命生きていて、でもそれが時に滑稽にみえてしまって、そんな人間愛に満ちた作品でした。 【kaneko】さん [映画館(字幕)] 9点(2008-07-22 19:21:17) |
3.《ネタバレ》 観終わった後、何だかすごく温かい気持ちになれた。この映画を面白いと感じられるかどうかは主人公のジュノに共感できるかどうかにかかっているのだが、かなりの変わり者である彼女を嫌味なく演じきり、この映画を大ヒットに持っていったエレン・ペイジには心からの拍手を送りたい。この「嫌味なく」という部分が大事で、これは脚本・演出のうまさでもあると思った。登場人物の性格や関係性なども、リアリティがあり、文句のつけようが無い。 ジュノが音楽少女なので、音楽の話がよく出てくるのだが、僕にも会話の内容がある程度理解できてよかったと思った。マークと喧嘩した時のジュノの台詞などはかなり笑えた。確かにソニックユースとか最早過去だよね。他に良かった点(少々不自然な点かもしれないが)は、両親とジュノの間に驚くほどの信頼関係が成り立っていること。10代の妊娠話には付き物の陳腐な親子喧嘩などが無いのは、観ていて心地よかった。僕もあんなお父さんになりたい。 最後に、何よりも、ジュノを理解できるくらいにまだ自分が若い!ということがうれしかった。身近にジュノみたいな女の子がいたら、好きになっちゃうだろうと思う。ズーンと心に響く映画というわけではないが、小品としては、最高級の出来! 【枕流】さん [映画館(字幕)] 9点(2008-07-19 10:06:14) |
2.傑作。ジュノの魅力と脚本のうまさ。音楽にやられました。エレン・ペイジが輝いています。脇役達も非常に良かったです。起承転結もできているしテンポも良い、長くない。大好きな作品です。 【Balrog】さん [映画館(字幕)] 9点(2008-06-22 23:02:33) |
1.《ネタバレ》 十代の妊娠っていう題材をサラッと描いたヒューマンドラマ。登場人物一人一人が人間味があって良い。何か深いメッセージがドーン!とある訳ではなく、JUNOの妊娠生活が周りの人を取り込みつつ自然に描かれている。だからこそ、逆に感じ取れる部分はあるんだけど。この映画の主人公はなかなかの強者。それは頭の回転の早い過激派、JUNO。発言の一つ一つが爆弾投下のようなもの。だけどそんなJUNOも本当は不安に満ちている普通のティーンっていうことに観ている内に気づく。ひねくれてはいるけど、ちゃんと自分のことも赤ちゃんのことも考えているしっかりした子なんです。僕はそんな彼女が好きだ。飛行機で鑑賞。 【たいがー】さん [映画館(字幕なし「原語」)] 9点(2008-03-21 12:37:40) (良:1票) |