4.《ネタバレ》 よかったー!これはいい映画ですね。鈴子の昔の同級生のシーンが残念だったけど(あとで弟との絡みで生きてくるシーンだっただけに残念)、それ以外はとっても丁寧で、じわじわ泣けてくる、すばらしい作品でした。主人公が魅力的というより、自分の姿を主人公に重ねて見てしまう映画でした。「わかるなー」って。蒼井優は、うまいですね。佐々木すみ江(桃農家のおばあちゃん)の芝居もすごくよくて、印象に残りました。ラストシーンは、追いついて分かり合えちゃう展開だったらやだなーと思っていたので、終わり方もとっても気に入りました。そう!ラストシーンはこうでなくっちゃね! 【コウモリ】さん [DVD(邦画)] 8点(2011-10-28 14:29:29) (良:1票) |
3.《ネタバレ》 「人のセックスを笑うな」を観たばかりで主演つながりであんまり期待していなかったが思いがけず3回ぐらい泣いてしまった。蒼井優の持ち味が最大限引き出されていたように思う。 自己主張が下手で不器用なだけなのに、人知れず我が身の不運を嘆いて生きている人はきっと多いと思うが、そんな人々の肩にそっと手を置いてくれるような作品。人間はいくつになっても自分が変わろうと思えば変われるという希望が沸く。きっと中島は正直に引き留めたところで彼女の意志の強さに自分の存在が勝てないことが証明されてしまいそうで怖かったんじゃないかな。ラストに甘さを残さないのもむしろ爽やかで良い。 【lady wolf】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2009-07-09 14:48:12) (良:1票) |
2.憲法に移転及び職業選択の自由が定められている。でも、この映画の彼女のように、その自由を最大活用する人は滅多にいない。この映画は、どこへ転居しても同じで逃げないことが大切、なんて説教くさいことを言ってるようで、その反対のことを訴えていると思う。人はもっと、自分が暮らす場所を探求すべきなんだ。家族同居でなければ、ほとんどの人が職場と家賃で住まいを決めるが、彼女の行動は逆。まず、住み始めてから仕事を決め、その土地を住みながら検分する。100万円貯まる頃に面倒なしがらみが生じていたら、あっさり引越し。たぶん、これを繰り返すうちに、100万円貯まっても引っ越したくない土地が現れるという発想だ。暮らしにくければリセット可能。これって、幸せの探求と同義だと思う。だから、他人から苦虫女と思われたって、どんどん引っ越せばいいんだ。人が暮らす場所は、その人にとってどんな必然性を持った場所なのか? そんなことを考えさせてくれる、ちょっと変わったロードムービーでした。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2009-07-04 02:22:43) (良:1票) |
1.《ネタバレ》 百万円をためる毎に引越しをする、苦虫を噛み潰したような表情の少女を演ずる蒼井優はまさにハマリ役。ふとした会話に挿入される小ネタがなかなか面白い。田舎を美化せず、田舎の残酷さを描いた映画は珍しく、貴重です。朴訥でイケてないピエール瀧も新境地でなかなかリアル。 最終的な展開は意外と安易な方面に向かって残念でしたが、盛り上げきらないサラっとしたラストには好感がもてます。もう一歩押しの弱いアホなナンパ男が素敵(ツボ)でした。 【すべから】さん [映画館(邦画)] 8点(2008-09-08 16:42:29) (良:1票) |