19.グランドホテル形式という用語として今も使われるくらいだから群像劇としてのパイオニア的価値は大いに高いのだろう。登場する者全てがグランドホテルを介して運命を大きく動かされるという物語もさることながら、映画会社の壁を超えたオールキャストは当時の観客を存分に魅了したことだろう。今観ると、人気の度合いによって映る度合いも考慮されているような窮屈感も感じなくはないが、当時としては主演に配された花形スター以外に光が当たることもそうはなかったわけで、じゅうぶん前衛的だといえる。また、そういった商業主義的な妥協も含めて大衆娯楽としての責務を十二分に発揮した作品だとも思う。 【R&A】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2006-03-28 18:53:47) |
18.沢山の人間がホテルという環境の中で見せる人間模様をグランドホテル形式で見せるこの映画、役者の豪華さと演技の上手さは素晴らしいと思うものの、如何せん、話的にあまり面白味が感じられないまま終わってしまったという印象!それなりに楽しめはするものの、期待以上の出来ではなかった気がする。人、それぞれの人間模様を映し出す時のカメラワーク、構図とでも言いますか?は見るべきものがあるとは思いました。よって、点数を付けるとすると、そんなに悪くはないし、けしてつまらない訳でもなかっのでこの点数です。 【青観】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-02-25 17:37:48) |
17.スターが集まると焦点がぼやける映画がちですがそれを逆手にとって上手くまとめたのがグランドホテルスタイルなんでしょうね。でもやっぱり絡まない人間同士がいるためストーリーにおいてのサスペンスもロマンスも希薄さを生んでしまっている。こんなに沢山の人間が出ているんだからもっと複雑に絡み合うストーリーに出来れば文句なしの映画だったと思う。 【亜流派 十五郎】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-01-26 22:04:02) |
16.MGMスター勢揃いの豪華キャストで贈るグランド・ホテル形式というモノまで生み出した一箇所にたまたま集まった人間による群像劇。主に主題として描かれているのは個々の人生観だが、様々な伏線を張り巡らせ、最終的に1本の線へと集約し全ての物語を昇華させるという現在のグランド・ホテル形式映画の基本がまだ確立されていないのは、まだこの形式が珍しかった当時を考えると仕方がないか。個々の物語がAとBのストーリー、CとDのストーリー、AとCのストーリーというように最後まで別々に展開し、そのストーリーの間につながりが欠けている。また他のキャストも豪華にすることで薄らげようとしているが、ジョン・バリモアとグレタ・ガルボという二大スターのラブストーリーが強烈すぎて脚本を食ってしまい、他の物語が霞んでしまっている。一つの形式を創った古典だということは評価できるがストーリー自体はそれほど面白くはなかった。 【Arufu】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-11-26 00:36:30) |
15.古い映画なのに話がとってもいい!!病気のおじさんがマジでいい感じ!! 【はりマン】さん 8点(2005-02-23 00:16:13) |
14.たくさんの人々の人生がグランド・ホテルの中を行き交う。そしてその人と人との間にも愛や友情や憎しみや恨み、怒りや嫉妬など沢山の想いや感情が行き交っている。一人の人間のストーリーではかたる事は決して出来ない人生。沢山の人達との関わりがあるからこそ、一人一人の人生がしっかりと浮き出てくる。群像劇は人生を語っている。この映画は数多くある群像劇の先端に立つ歴史的名作。 【ボビー】さん 9点(2004-09-26 23:01:40) |
13.群像劇って、あんまり得意じゃなかったんです。これは前知識なく見ました。群像劇だと知らずに。いやぁ凄く好きです、この雰囲気。出てくるキャラクター、誰もが良い味です。クラシック映画は時として、多少の中だるみがあろうとも、ラストのセリフ一言が強力な印象を与え、見終わった後も心地よい余韻を残してくれます。この映画はまさにそれ。しかしこれは中だるみも無く、誰をメインに見るかによって見方も変わります。まさにこれは名画! |
12.考えてみればこの映画、限られた時間の配分の中でよくぞこれだけの人間関係や、エピソードを過不足なく描き切ったものだと、まず感服。しかもそれらのどれか一つが際立っていたり、逆に弱かったりが全くない。上手な絵のポイントはどこで止めるかだと聞いた事があるけど、まさにその言葉通りの天秤感覚と寸止め感覚は見事の一言。 【うこっけい】さん 9点(2004-06-05 21:14:59) |
11.それぞれの人のドラマが平行線で進行し絶妙なタイミングでシリアルに移行しまた返る。この形態が斬新と言ってもそれぞれに魅力があってこそ、その点でこの映画は個々の魅力が十分。誰を基準にするかで心情の見え方も変わる。男爵の視点で観る人はありがちな人、ガルボ、クロフォードで観る人もまあ普通の人、病気の帳簿係は変わり者、社長の視点で観る人はGHマニアと言ったところ。グランドホテルというネーミング、後にグランドホテル形式と称されるのを知ってたかのような綺麗な作品名。 【スルフィスタ】さん 10点(2004-04-29 03:55:19) |
|
10.感じの良い男爵が泥棒、ニコニコしているおじさんが余命わずか、美しいダンサーは落ち目、偉そうな社長は仕事でピンチと、外見とは裏腹な設定に社会の表面的な部分への軽い皮肉を感じた。登場人物それぞれのドラマはとても面白かったのですが、冒頭とラストに出てくる、ドクターの芝居がかったセリフが野暮でした。 【ラーション】さん 8点(2004-04-07 16:30:11) |
9.途中途中画像がとぶのが気になったけど(古い映画だから仕方ありませんが・・)、内容は面白かった! 【法子】さん 8点(2004-04-07 15:02:20) |
8.実に70年以上も前の作品。その事実にまず驚かされる。「映画脚本とはなにか?」「人物描写とはなにか?」「心象風景とはなにか?」そしてそれを「演じるとはなにか?」表方も、裏方も、映画制作に関わるすべての人にとって学ぶべき点はあまりに多い。ところで、あの愛犬はあの後どうなったのだろう?賛辞を送りながら、実はそれが一番の気掛かりだったと、失礼ながらも思ってしまう、もうひとりのワタシがいたりもする(笑) 【給食係】さん 9点(2004-01-25 22:36:30) |
7.タイトルがそのままその後の映画制作における手法の名前になっていることでも顕著なように、この手の映画の教科書的な完成度の高さが楽しめた。当時の世相を反映したそれぞれのキャラクターのドラマが秀逸。 【鉄腕麗人】さん 7点(2003-12-21 13:39:10) |
6.(高嶋政伸風に)『姉さん、事件です。さすが元祖、プラトンより「高級」ホテルです。』 【STYX21】さん 8点(2003-11-23 12:35:40) |
5.グランド・ホテル形式の映画が好きな僕にとっては観ないわけにはいかない映画だった。あらゆる映画がこの作品から真似ているなということが随所で見られとても楽しめた。 【スマイル・ペコ】さん 7点(2003-06-07 02:10:46) |
4.様々な人生が集まって少しずつ重なっていくホテルはいつも変わらない・・・。すごく良いドラマですね。話の内容もさることながら、出演者がみんな見事でした。ガルボの美しさはもちろんだし、クロフォードも様々な表情を見せて、とても魅力的でした。特に私の印象に残ったのはライオネル・バリモア扮する死期が近いので残りの人生を謳歌しにやってきた男です。何だかとっても可愛らしかったです。 【Letter】さん 8点(2003-05-03 22:13:06) |
3.凄い人生の縮図。恋あり、嘘あり、悩みあり、絶望あり、夢あり、死あり、誕生あり、犯罪あり、希望あり・・・。ホテルは変わらないが、人生は転変として-ままならないね。恋に落ちたグレタ・ガルボに少女のような愛らしさがあった。 【Tomo】さん 7点(2002-03-01 22:52:14) |
2.グランドホテル形式という形を作った名作。人物同士の心がすれちがう様子がすばらしいです。やはり、群像劇の優秀な作品の一つですね。 【ジョン】さん 9点(2001-12-27 12:18:59) |
1. 【出木松博士】さん 6点(2001-01-15 19:39:11) |