4.《ネタバレ》 シラノ・ド・ベルジュラックはお人好し。だけど、手紙を書くのは自分の欲求でもある。思いの丈をぶつけることで自分も救われていた、というか、自分が救われていた。シラノが紡ぐ言葉は意図せずクリスチャンを苦しめる。到底真似できない文才を前にした絶望。ロクサーヌが愛しているのは自分ではなく、言葉の向こう側にいるシラノだと知りながらも、どうしようもないのはつらい。せめて、あの優しい嘘で安らかに眠れたかな?。シラノの行動に納得できるかどうかは人それぞれだけど、コンプレックスのない人間は存在しない以上、誰でも多かれ少なかれ共感できる部分はあると思う。せっかくだから洒落た言葉を添えたいが、シラノのように簡単には思い浮かばないな~。 【リーム555】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-07-15 18:05:33) (良:2票) |
《改行表示》 3.《ネタバレ》 セリフ回しがみごと! これフランス語理解できて聞いたらもっといいんやろうな・・・。 フランス風浪花節なストーリーがめっちゃツボでした。 シラノは唯一無二のヒーロー像やと思う。 【CBパークビュー】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-07-26 08:53:40) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 随所に心意気を感じる、カッコ良すぎ! 【ないとれいん】さん [地上波(字幕)] 8点(2013-05-07 07:21:02) (良:1票) |
《改行表示》 1. これだけ高評価にも関わらず未だDVD化されない、これこそ「掘り出し物」の映画である。完成度はかなり高い。 この作品、女性はやはり現実主義、男性は真のロマンティストであることを証明しているようだ。 仮にテレビに出てくる「汚れ」のリアクション芸人が現実はロマンティストだったとして女性は見方を変えたりするだろうか。所詮女性という生き物は一番可愛いのは自分であり、次に恋愛対象の男性は間違いなく外見、もしくは経済状況で判断する。美しい詩を書くなんてのは、それが原因で有名にでもならない限り、ただの紙くずである。 都合の悪い男がいれば、自分の人生が上手くいかないのは全て男尊女卑が原因だと社会のせいにする。それでも歳を取れば条件も緩やかになり、最後は『男は健康ならそれでいい』というのだから始末に置けない。 手紙の主がシラノだと知って、ロクサーヌに同情できる女性は何人いるだろうか? 「シラノ・ド・ベルジュラック」は、まさに男性のために書かれた恋愛小説であり、無償の愛を与える喜びを描いた理想の物語である。 「シラノ」は「スーパーマン」「スパイダーマン」と形を変えて普遍的なテーマは変えずにこれから先も同じパターンで作られていくだろう。 主演のジェラール・ド・パルデューは安心して見ていられる。 彼が主演の「レ・ミゼラブル(8時間バージョン)」と共に是非本作もDVD化してもらいたいものだ。 【クロエ】さん [レーザーディスク(字幕)] 8点(2009-03-01 03:00:45) (良:1票) |