5.この低評価から想像していたものよりは楽しめましたけど、受けた印象は最近のフランス映画らしく「ジェヴォーダンの獣」にかなり近い。そして【四次元大介】さんが指摘されている様に、世界観はまるで横溝正史のそれ。猟奇連続殺人、辺境の村、閉鎖的な社会、名家・名門、近親交配、怪しげな老婆、そしてとどめの双子ちゃん(フランスにもこんなドロドロした話があるんですね)。こーゆー話はそれらが最後に一つの線で繋がるから面白いのであって、本作はそのどれもが最後までバラバラのまま。謎に解答を用意していないのではなく、これでは謎自体に意味がありません、4点献上。 【sayzin】さん 4点(2004-06-17 23:06:42) (良:1票) |
4.とにかく暗い画面。ジャン・レノとヴァンサン・カセルという、個性的すぎるキャラが相乗効果を生むと思いきや、どうも二人とも失速状態なのが惜しかった。吹き替え版で見たのが悪いのかもしれないが、ほんと残念。カッコいいヒロインが、登場したときはなかなか魅力的に思えたけど、これもだんだん失速。つまり、伏線を張ることに夢中で、キャラが全然生かされてない。たとえば主人公の犬嫌いも、単にとってつけたような設定としか思えない。じゃあ、その伏線がうまくいっているかといえば、これも疑問。ストーリーが、テレビドラマの予算程度で制作されても大丈夫な程度で、結末も唐突で安易。大学の人間たちの異常さも、演技が悪いのか監督が悪いのか、非常に安っぽい。フランスの古い村の伝統ある大学というのが、日本人にとってなじみがない存在だからよけいになのかもしれないけれども、ストーリーの根幹を支えるべき「伝統ゆえの禍々しさ」が、画面から伝わってこなかった。画面を暗くしても、話が見えなくなってるだけ。第2作にヴァンサン・カセルが出演する気にならなかったのも、分かる気がする。 【ルクレツィアの娘】さん 4点(2004-06-17 15:11:07) (良:1票) |
3.意味が繋がっているようで、繋がっていない脚本なんですよね…。原作を知らないとわけの分からない部分が確実にあるので、あまりお薦めできません。雰囲気だけならバッチリ出ているのですがね…。言い方を換えれば、雰囲気「だけ」の映画です。 【K】さん 4点(2004-05-31 18:41:25) (良:1票) |
2.点と線がつながらないって、サスペンス映画としてはあってはならないことだろう。(制作者側からすれば説明してるつもりだろうが・・・) 後、妙にハリウッドを意識した作りが気にくわない。「憎しみ」を撮った監督とは思えません。「アメリ」でストーカー女に追いかけ回されてるのもいいが、フランス映画界しょって立ってんだからもっとがんばってくれ。 【カエル】さん 4点(2002-11-04 01:02:42) (良:1票) |
1.説明不足な映画ですね、確かに。そしてジャンル的にもストーリー的にも一向に焦点の定まらない演出もどうにかして欲しかった。申し訳ないけど、V・カッセルのアクション・シーンもこの映画に関して言えば無意味だし不釣合いだと思う。サイコ・スリラーの要素も薄ければ、山岳アクションにしては腰砕け、ドラマ性もあまり無ければ、時折コメディ的演出もある。何ともアンバランスな映画で、それでいて肝心かなめの事件に関する説明が不足していて分かりづらいという困った映画でした。 【チャーリー】さん 4点(2002-05-06 11:20:14) (良:1票) |