5.幼少時から憎しみ合った二人の密室劇で、山姥のようなジェーンがブランチの思惑を一つ一つ潰してゆく様は丹念なカメラワークもあいまってホラーであり心底恐ろしい。踏み躙られてもジェーンを思うブランチの心境が理解し難かったのが、「何がジェーンに起こったか?」が告白するラストで明らかになり、胸が塞がる。隣人とピアニストがもっと話に絡んでくれれば。ジョーン・クロフォードとベティ・デイヴィスは犬猿の仲だそうで、本作で二人を制御できるのはアルドリッチ監督ならではか。撮影現場の緊張感も半端なかったと想像できる。全編が異様なオーラに包まれる傑作。 |
4.「二大女優競演!」ともなると、此処までやらにゃいかんのだ、という悪しき前例を作ってしまった映画、とも思えるのですが、もうとにかくこれが、コワくてイヤらしくてエゲツないんです。 ベティ・デイヴィスの特殊メイク顔(??)も十分にコワいんですけど、物事の裏側を浮き彫りにして不穏な空気を演出するローアングルのカメラが、これまたコワくてイヤらしくてエゲツない。 ラスト、どこまで引っ張るのだろうと思っていると、「かつて何がジェーンに起きたのか」「そして今ジェーンに何が起きているのか」というところに繋がって行って、実は意味深なタイトルであったのだなあ、と。 それにしても、残酷描写に頼らなくったってこれだけ怖い映画を作ることはできるのであって、昨今の映画は残酷描写に頼り過ぎなのでは、とも思えてくるのですが、これもまあ、時代の流れというか、いったんソチラに踏み込んでしまうと簡単には戻れない訳で、致し方ない面もあるのかなあ、などと思いつつ。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2017-11-21 08:20:44) (良:1票) |
3.怪演が光る60年代と思えないスリルあふれる一作。どんでん返しもしっかりしている。 【HRM36】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2010-03-06 12:19:34) |
2.幼い頃にテレビで見て、トラウマとなっている怪作です。モノクロなのでベティ・デイヴィスの金髪が白髪だと思って、それだけでも何百倍にも怖かった記憶があります。 【nizam】さん 9点(2004-05-11 12:50:22) |
1.ミザリーに似た恐怖。ラストもいいです☆ 【のりまき】さん 9点(2004-03-24 02:07:52) |