《改行表示》 4.この映画の本質を大きく誤解させる邦題をつけた配給会社こそがLamb(愚鈍)である。 いったいこのストーリーのどこに「陰謀」があるのだろう? タイトルが持つ深長な意味をすべてぶち壊し、このシンボリックな劇がもつメッセージを 決して伝えることのない愚かな邦題はあまりにも惜しい。 それはともかく、この物語で誰がライオンで?そして誰が羊か?? それは見るものの視点、知識、理念、そして「感性」に答えがあるのだろう。 2大政党政治、報道リベラリズム、そして政治的(宗教)原理主義者たち これらのタームが皮膚感覚で理解できなければ、面白くはない劇だろう…。 エンディングは「ストン↓」と投げ出される、 未来の獅子、いや、間違いなくすでに若獅子であるタッド(Todd)の心象をつうじて、 観客にストーリーの参加者として考えるべきテーゼを渡されて終わる。 これは対話する映画である、だから僕はこの劇を大きく支持する。 【crushersyu】さん [映画館(字幕)] 10点(2008-04-19 16:36:47) (良:4票) |
《改行表示》 3.他の方も書いているが、邦題は全くのミスチョイス。 おかげで、エンディングで「えっ、これで終わり!?」と驚かされた。 途中まで複線に次ぐ複線を張り巡らせていっているようで期待したんだが、 結局最後まで回収されず静かに終わった、そんな感じの映画だった。 【ジンジャー♪】さん [DVD(吹替)] 4点(2009-02-05 00:53:51) (良:1票) |
2.レッドフォードさんが作った映画なんですから,「講師と学生」編がメインなのではないかと推測すると,若い世代へのお説教のように見えてしまう.まあ,私も学生時代から今に至るまでテキトーに生きてきたので,大きなことが言える立場ではないですね.ところで陰謀というのはどこにいってしまったのでしょうか?「陰謀」ドラマが最近のアメリカ唯一の得意分野だったのでは? 【マー君】さん [DVD(吹替)] 4点(2009-02-01 16:51:32) (良:1票) |
1.三つのストーリーが同時に進行し、それぞれが干渉しあうことなく淡々と進む。エンターテイメント性は皆無で、大きな見せ場といえば、米軍の大規模な空爆シーンぐらい。伏線も特にないが、これは一種の狙いなのかもしれない。三者三様、みな国のため、平和のため、そして自分のために死力を尽くしているが、この映画の構成のように全てが絡み合うことなく、完全に空回りして犠牲者だけを増やしていく。これが今のアメリカを象徴しているのではないか。「もう6年も戦争をしている。第2次大戦だって5年で終わった」の台詞は強烈だった。あまり意識はしていなかったが、遠い海の向こうでは、今も人々が血を流し続けていることを、我々日本人も忘れてはいけない。 【ドラりん】さん [DVD(吹替)] 7点(2008-11-13 16:46:25) (良:1票) |