33.キング作品の映画化といえばダラボン。映画のみに付け加えられている衝撃のエンディングは、原作者キングの了承を得て制作されたという。救いようのない辛口の結末は「後味が悪い」などと軽くいなすことができない重みを持ち、宗教観の薄い私にも人が生きる意味を問いかけてくる。未知のモンスターよりも恐ろしいのは既知の隣人であり、それ以上に恐ろしいものは自分自身の心の中にある。単なるモンスターパニックホラーだと思ってみると作り物感が目に付くが、注目すべきはそこではなく、あくまでも人間達である。 【lady wolf】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-04-30 14:06:19) |
32.《ネタバレ》 モンスターを出す事によって見るスタンスが揺れたと言いますか、人間ドラマとしては面白かったのでその点は残念でした。必死に前向いて頑張っているのに実は空回りしていた、なんて事は人生でよくある事(例:合コンの盛り上げ役)なのでこのラストは許せます。が、イギリスが作ればもっと絶望感を出せたかなと思います。先行きが不透明だからこそ堅実に行くべきなのか、これをチャンスと捉え勇敢に打って出るべきなのか。どちらを選ぶかはあなた次第ですって事でしょうね。未曾有の大不況下に見るのはなかなか乙なものです。 【オニール大佐】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-02-21 12:17:22) |
31.《ネタバレ》 これほど救いようのない映画は珍しい。あの閉塞状況から、どういう解決策があるんだろう、助かる道なんかないんじゃないか、と思い始めたら、そのまま、あの結末へ。昨今の映画は、どんな危機的な状況に陥っても、最後には奇跡的に解決がやってくる。それらを見なれたせいで、新鮮だった。霧の中に入るとどこから何がやってくるかわからない。恐怖映画としてはかなりの出来だ。 【エンボ】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-02-15 19:55:37) |
30.《ネタバレ》 モンスターの見せ方の度合いが非常に上手い。キング作品では引っ張りすぎてガッカリさせた「ランゴリアーズ」や、超常現象的な恐怖を煽っておいて単なる憑依モンスター映画だった「ドリームキャッチャー」などもあったが、これは始まって20分でもう「巨大モンスター」と分からせる。それでも見せるのは足先だけなので、全貌を見せない恐怖と、そんなもの端からいるわけないと認めない人間同士の対立も相まっていよいよ閉塞感が増してきた。
夜中に巨大イナゴやら魔界村のレッドアリーマーみたいなのが襲ってきたシーンは、虫嫌いの私としたら夢に出てきそうな位の恐怖だった(薬局の中の人体からウニョウニョ出てきたクモも鳥肌ゾゾーーーッ・・・)。
人は確かな解決方法やら逃げ道を見失った時、徐々にああいう宗教的な人間の言う事に傾くんですね、あれはリアルでした。だからあのおばちゃんが終盤殺された際、彼女をすがってた多くの人間たちが何とも言えない空虚感・絶望感をかもし出していて、分かる気がしました。
TVもラジオも携帯も繋がらず、視界がごく狭い空間の中にいたら、やはり絶望的になるし、結果あと数分待てば、息子や同乗の3人も生きていれたけど、それは結果論であって何ともリアルでした。少なくとも主人公が伝説になって世界を救う作品や、主人公連中が全滅して何も解決しないまま終わる作品よりよっぽどいい。でもやはり最後に腰がくだけた主人公の男性の姿、本当に切なくなりましたね。
「ショーシャンク」「グリーンマイル」とキングの非ホラー作品を良質に仕上げてきたフランク・ダラボンが、一転こんな怖い作品を作るなんて、本当に驚きました。スプラッター描写はもう少し抑えても良かった気もしますが、濃い作品でした。車がスーパーを脱出したスローのシーン。車に乗ったほうが正しいのか、それともスーパーに残ったほうが正しいのか、観客側にはあの時点で分からない辺りが面白い。ただ異次元空間を開いてしまってやってきた使者の設定なら、巨大昆虫よりはもっと見たことも無いような形の生命体でも良かったかもですね、そこだけ不満でもありました。 【まさかずきゅーぶりっく】さん [DVD(吹替)] 7点(2009-01-30 00:57:37) (良:1票) |
29.《ネタバレ》 密室での狂気が、よく描かれてるんじゃないですかい。狂信的なババァとかは、なんか原理主義者を批判しているような気もしたが、まー最後はスッとした。ラストは意見の分かれるところだと思うのだが、主人公は勇敢に闘い息子との約束は守ったわけだ。勇敢に戦ったものが悲惨な結末を迎え、ただ逃げていただけのものが命拾いをする。これもまた人生か。一寸先は霧ならぬ闇ですもんね。 【パオ吉】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-01-24 02:40:46) (良:1票) |
28.一度観れば十分な作品ですが、とても印象に残る作品でした。 あの密室で繰り広げられる人間同士の争いは、とてもリアルで思わず目を背けたくなるような争いでした。でも、本当に混乱し、何を信じればいいか分からなくなった時は、きっと私たちもああなるのかもしれません。 最初はただのモンスター映画だと思っていましたが、実際は人間の本性が露わになっててくるヒューマンパニック映画です。 私の中では、新ジャンルに出会えた感じの映画でしたね。 【抹茶御膳】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-01-14 16:48:33) |
27.《ネタバレ》 最大の「モンスター」は宗教おばさん(退治されて嬉しい)と主人公の男(脱出しなければ助からないという考え・そのくせ最後簡単に諦めて起した行動)でした 【N.Y.L.L】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-12-17 10:54:23) |
26.《ネタバレ》 彼は息子との約束を守った・・・「ボクを化物に殺させないで」「オーケィ!ボーイ!」パン☆・・・父ちゃん、立派な化物になりましたとさ。おしまい。 【Junker】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-11-29 01:29:48) |
25.集団パニックもの+ややミステリーって感じの映画だと思います。恐怖にかられた人間の集団心理の描き方なんかは、だいぶ興味深く見れました。展開も悪くはないです。ただ、ミステリー色の方が強いかと思ってましたが、パニック映画色の方が強く、肩透かしを食らいました。パニック映画にしては物語の閉じ方は中々だったと思います。 【ぬーとん】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-11-18 02:41:43) |
24.《ネタバレ》 後味が悪いぃぃぃ~(苦笑)でもパニック映画でありながら、スーパー内での人間模様がしっかり描かれてて、面白かったです。老人が結構活躍しちゃうとこも好き。私もいけないと思いつつ、宗教のおばちゃんが打たれた時に小さくガッツポーズをしてしまった。いえ、それどころかお腹を打った後に「そうだ!もう一発」と心の中で呟いたわ…(^^;)人間ってその時の状況で人を殺すことを簡単に容認してしまう怖い生き物なんだと、自分を振り返って感じました。 【あっち】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-11-14 18:29:52) |
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23.《ネタバレ》 このB級テイスト。キングらしい救いようのない結末。 本当の怪物はお父さんだったのですね。大好きなお父さんは、実は一番恐ろしい魔物だったのですね。オジサンの手を離さないでいた方が良かったのかもしれませんね。 宗教狂いのオバサンは恐かったし、皆を扇動して死へ誘うかのごとく突っ走ってたけど、実はお父さんも別の扇動者だったわけで、結局どっちもどっちってことなのかな? つまりは、この作品、主役は実は主役じゃなくて、本来なら死に急ぐ脇役なはずの人々にスポットを当てたんじゃないでしょか? 個人的には「霧」の中の恐怖は具現化しないで欲しかったな。漠然とした恐怖として描かれていれば、もっと高評価出来たかも。 点数、迷います。一応7点だけど、少し辛いかな? 【タコ太(ぺいぺい)】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-11-10 01:00:59) |
22.《ネタバレ》 ひどい!!!!!! オリーさんが死ぬなんてあんまりだ!!!!!! ひどすぎる!!!! もう2年以上レビューしてなかったダメメンバーだけどあんまりにもオリーさんの死が悲しすぎて久々のレビューだよこのやろう!!!!! 【らいぜん】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-10-31 22:39:08) (笑:1票) |
21.《ネタバレ》 自分なりに解釈すると「人生とは先が見えず霧に覆われているようなもの」ってことじゃないでしょうか? 悪意もなく最良と思われる判断をしても結果はどう転ぶか判らない・・それがあのオチの意味なのではないでしょうか。 【人面猫】さん [DVD(吹替)] 7点(2008-10-13 18:00:05) |
20.《ネタバレ》 最後まで適当に緊張感があって退屈せずに楽しめました。救いのないラストで後味悪かったけど、まあ娯楽SF映画なのであまり気にしていません。漫画などではよくあるラストです。夜虫が襲ってくる場面では、馬鹿な登場人物が店内に照明をつけて回ったのがあまりに間抜けで笑ってしまいました。退屈しのぎにDVDで鑑賞するのであれば及第点ではないでしょうか? 【ぽじっこ】さん [DVD(吹替)] 7点(2008-10-05 21:59:33) |
19.《ネタバレ》 スティーヴン・キングものということで、雰囲気的には”ドリームキャッチャー”に似てなくもないですね。 密室の中における心理劇、という側面も強く出しています。特に、最初変人扱いされていた狂信的なユダヤ教信者の女が異常な状況の中で恐怖を煽ることにより台等していく、という様をかなり力を入れて描いていています。これはおそらくこのスーパーマーケットの中を”国家”とかそういうものに見立てているのでしょう。ブッシュへの 支持(ダラボンの政治観はわかりませんが)とか、もっと古くは”赤狩り”とか、KKKとか、そういう恐怖とか怒りを煽られることにより冷静な判断とか正気を失いやすい民衆というものを象徴してるんですね。そういうところがこの映画を単なるモンスター映画と一線を画するものであり、やはりさすが”ショーシャンクの空に”のダラボン監督の描きたかったものである、と言いたいところですが。しかし!!ダラボン監督といえば”ブロブ”とか”ザ・フライ2”とかの脚本を書いてた人ですよ、なんだかんだ言ってモンスター映画が好きに決まってるんですよ、やりたかったに違いないんですね。”ショーシャンク”しかイメージが無い人にとっては意外に感じる映画かもしれませんが、むしろ本質に近いんです。だからB級まるだしのクリーチャーを嬉しそうにだしてるんですよ。冒頭、主人公の部屋には書き上げた”遊星からの物体X”のポスターなんかがあることから”密室モンスター映画”へのオマージュが感じられますし。その後の展開も暗示してますね。あと、ダイハード2で全裸で踊ってたスチュアート大佐ことW・サドラーが汚いおっさんになって出てきてびっくりしましたなあ。老けたなあ。 【GO】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-10-02 23:18:43) |
18.《ネタバレ》 霧の向こう側に潜む得体の知れない怪物は一体何なのか?どこから来たのか?その疑問の答えは分からない。テーマは怪物ではなく、暗黒のラストシーンへ向けての人間の心理描写なんですね。やたら宗教かぶれの女性が出てきてから、徐々に狂っていく、、、そして親子の愛情、、、もしやと思ったらスティーブン・キング原作だったんですね。納得です。中途半端に希望を見せず、その世界の恐怖を演出しています。嫌悪感のある悲惨なシーンも要所で出てきます。最近のホラー映画/パニック映画の中ではかなり良く出来てる映画だと思います。 【VNTS】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-09-26 20:06:13) |
17.なんだかな..「クローバーフィールド」を観た後だったので..タイミングが悪かったかも..斬新さに欠けました..映画としては、心理描写を上手く描いているのだけれど、少し“くどい”ところも..ラストは、ねらい過ぎかな... 【コナンが一番】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-09-26 10:39:33) |
16.《ネタバレ》 子役が可愛く健気だったので「なんとか生き延びてくれ~!」と祈りながら観てましたが結局・・・。後味は最悪な映画でしたが全体的には楽しめました(「〇ローバー・~」や「〇プニ〇グ」よりは)。「人間、何事も早まってはいけない」と改めて思いました。 【より】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-09-20 23:21:10) |
15.《ネタバレ》 深い霧でスーパーマーケットに閉じ込められた人々が心理的に追い込まれていく物語です。霧の中には得体の知らない怪物がいるが、その正体が何かは関係ありません。追い込まれた人々がどんな行動をするかが焦点となっています。
人々は団結しようとするが徐々に仲間割れが起こり、この場所には居れないと判断した人たちは脱出を試みる。 父親は子供に怪物には襲わせないと約束をする。
脱出した人たちは周辺の状況が絶望的であることを悟り最終的な決断に迫られ、父親は子供との約束を思い出し決断する。
事の後、ひとり残された父親に不気味な音が近ずいていき、その正体見たとき思った。
やっちまったなー・・・
【nishiken】さん [映画館(字幕)] 7点(2008-06-21 08:21:06) |
14.《ネタバレ》 人間はああいったパニックの事態にどのように反応し、どういった行動を起こすのか・・・。映画では日本人には絶対ありえない行動の数々。でも欧米人はこうなりうるんだろうなぁ・・・なんて感じで観ていた。(序盤で三流ホラー&コメディかと錯覚)なのでこれは観に来たのは失敗だったかなと思っていたのだが、そこはスティーブン・キング。しっかりとまとめ、観客を惹き付けてくれるじゃないですか。だが、もう30分ぐらい延ばしてストーリーに肉付けしたらもっと素晴らしい作品になりえたのではないかと思うと少し残念でもある。(特にスーパーを脱出してから) 【あるまーぬ】さん [映画館(字幕)] 7点(2008-06-19 16:01:57) |