4.《ネタバレ》 主役のおっさんが実にいい。どこにいても感じてしまう居心地の悪さを、はにかみ笑いを絶やさないことでごまかそうとしているような風情。というか、この人たぶん人生そのものに居心地悪く感じているのだろう。ある時期のマルチェロ・マストロヤンニが漂わせていた雰囲気すら思い出させる。人生の悲哀と、それゆえの味わい。そういうおっさんと、これまた何かにじっと耐えているようなブサイク犬(犬のくせにトラウマ持ち)とのコンビで、哀愁が掛け合わされるとマイナスとマイナスでプラスになるように、滑稽が生まれてくる。詳しくは言えないけど、犬と再会する場面が傑作で、映画はどんな突飛なシーンでも、そこへの持っていきようで感動させることができるという見本のような場面だった。 【なんのかんの】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-03-18 12:20:44) (良:2票) |
3.ラテン系にもあんな気の弱い人がいるんだね。 |
2.《ネタバレ》 職も金もなく、頼まれれば断れないおっさんが犬と触れ合い、暗かった未来がちょっとだけ明るくなるあったかい話。おっさんはいいえと言えない性格だから、とにかく巻き込まれる。そして今まで負け慣れているのか、「ああやっぱり、人生って甘くない」で終わらせようとする。でもおっさんは最後自分から犬を探しに行く。それによって、たなぼたじゃなく自ら行動する事。運は自分からつかみにいくもの。っていう大切な事を学ぶ。そして相棒ボンボンの奇跡のファイトも感動的。恐らくおっさんはこれからもうまくいかないだろうけど、今までの自分になかった何かを手に入れたに違いない。今までの愛想笑いじゃなく、清々しい笑顔がそれを物語っている。明日いい日になればいいな、じゃなく 明日はいい日にしよう!という気持ちにさせてくれる映画。 【オニール大佐】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-09-27 22:08:27) (良:1票) |
1.どこの国にもこういう物語はあるんですね。わらしべ長者みたいな。 悪人らしい悪人が殆ど出てこない。主人公はとびっきりの善人。善人には必ず幸福が訪れる。それは突然に、天からのプレゼントのごとく訪れる。 キャストは殆どが素人?主人公にいたっては役名=本名?スタッフの腕の見せ所というところですね。 気持ちがすさんだとき、観ていたい作品ですね。 【タコ太(ぺいぺい)】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-05-17 09:14:44) (良:1票) |