6.《ネタバレ》 これ起こっていることは深刻でほとんど社会派もの映画の題材だよね。刑の執行を強引に行なおうとする行政側と、逃亡した死刑囚。それに新聞記者が絡んで、日本だったら熊井啓がムッツリ描く世界。ブンヤ魂の描写にしても、首にタオル巻いてたりしてもっと汗臭く泥臭く描く。それらを一歩離れて笑いで描くところが、アメリカの大人の文化。こういう映画や戯曲が生まれる成熟には、日本はまったくかなわないと思う。広い意味での粋がある。主人公も自分のブンヤ魂にウンザリしていて、まっとうな暮らしをしようと判断した直後だった。でも事件が起こるとじっとしていられない。しかし目の前で娼婦が愛人のためにとった行動を見て、ああ愛のある世界がまっとうだ、とそっちの新婚旅行方向へ舵を切り直そうとする。しかしそれをさらにまた編集長が引き戻していくわけ。この「分かっちゃいるけどやめられない」ブンヤ稼業の業のようなものを、笑って見ている大人の目がある。この監督の新聞記者ものでは『地獄の英雄』も傑作だったが、ブンヤ映画で名作が生まれるアメリカは、大人の国ってことなんだ、いや、これはもう過去形で言わなければならないか。 【なんのかんの】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-06-02 09:55:58) (良:1票) |
5.最後のオチがすごく好き。ウォルターマッソー演じる編集長?の性質を象徴するようで意外性もあってセンスを感じますし、この映画を印象に残るものにしてくれました。ビリーワイルダーはやっぱりスゴイ! 【さわき】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-07-10 18:22:43) (良:1票) |
4.ジャック・レモンとウォルター・マッソーの名コンビ。阿吽の呼吸とはこのことなり。 それを御するのはビリー・ワイルダー。面白くないわけがない。監督と役者がしっかりしていれば脚本などあんまり関係ないのである。 【ヴィルトーゾ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-07-06 15:15:09) (良:1票) |
3.《ネタバレ》 毎度のことながらジャック・レモン&ウォルター・マッソーのおかしな二人が生み出す楽しさと変わることのない名コンビぶりには脱帽です。面白いと期待しながらの鑑賞でしたが、やはり期待どおりでした。元々が舞台劇だけあって作品はある建物の一室にとどまっている時間が長いですが、監督はあのビリー・ワイルダーです。本作もやっぱり観る者を飽きさせないテンポの良さは健在でした。二人の男が別れる駅でのラストシーンにいいなあ・・・。としんみりしながら観ていたら最後の最後しっかり笑い所が用意されていました。レモン&マッソーにワイルダー監督、流石です。面白かった! 【とらや】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-09-27 19:54:36) (良:1票) |
2.辞めると言っちまったわけだし、さっさと女のもとへと行っちまえばいいものを、余裕をかましてのろけに転じるジャックの姿とそれを意地でも引き留めようと姑息な手段に転じるウォルター編集長とのやり取りが、また実に微笑ましくも軽快であってさすがに二人のセンスを感じる。だいいちそもそもビリー・ワイルダー&ジャック・レモンにウォルター・マッソー おまけに(おまけか?)スーザン・サランドンなんて、なんて卑怯な豪華キャストなんでしょうか。そして見事にその面白さが炸裂してます。そして最後までウォルターの姑息な手段は続いちゃってますし、ちゃんと最後の最後にまでオチが用意されちゃっているんですよね (^w^) ウププププッ まさにオモロイ。 PS.スーザン・サランドンの歌声ってほんとに綺麗でキュートで素晴らしい。ロッキー・ホラー・ショーの時にも思ったんですが。 【3737】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2005-11-27 17:00:56) (良:1票) |
1.昔ハワード・ホークスが監督したもののリメイク。ワイルダー&レモン&マッソーにまた笑わされます。どたばたコメディ。若かりしスーザン・サランドンも出演。 【プリン】さん 9点(2001-01-18 16:44:47) (良:1票) |