5.感想を書くためにこの映画のことをよく思い出してみた。ニルソンの「うわさの男」のほうではなく、インストゥルメンタルのほうのテーマ曲と共に、あの映画が生生しく甦って来た。その頃のニューヨークの寂しさ、人々の孤独感、主人公二人の、行き当たりばったりの毎日、でももがいていて、救われなくて…その頃に生きていた訳でもアメリカをよく知っている訳でもないけれど、その全体の寂しさが切々として、自分自身の物として伝わって来る。こんな寂しい青春の時期を、誰もが持っている、持っていなくても、潜在的に知っている。だからこの映画は軽軽と時代を超えて、観る者の胸に訴えかけて来るのだろう。 【ベリンモン】さん 10点(2002-07-06 01:43:15) |
4.正しくニューシネマの最高峰。テキサス出身のカウボーイのジョーを演じるジョン・ボイト、エンリコ・リッヅォを演じるダスティン・ホフマンの掛け合いには思わずニヤリとさせられるシーンの数々だが、そうなだけにラストは感動させられる。私はこの映画は暗いとは思わない。逆にそんな妙な明るさをもってユーモラスに後向きな題材にトライしている。救いのなさも同年の「ひとりぼっちの青春」の方が数段上。それでもこの映画は素晴らしい、だってあまりに2人は愛らしいキャラクターだったから・・・。 【チャーリー】さん 10点(2001-08-29 16:52:58) |
3.アメリカン・ニューシネマの最高傑作。100年後に残る映画はこれ。 【いくけん】さん 10点(2001-07-16 10:01:30) |
2.今やスタンダード・ナンバーとなった、ニルソンの“♪うわさの男”を耳にするたびに、どうしてもこの作品のことを思い出してしまう。この当時から汚れ役も堂々と演じきる役者魂を見せつけたD・ホフマンと、笑うと二本の前歯がキュートで、いかにも田舎から出てきたイモ兄ちゃんといった役を若々しく演じたJ・ボイト。この作品はアメリカの現実に失望しつつも、それでもなお夢を捨てきれない二人の男の友情を、J・シュレシンジャー監督がペーソス溢れる演出で、見事アカデミー賞の監督賞、作品賞、脚色賞を獲得した名作。惜しむらくは二人とも主演男優賞にノミネートされたものの票が割れてしまい、どちらにも獲得できなかったことだ。しかしそんな事とは関係なく二人の名演には最大限の賛辞を贈りたい。 【ドラえもん】さん 10点(2001-04-15 17:04:41) (良:1票) |
1.Dホフマン以外の誰がラッツォを演じられるでしょう? 【marr】さん 10点(2001-03-21 14:35:17) |