6.西部劇から連想する派手なガンアクションや男臭さは控えめな作品。原題は「愛しのクレメンタイン」だもんね。アープとクレメンタインがダンスするシーン、好きだな~。アープのちょっと照れたワクワク感が伝わってきてニヤニヤしてしまう。クレメンタインの「女のプライドをご存じ無いのね」って言葉にも「うんうん」なんて頷いて、今度使たろと密かにメモったりして。でも私ならきっとドクに惚れると思う。彼の為に死ぬほどのキャラじゃないし、ましてや一番の女ってガラでも無いから軽く弄ばれて、後々バーのカウンターかどっかのBBSで「実はドクと一時ワケありでさぁ」なんて自慢するくらいが関の山だろうけどね。 【黒猫クロマティ】さん 7点(2004-04-12 14:48:38) (良:1票)(笑:2票) |
5.ヘンリー・フォンダに保安官役を当てると言うのは、少々疑問が生じたものだが、いざ見てみると、この洗練された格好よさは、新しい「正義の人」のイメージを観客にアピールするのに、ぴったりだったと言ってよかろう。 即座に「大根役者」と呼ばれるヴィクター・マチュアも、全くそう思えない程の名演で、今まで使ってきた監督が、マチュアの良さを引き出せなかったからだと思う。 人間関係を描く事に的をしぼり、撃ち合いは最後の決闘シーンしかないが、これがまたものすごい緊張感だ。実際の決闘もかくやと思わせる。良い映画です。 【Acoustic】さん 9点(2005-02-06 15:08:41) (良:2票) |
4.西部劇の名作は、決闘シーンは当然ながら、決闘に到るストーリーが良く描かれています。インテリで病気持ちの医者と田舎者の真面目保安官、あばずれのチワワに育ちの良いお嬢様クレメンタイン。この4角関係が、物語に深みを加えております。女は、バーテンダーに恋を打ち明けるような、おくてな真面目男より、優しくない不良っぽいワルに惹かれるのか。柱に足ついて椅子を後ろに倒す有名なシーン、あの足の長さにはあこがれます。今度、誰もいない時にやってみよう。最後にクレメンタインの頬にキスする時の、主人公のぎこちなさがほほえましい。 【パセリセージ】さん 9点(2004-08-15 16:57:51) (良:2票) |
3.心で語る映画。力まなくとも伝わる心意気。強い男たちの持つ、哀愁。あばずれのチワワに対しても、レディのクレメンタインに対しても、変ることのない憧憬を感じさせる視線。フェミニズムの何たるかを、学びました。アメリカの良質な部分を、あらゆるシーンから感じることのできる真の傑作です。 【ちょうじ】さん 10点(2001-08-13 19:43:52) (良:2票) |
2.ある男が町にやってきて、ドラマが演じられ、やがて彼は去っていく。という、まあお馴染みのベタな展開、ではありますが、それが魅力でもあります。やはり本作のような見事な作品があってこそ、そのような展開が、西部劇の方程式として定番となり得るのでしょう。弟を殺され牛を奪われた男、ワイアット・アープが、保安官に志願するところから物語が始まるものの、彼は復讐に目をギラギラさせているわけでもなんでもない。むしろノンキさすら漂わせながら、映画は友情やら恋やらを描きます。中盤はさまざまな要素でドラマを膨らませながら、最後は(思い出したように)弟の復讐、“OK牧場の決闘”へとズンズン加速していく、まさに放物線を描くような映画の展開で、最後には落ち着くべきところへ見事に着地した、という感じ。必ずしも長くは無い映画なのに、ある種の重量感すらを感じます。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2008-03-09 22:25:11) (良:1票) |
1.素晴らしい!駅馬車と並ぶジョン・フォード監督による西部劇の大傑作!アクション中心だった西部劇に日常的な描写を取り入れ、観る者に大きな感動を与える。西部劇とヒューマンドラマを上手く合成させた素晴らしい作品です。ジョン・フォード監督が西部劇の神様と言われる所以が観ていて解った気がする。本当に素晴らしい映画です。 【青観】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-06-28 21:41:35) (良:1票) |