189.個々のエゴが絡み合う社会派映画をさらりとしたコメディタッチに仕上げるワイルダーはさすがだ。ゴマすり、権力、不倫、かなわぬ三角関係など現在のテレビドラマの基本が既に多く盛り込まれていて、退屈するはずがなかった。馬鹿コメディだった「お熱いのがお好き」とは違い笑いを狙うジョークもウィットに富みすぎていて逆に関心してしまった。例えば皮肉も感傷も決別も全て「毎年フルーツケーキを送るわ」というセリフひとつで表してしまうセンスに脱帽。 【Arufu】さん [DVD(字幕)] 9点(2012-03-08 10:55:26) |
188.面白い設定と軽快なテンポでいいです。最後のフランの行動がちょっと唐突過ぎるかな。 【noji】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-02-26 00:34:40) |
187.主人公は大手保険会社のしがないサラリーマン。上役の不倫の場所として自らのアパートを提供し、出世の口利きをしてもらっているという設定は、少々強引だし、かと言ってそこにインパクトがあるかというと、そうでもない。 ストーリーのプロット自体は、「安いラブコメ」と言ったところだ……。
ただし、圧倒的に素晴らしい映画だった。「名作」の名にふさわしい。
主人公も含め、登場するキャラクターの人間性が魅力的だというわけでもない。 むしろ、揃いも揃って、狡くて、愚かで、滑稽だ。
でも、そういう部分こそ、すべての人間が共通して持つ“人間らしさ”だと思う。 その決して格好良くない人間の有りのままの姿を、きっちりと描写していることが、この作品の最も素晴らしい部分で、多くの人たちに愛される映画である所以なのだろう。
気まぐれで意地悪な人間関係の中で、右往左往する主人公にふいに舞い降りるハッピーエンド。 それはあまりに唐突のようにも見えるけれど、人生の転機なんてものはそんなもので、喜びも哀しみもいつだってふいに訪れる。
人間の営みの儚さと、だからこそ生まれる素晴らしさを巧みに描いた傑作だと思う。 【鉄腕麗人】さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2012-01-21 21:40:31) |
186.ロマンチック・コメディーというよりは、ソフトなラブコメディー。 主人公のキャラ設定はあまりいいとは言えないが、コメディー色が強く笑わせてくれる。 出世か恋か? 主人公の切羽詰まった心情を中心に展開するストーリーはテンポもいい。 ヒロイン役のシャーリー・マクレーンがとてもかわいくて、ずっと彼女ばかり見ていた。 そういった意味では、設定も内容も男性向けの作品。全体的にアクがなさすぎるので、 できれば後半からラストにかけ、もうひと捻りドラマチックな展開でもあると、 もっと印象が良くなったと思う。主人公のジャック・レモンは、やっぱり苦手だな。 【MAHITO】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-09-13 01:28:08) |
185.娯楽としては楽しめました。さすが名作です。鍵の貸し借りっていうのもコメディーとして大変良かったです。ただ、主人公に全く共感できなかったので少し点数は低めです。 【アフロ】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-06-30 17:48:15) |
184.微妙だった…。ただの恋愛ドラマって感じで自分には面白さがいまいち分からない。 【ケ66軍曹】さん [DVD(字幕)] 4点(2011-05-25 04:28:11) |
183.いろんな方のレビューをみて分かったんだが、そうか!当時はラブホテルがなかったのか!未だに行ったことがないからなんとも思わなかった!爆 【ケンジ】さん [DVD(字幕)] 10点(2011-03-12 17:52:38) |
182.コメディとしても面白いですし、ロマンスとしても甘い物語になっていますし、ドラマとして人生の厳しさを見せてくれます。普通の人を主人公にして、こんな物語が出来るとは、ビリー・ワイルダー恐るべし。 【shoukan】さん [映画館(字幕)] 8点(2011-03-04 23:07:20) |
181.小気味よい。古典的名作。 【Balrog】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-12-08 23:38:53) |
180.少々強引だが、すべてラストが帳消しにしてくれる。
50年前の作品とは思えないほど。
【ナラタージュ】さん [DVD(字幕)] 9点(2010-11-23 01:11:37) |
|
179.10年前に初めてみたときはハートフルコメディの印象だったはずが、今はブラックユーモアにあふれた印象に変わっている。思うに当時はクラシック感とビリーワイルダーの付加価値に魅入っていた。今ではワン・オブ・ゼムとして、要は悪いことをしたければ偉くなってからやれ(バレずに)っていう、本質的な腹黒さを描いた作品のひとつになった。まぁ結局自分の見たいようにしか見れないんだな。英語のニュアンスが分かればまた印象も違ってくるだろうし、小津を英語字幕でみているようなもんだから。 【michell】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-09-11 13:25:08) (良:1票) |
178.ビリー・ワイルダーの職人芸化したコメディセンスによって、充分に楽しませてもらえる名画。「お熱いのがお好き」のようにゲラゲラ笑える作品ではないが、こういった格調高い作品は今ではそうお目にかかれない。ラストシーンもまさに作品相応。素晴らしい。 【j-hitch】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-08-17 21:42:33) |
177.シャーリー・マクレーンが初々しいこと!ジャック・レモンもすてき、プロットもいいし、すばらしい映画! 【HRM36】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2010-07-06 13:32:39) |
176.1960年にこんな映画が創られていたんですね~感心させられます..今見るとどうってことないけれど..創られた時代を考えると、スゴイ!... 【コナンが一番】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2010-06-10 12:53:09) |
175.安物の人物が織り成す安物の事の成り行き。しかし、ジャック・レモンが演ずる、譲れない一線は何があっても譲らないバドの姿勢と、台詞の一言一句、仕草の一つ一つ全てに心血を注ぎ込む監督の姿勢が本作の輝きを永遠のものとしているのでしょう。 |
174.アレクサンドル・トローネによる秀逸な美術セットと、ドラマとを効果的に組み合わせた構図と撮影が実に巧妙だ。ワイルダーの真骨頂ともいえるパースペクティブを存分に利かせたシネスコ画面のレイアウトによって、広いオフィスはより広く、狭いエレベーター内はより狭く見えるような緻密な空間設計が為されている。広い空間ではエキストラの雑踏を自在に捌き(パーティシーンのスペクタクル、)、閉所では人物の所作、表情、小道具によってそれぞれ画面を活気づける(主演二人の手の動作、割れたコンパクト、ラケット、トランプ)。鋭角的で無機的なオフィスの造型は企業の殺伐とした序列社会を視覚的に具現し、ジャック・レモンのアパートの玄関セットが生む凹凸と遠近と陰影は彼をその暗がりに小さく押し込め「卑小さ」を際立たせ、夜の公園の異様に長いベンチはその奥行きが彼の哀愁の深さを伝えるメタファーとしても機能する。写実と誇張の絶妙なバランス感覚に立った画作りがドラマの中でうまく活きている。また、当時普及してきたテレビに対する映画人としての対抗意識(CM批判や「アンタッチャブル」人気)を仄めかすギャグや洒落た台詞を随所に散りばめたユーモア感覚もさすが。シャーリー・「マクレーン」の台詞「the wrong guy in the wrong place at the wrong time」は『ダイ・ハード』シリーズ中の台詞の元ネタだろう。 【ユーカラ】さん [DVD(字幕)] 9点(2009-09-22 14:06:06) |
173.随分昔、これもまた淀川さんの洋画劇場にて拝見。おそらく数十本とある中でも、僕にとってはワイルダーの名を強烈に印象付けられた最初の作品です。S・マックレインもこの頃が一番若く可愛くて輝いてました。 【白い男】さん [地上波(吹替)] 10点(2009-06-18 22:54:30) |
172. とても楽しめました。昔の保険会社の描写などが観れただけでも好きな作品です。好きな映画は、と聞かれこの映画をあげると渋いですね。 【ファンオブ吹石】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2009-02-24 14:40:02) |
171.途中は楽しかったですが、一番重要な最後の女性の気持ちの変化が「なぜそうなる!?」って感じでした。 【六爺】さん [DVD(字幕)] 5点(2009-01-24 03:51:59) |
170.白黒とはいえよくあるラブコメディです。主演の二人が可愛いので好きです。シャーリー・マクレーンもまだ若いですね。 【色鉛筆】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2008-11-19 07:29:51) |