《改行表示》 5.《ネタバレ》 オチの良さありきというか、それがやりたい一心で映画撮ったんじゃないかと思えるような品なんですが…… 自分としては、過程も含めて楽しめましたね。 例えば、話の流れとしては冒頭の「タクシー運転手とのやり取り」が面白くて、もしや彼が恋人候補かとも思える感じなのですが、ちゃんと配役や演出でケビンこそが「ヒロインと結ばれる王子様」だと分かるよう作ってあるんです。 上司のジョージを(良い人だけど、何か違う……)と観客に思わせる辺りも絶妙で、たとえヒロインが彼に恋い焦がれていても、最終的に結ばれるのはケビンの方なんだろうなと、予想も出来るし、納得も出来ちゃう。 「先が読める展開」「安易な脚本」ではあるんだけど、ちゃんと丁寧に作られていたと思います。 主人公カップルに「結婚式が大好きな女性」と「結婚式が嫌いな男性」を据えて「相性最悪かと思われた相手が、実は運命の相手だった」というラブコメ王道の魅力を描いている点も良い。 それと「ドレスを着たままおしっこする際は、誰かの補助が必要」とか、男性からすると(そうなんだ)と思える場面があるのも良いですね。 女性向けのラブコメ映画だからこその、意外な魅力って感じです。 「要領が良くて、周りに愛される妹」「それに対する、姉としての複雑な感情」を描いている点も、女性主人公ならではって感じがして、これまた楽しめちゃいました。 終盤、主人公が妹の結婚をぶち壊して憎まれ役になる訳だけど、そこで親友がキチンと「こんなの間違ってる」と諭してくれるのも良いですね。 観客が主人公から心を離してしまうのを繋ぎ止める効果があり、ラブコメの親友キャラとして、良い仕事したなって思えました。 アン・フレッチャー監督は「あなたは私の婿になる」(2009年)も良作でしたし、こういう細かい部分の作り込みが自分好みなんでしょうね、きっと。 そんな本作の欠点は…… 「姉妹が仲直りする場面に、無理がある」って事でしょうか。 ここに関しては、些細な部分ではなく、映画の中で重要な部分だと思うので、ちょっと看過出来ないです。 妹のベスは、彼女なりに色々考えて「ジョージに相応しい女性になろうとした」と告白するんだけど、具体的に何か努力したという訳じゃないので、説得力に欠けるんですよね。 その辺に関しては、作り手側も気になったのか「実は仕事をクビになったばかりだし、元カレに振られていたりで、妹も挫折を経験していた」「妹は妹で、姉にコンプレックスを抱いていた」と、様々な要素を用意してはいるんですが、どれも和解に至る決定的な材料とは思えず、残念でした。 せめて「喧嘩の切っ掛けになった母親のドレスについて、妹が謝る」って場面があれば、印象も変わったかも。 とはいえ、冒頭にて述べた通り「ブライズメイドを務めてあげた友達27人が、ドレスを着て結婚式に来てくれた」というオチが凄く良かったもので、鑑賞後の満足度は高め。 (これまでの主人公の行いは、無駄じゃなかったんだ……)って感慨を抱けるし、映画のクライマックスと共に完結する構成が美しかったです。 新聞記事に擬したエンドロールも御洒落だし、ラスト数分で一気に評価を高めてくれた一本でした。 【ゆき】さん [ブルーレイ(吹替)] 6点(2021-03-16 22:46:47) (良:2票) |
4.《ネタバレ》 NYのマンハッタンを舞台に社長秘書として働くジェーンの恋愛模様を描いたラブコメ。Katherine Heiglは特別美人というわけではないけど(あくまでも女優の中ではという意味で)、そこはかとなく品があって知的な感じがかなりの好印象。ストーリーは序盤切なさがうまく表現されていて感情移入しやすいけれど、起承転結の転あたりからの展開が個人的にしっくりこなくて、最後もなんとなく微妙に終わってしまった印象。すっぱ抜いてやろうと近づいたケビン、とにかく無神経なジョージ、自己中で自由なテス、追い詰められてついに爆発したジェーン、と主だった人物たちの悪い面がクローズアップされる場面が多いものの、基本はみんな悪意のないいい人たちばかりで、ゆえに最後はハッピーエンド。それにしても途中までは結構よかったのに、最終的には特に印象に残らない映画に落ち着いてしまったのが残念。また、「27 Dresses」というタイトルにするほど、27着のドレスが生かされていたようにも思えないし、そもそもなぜに27着? 【にゅ~】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-03-07 20:19:13) (良:2票) |
《改行表示》 3.《ネタバレ》 ラブコメの王道をいく作品。安心してみていられる心地良さがあります。テンポが良く、笑いもほどよく、下品なネタもほとんどない。 『ブライズメイド』という日本ではあまりなじみのない職業。ですがすごくわかりやすいストーリーのおかげで、『ああ、そーゆー職業があるのね。』とすんなり受け入れられます。 『主人公のジェーン、仕事が出来る上司に片思い。だけど妹に上司をとられてしまう。自分にちょっかいをかけてくるのは嫌味なライター。二人は会えばケンカばかり。だけどいつの間にか惹かれあう二人。』なんでしょう。このベタな展開は。でもラブコメはベタなほうが良い。 『酒場で意気投合し、大盛り上がり。結ばれちゃう二人。その直後、ファミレスで暴露記事を目にして天国から地獄へまっさかさま。』こーゆーお約束の展開は、ラブコメが確実に盛り上がる鉄板の演出です。 共感しづらい点があるとすれば2つだけ。1つめは、『何も仕事やめなくていいじゃん。』作品のテーマに沿っての結論なんでしょうが、仕事とプライベートをきっちり分ければ済む問題。ジェーンにとってのブライダルの仕事って天職だと思います。それを否定して欲しくはなかったです。 2つめは、『妹、簡単に姉と仲直りしすぎ。』確かに妹にも悪い部分はありましたが、結婚を破談にされたのに、わりとあっさり姉と仲直り。あまりにも無難にまとめすぎちゃいましたね。 それにしてもこの映画って、映画よりむしろ連続テレビドラマにしちゃったほうが、面白いかもです。 【たきたて】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2017-11-23 13:23:55) (良:1票) |
《改行表示》 2.《ネタバレ》 意外に評価が低いけれど、良作だと思う。主人公が絶世の美女じゃないところがいいのかもしれない。【ネタバレ注意】婚約発表の場でやり過ぎたところを、友人がやり過ぎだと指摘するところがいい。妹が、たんに嫌な性格ってだけではなかった描写があったのもいい。ただ、減点はしないが、邦題がいまひとつ。 【mohno】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-02-08 23:08:45) (良:1票) |
1.《ネタバレ》 出来過ぎている話しではありますが、安心して見られます。「ノー」と言えないアメリカ人がいるなんて、びっくりでした。 【HRM36】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-05-13 07:51:14) (良:1票) |