《改行表示》 6.《ネタバレ》 劉備に曹操がいるように。 アムロにシャアがいるように。 この映画のヴァンダムにはドルフ・ラングレンがいる。 そう、ドルフ・ラングレン演じるスコット軍曹はこの映画のもう一人の主人公。 その無敵っぷり、狂いっぷり、もはや芸術の粋。スーパーで駆けつけた警官4人を射殺した後の「ほらな。」っていう台詞と表情。もはや芸術の粋。 それに対するヴァンダム演じるリュックさんも負けてはいません。個人的に一番の見所は、食堂で一般人相手に容赦なく腕力ふりまわすシーン。そして散々暴れた挙句のこの一言。「暴力はよくない。」うおぉ、お前が言うなぁ。 正直、「ああ、どちらを応援すれば良いんだ。」と本気で迷ってしまうくらい、両者とも良い。どこかの近未来SFみたいに、完全にニュータイプとオールドタイプに分けなかったのも良い。 それでもいくつか注文をつけるとしたら、「氷で冷やす。」「血清を打つ。」制限が多すぎることが、少し映画のスピード感や爽快感を損なう欠点になっているかも。 また、ラストの両親との再会は、あの程度で終わらせるくらいなら別になくても良かったのでは。『故郷に戻ったけれど、両親は二人とも他界していて、歳月の流れを感じさせる演出』とかだったらまだ良かった気もしますが。 あとは、他のユニバーサル・ソルジャー達も活躍させて良かったんじゃないかな、というのは贅沢でしょうか。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-05-06 04:47:41) (良:1票) |
《改行表示》 5.《ネタバレ》 僕らが大好きなエメリッヒ大先生の何十年も前の映画だ。それでも既にエメリッヒはエメリッヒしていて、その設定と特殊効果には小躍りしてしまったもんだ。素敵なガジェットやハードな設定、そして存分なアクションがそれらを完全に忘れさせてしまう、というかエメリッヒ様が忘れてしまっているのかもしれない潔いストーリー展開は子供の心を釘付けだ。 この後に作られたスターゲイトなんかも僕らの心を鷲掴み。エメリッヒさんマジ半端ねえよとクラスで話題にもなった最初の作品だった。 人生のいろいろな段階で待ち受けるエメリッヒ作品群。本当に驚異の連続だった。で、様々な変遷を経て現在超災害マエストロへとクラスチェンジを果たすわけだが、この頃の僕らはその事をまだ知らない。 で、ファーストフード店でモスチキンを喰らいながら僕らの話題はいつだって、 「もうメチャクチャだよなリッヒ様」 「ストーリー位覚えてから撮り始めた方が良いんじゃねえか?」 「いや、だからメチャクチャじゃなきゃまずいだろ、エメ閣下は」 「どうでも良いけど何回死んでもおかしくない」 これが毎年繰り広げられるほどのペースだから凄いんだ。ローランドエメリッヒというお方は。 【黒猫クック】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2012-12-03 23:52:58) (笑:1票) |
4.「 戦死した 兵士に指令 吹き込んで 恐れ知らずの レンジャー結成 」 詠み人 素来夢無人・朝 |
3.中規模予算のアクション映画としては鑑のような仕上がりとなっています。重々しい音楽をバックにユニバーサルソルジャーを積んだ輸送機が降り立つ序盤で掴みはOK。以降は絶え間なく見せ場が続き、ラストの決戦が終わるとすぐに映画も終了。まったくムダがありません。なぜか非アメリカ人監督との仕事を好むマリオ・カサールがドイツからローランド・エメリッヒを呼び寄せて撮らせていますが、B級アクションの世界ではエメリッヒの手腕は際立って見えます。テキパキとアクションを見せつつ、その合間に挿入されるルークとヴェロニカのコミカルなやりとりは十分に笑えるレベル。後にゲイであることをカミングアウトするエメリッヒはヴァン・ダムの裸でもひと笑いとっており(裸に靴下という世界一カッコ悪い姿を披露)、演出は絶好調です。この頃からVFXの使い方も巧いもので、トレーラーの落下シーンに至っては、公開時には誰もミニチュアだと気付かなかったほどの仕上がりを見せています。配役も悪くありません。当時はキャリアも人気もドルフ・ラングレンの方が上だったのですが、そのラングレンを悪役として二番手に回し、十分な知名度のなかったヴァン・ダムを主役に据えた判断は正解でした。小柄な主人公が巨体の悪役を倒すというカンフーアクションのカタルシスをよく理解していたのでしょう。ラングレンはイワン・ドラゴ役に次ぐ名演技を披露。この人は善人役を演じたがるのですが、爬虫類系の怖い顔、威圧的な巨体は完全に悪人向きなのです。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(字幕)] 7点(2004-08-11 11:23:03) (良:1票) |
2.ボーダーラインに最適な映画。これより下はやっぱ面白くないし、これより上だったら良く出来てる映画だと思う。基準映画かな。 【taron】さん 6点(2004-01-18 15:25:32) (良:1票) |
1.何かね~おすぎが映画褒めてるとつい信じちゃうんですけど、と言って100%完全に信用し切れないのは、確かこの映画を絶賛してたような記憶があるからで(「この映画を観るためだったら、たとえ死んだって、生き返ってやる!」とかCMで言ってませんでしたっけ。自分もユニバーサル・ソルジャーになりたいのか?)。何しろアタマ空っぽの筋肉ゾンビ同士が戦う映画ですからね、感情移入以前に、何だか気が滅入ります。しかも時々冷やさにゃならんなんて、もうポンコツ過ぎ。最初にダム駆け下りるシーンだけはちょっとカッコよくてシビれるんですけどねえ。 【鱗歌】さん 6点(2003-11-09 01:30:47) (笑:1票) |