《改行表示》 5.《ネタバレ》 劇場で見たときに、なんか変だなあと思っていたが、その後オリジナルを観て、さらに久しぶりにTV放映版を観て、なるほどと思い至った。 今回のクラトゥは、人類に何も言っていない。間諜を入れている位だから、科学者一人は人類の代表者ではないことを、彼はよく知っているはずなのに。地球には国連があることも、そこで世界の指導者が集まることも。そして、よくよくみると、クラトゥの意思ではなく、ゴートへの攻撃により、地球への懲罰が始まってしまっている。クラトゥ何しに来たんだ?問答無用的に相手を滅ぼすなんて、オリジナルのクラトゥさんが否定した、「暴力によって他者を攻撃する者」と同じことじゃないのか?。 納得できないのはさらに次の点だ。女性科学者の子供。 この子供は、異星人を問答無用で悪と決めつけ、殺すと判断する、今までの地球人観の具現化。自分では攻撃主義なのに、そういう職業である父の死には不満で涙を流す(アメリカそっくりだ)。クラトゥはこの涙を見て、「人間の別の面」を感じたらしい。70年も地球に住んでたじいさんが、「こいつら変わらねぇ」と言っっているにもかかわらず、こんな自分勝手なガキの涙ひとつにダマされるなんて! ところで、一つだけ、奇妙に良い点がある。 タイトル通り、地球が静止した状態、異星人の超技術力によって、地球のすべての機械が動きを止めた様子。元々は、地球に対しての力の誇示だった現象だが、今回のテーマ、「地球環境」のもとでは、ひじょうに平和でなごむシーン、不思議な文明批判になっている。 【Tolbie】さん [地上波(吹替)] 4点(2011-05-29 15:43:09) (良:2票) |
《改行表示》 4.《ネタバレ》 テンポは良し。というよりクラトゥの心理描写があまりに適当なので疑問に思っているうちに勝手に物語がポンポン進んでしまっているだけか。 人類滅亡の窮地の中で親子が絆を強くする様を描きたいのは分かるけし、わざわざ血の繋がりがない設定にしたのは商業的な配慮があったからだと推測していますが(追記:ザ・チャンバラさんのレビューを読んで多いに納得しました)、それにしても息子をあそこまで生意気でイライラさせるようなキャラにする必要はなかった気がする。 そして一番の問題点はクラトゥ。 彼はヘレンと息子の再会の様子から、人間の違う面を見た、というようなことを言いますが、あれははただジェイコブが頼る者がいなくなった末にようやくヘレンに心を開いただけであって、ヘレンの言う「変われる」こととは若干ズレているように感じます。 結局クラトゥは(恩人であるとはいえ)何十億分の1の人間であるヘレンの言葉のみを信じて計画を中断してしまうのだから、全く説得力がございません。私は地球に残ると言った中国人の仲間も、ただ登場させただけでクラトゥが変心するきっかけとしては上手く作用していません。 それから地球環境を大切に、と訴えるのは一向に構いませんが「人類が滅べば地球は生き延びる」という言葉で投げっぱなしのまま終わっているのはまずい。これでは警告にもなりません。 【Sgt.Angel】さん [映画館(字幕)] 4点(2009-01-09 21:44:28) (良:2票) |
《改行表示》 3.《ネタバレ》 オバマ次期大統領が「change」と言って、人々がそれを信頼するのは本当に実行してくれるという期待があるからだろう。 本作にも何度も「change」が連呼されているが、生き残るためのただの苦し紛れの言い逃れにしか聞こえない。「change」と言うのは簡単だが、人々はそう簡単には変われない。「change」をするためのevidence(証拠)を明らかにしないと、宇宙人はそれを期待できないのではないか。 本作には、宇宙人が納得できるevidenceが何も描かれていない点でマイナスだ。 「地球が静止する日」というものは、人類によって行われるべきものではないかと個人的には考えた。人類が、地球や環境のために、クルマを乗ることを止めたり、工場を停止したり(地球最後の日を迎えようとしているのに働いている人がいるというのは変な話だが)、地球に負荷を一切掛けない日を設けるといった人類の「change」のevidenceを描くべきではなかったか。 現実には無理かもしれないが、映画の世界だからこそ、地球のためにできる人類の理想を描いて欲しかったところだ。 本作を見て、地球のために何かをしようと思う者がいるだろうか、恐らくいないだろう。そういう意味において、本作のメッセージ性はかなり弱いと考えられる。したがって、評価はしにくい映画だ。 最後の球体に対する総攻撃も全く意味不明な流れとしか思えない。 あれでは人類は「change」をしないということを、声を大にして宣言しているようなものだ。あの爆撃を食らって、クラトゥが人類を滅亡させないという選択をする意味が分からない。キャシー・ベイツも多少は苦悩していたようだが、攻撃命令を下す大統領をむしろ説得するくらいの「change」を見せて欲しかった。何のために、大物をキャスティングしたのか分からないキャラクターになっている。 また、宇宙人が感心した“人類の素晴らしさ”という面も弱すぎる。 バッハの素晴らしい音楽という文化的な面、親子の愛情という感情的な面が描かれているものの、あの程度では宇宙人は「change」しないだろう。 未知なものや相容れないものを恐れる人類の“弱さ”や破壊的で利己的な面を描くとともに、自己を犠牲にしても助け合うような姿や愛や絆などの人類の“強さ”をもっとアピールして欲しいところだ。 ただの壮大なSFだと思っていたのに、意外と泣けたり、感動できたりするようなオチにもっていけると評価は高まっただろう。 【六本木ソルジャー】さん [映画館(字幕)] 4点(2008-12-20 23:24:59) (良:2票) |
《改行表示》 2.《ネタバレ》 うはぁ!ロボットでけぇ!という印象が主です。 あとは子供うぜぇ…っていう。まじめに見なさい俺。 見終わった後に、なんでアメリカ映画ってトラックの運ちゃんが犠牲になんのかなぁと彼女と話しこみました。うん、そんなとこが気になるような印象の薄い映画です。 【赤紫】さん [DVD(字幕)] 4点(2010-01-04 22:34:46) (笑:1票) |
1.《ネタバレ》 オリジナルは未見。なんかもう途中から口が開きっぱなし。右往左往する地球代表さん、キアヌの固まった顔、球体より印象に残るホンダのエンブレム他、色んなところに媚びた様子。滅亡系に飽きてるのもあるんだろうけど、全く面白味がなかった。凝った映像もところどころあったけど、それ以上に冷める映像が多かった。一番受けたのは中国人の設定かな。「そうか、やつらは違う星から来たのか、どーりで・・・」なんて事を考えながら映画そっちのけでツボにはまってました。 【オニール大佐】さん [DVD(字幕)] 4点(2009-11-11 12:26:09) (笑:1票) |