8.ドラマ見てなくて、わかるか不安でしたが、この作品は、石神さんと靖子さんが主役ようなものだったので、すっと入れました。 【Yoshi】さん [映画館(邦画)] 8点(2008-12-04 21:06:36) |
7.《ネタバレ》 テレビドラマの時とは違うトーンと色で、劇場版として見事に独立した作品である。映画化になると何を勘違いするのか変に力を入れて破綻してしまう作品が多い中、しっかりした骨格の基、人の悲哀を丁寧に描いている。KOH+の歌もはまってる。欲を言えば、2人の天才の頭脳戦をもっと見たかった。 【リニア】さん [映画館(邦画)] 8点(2008-11-23 22:27:44) |
6.人生、意味がある方が良いですね。 【よしふみ】さん [映画館(邦画)] 8点(2008-11-15 21:10:59) |
5.《ネタバレ》 自分はガリレオシリーズ含めて原作既読でTVシリーズ未見。原作との違和感をあげるなら、湯川が石神を「ライバルではなく友達」と呼んだことが残念でした。自分の記憶が正しければ、原作では「好敵手」と言ってました。天才という設定の二人の関係には、友達の友情とは違った次元のコミュニケーションが存在し、それを湯川は好敵手と表現していたはず。孤高の二人がよくある友達じゃあ、締りが無い。ラストの石神の叫びは描いた解が完璧に「美しいもの」にならなかったことに対して発せられたものです。それは悔しさや無念ではなく、論理にそぐわない不条理に対する慟哭。でも、真相を知った靖子が取る行動として、あれは当たり前だろう。この、他者の感情を計算に組み込めなかったことが石神の方程式の限界であり、結果としてこの後の石神を救うことになると思いたい。 【アンドレ・タカシ】さん [映画館(邦画)] 8点(2008-10-28 01:47:25) (良:4票) |
4.演出はオーソドックスで、新味に欠けていました。見ごたえの大半は、キャスティングのよさ。堤真一は舞台で写楽の役などもやってましたが、何かにとりつかれたようなキャラクターのときの燃え方がすごい。ほかのキャストも悪くはなかったのですが、彼の存在感が大きすぎて、彼の一人勝ちのような作品。タイトルは「容疑者X」(元々の小説のタイトルはこちらだったとか)がふさわしく、主演「堤、松雪」であって、福山、柴崎は刺身のツマといった趣の作品でした。 【おばちゃん】さん [映画館(邦画)] 8点(2008-10-23 00:03:40) |
3.この映画は、「容疑者Xの献身」というベストセラー小説の映画化に対し、「どうすれば面白い映画になるか」、そして「どすれば売れる映画になるか」ということを、真剣に考えた製作サイドの完璧な“企画勝ち”だと思う。
原作でそうであるように、この物語の主人公は、「容疑者X」こと石神哲哉である。 しかし、「X」というワードが示す通り、この主人公は終始「謎」を秘めなければならない。 その文体であるからこそ表現できている微妙な立ち位置の主人公を、映像化する上でもそのまま表現できるかというと、それはとても困難なことだ。出来ないことはないだろうが、高い確率で、文体で表現する以上にナイーブで地味な作品になってしまったと思う。
そこでまず必要だったのが、原作でももちろん登場する“探偵ガリレオ”こと湯川学が、映画作品では、魅力的な主人公であるという「前提」だったのだと思う。
その「前提」を作るために、ドラマシリーズ「ガリレオ」を展開させ、福山雅治演じる湯川学、そして柴咲コウ演じる内海薫の主演コンビのキャラクター性に対する強い印象を観客に植え付けておいたわけだ。 そして、その主演コンビを言わば「狂言回し」として存在させ、「真実=X」を追い求める役割を与えることで、真の主役である「容疑者X」の立ち位置を確立させている。 つまりは、いわゆる「月9」で大ヒットしたドラマシリーズ自体が、この映画のための豪華な「伏線」であったのだと思う。
「容疑者X」という陰の主人公に、陽の主演コンビが花を添えるというなんとも奇妙ではあるが、絶妙な配役のバランスが、この作品を殊更に「面白く」していると思う。
売れた小説や、漫画の映像化は、もはや「常識」となりつつある。 そのこと自体に異論は無いが、大切なことは、「映像化する意味」を確実に持たせることだと思う。 今作の場合、堤真一が容疑者Xを演じることにより、よりリアルな形でその人間性を感じることができ、ある部分においては文体以上に「感動」を与えることが出来ていると思う。 そして、ガリレオ役の福山雅治と対峙することにより、ビジュアルの異質さと、白熱する頭脳性が絶妙に混じり合い、映画世界ならではの塩梅を得られていたと思う。
「実に面白い!」……思わずそう言いたくなった。 【鉄腕麗人】さん [映画館(邦画)] 8点(2008-10-11 00:56:17) (良:2票) |
2.《ネタバレ》 原作既読です。正直、意外なくらいおもしろかった。全体をほぼ原作に忠実に再現しており、主役はしっかり堤さん(石神)だったと思う。原作を読んでいるため、いくつかあるポイントでどれぐらい惹きつけられるか、だまされるかが初見の人と同じようには見られなかったように思うが、原作を見た人でもがっかりすることなく見れるのではないだろうか。堤さんは特によかった。キャストだけ見た時は男前すぎると感じたが、劇中にそれを感じさせることはなく、最後は胸がしめつけられた。 不満を言うなら、もう少し石神の背景を詳しく描いてもいいようには感じた。 また、二人が驚くべき天才だと感じさせる力が少し弱いように思う。 エンディングにだらだらとその後の捜査を映す意味は感じなかった。 【コショリン】さん [映画館(邦画)] 8点(2008-10-08 00:12:40) |
1.《ネタバレ》 「容疑者Xの献身」
映画化されたと聞き先に原作を読んだ。
感動!
流石に直木賞。
さて映画はどうなるのかと配役を見ると、 何!? 容疑者は堤真一に松雪泰子?
これは違うぞ。
堤真一は格好良すぎ、 松雪泰子はエレガント過ぎる。
でもそれは俺の間違いだった
役者ってすごいなぁ
特に堤真一。
ダサくてショボくてオタクっぽい数学教師を好演。
歩き方で倦怠感を 無表情の中に喜び悲しみ苦悩を微妙に表現する。
最初から最後まで彼の演技に引き込まれた。
主役堤真一と言ってもいい映画。
とは言え福山も決して悪くはない。
ドラマのガリレオとは違い
友情や愛という非論理的なものに 意外にも振り回されている。
「実におもしろい」
何かにふと気づく彼の表情はチャーミング。 堤とのやりとりでも魅せてくれる。
脚本もよくできている。
出だしのクルーザー爆破と 登山のシーンは原作にないもので 、
違和感はあるが 、
全体的に原作に忠実。
むしろ要らない部分を削ぎ落とし テンポよく描かれてた。
ラストの堤と松雪の絡み、
最大の山場。
原作でも泣かされたシーン。 かなりの感動である。
最初、原作を読んだとき
石神の咆吼は献身的な愛が 結果、報われなかったからなのだと思っていたが、
ひょっとしたら逆にこれで報われたのかもしれないな とも思わせた。
たぶん松雪泰子が石神の献身愛を理解し それに応えるような演技を見せたからだろ。
文字では見えてこない世界だ。
エンドに流れるシーン。
これも原作にはない。
俺的には微妙。
せっかく二人感情が通い合ったシーンから
現実の世界に引き戻された。
その後の取り調べ、 今後の容疑者たちの裁判の進み方まで、 想像させてしまう。
だが二人で罪を償うのだから それはそれで良いのかもしれない。
そこで流れるKOU+の主題歌が切なく素敵。
【虎鉄】さん [映画館(字幕なし「原語」)] 8点(2008-10-06 13:19:42) |