4.《ネタバレ》 往年の怪獣映画を彷彿とさせつつ真面目っぽくおチャラけるという、お馬鹿映画です。 ゴジラは、シリーズを続ける中で、その時々の状況で、テイストをさまざまに変えて続けておりました。 平成ガメラは、昭和シリーズの尻すぼみにダメ担った点をことごとく排除し、特撮、CGを各段に向上させ、シナリオ、見せ方にリアリティを持たせて一級品の特撮映画に仕上げました。 今回のギララはそれらとは全く違った方向で、初代ギララがゴジラ、ガメラにあやかって見事にこけた突っ込みどころ満載のダメダメ映画であることをちゃんと意識して、初めから狙って突っ込みどころを満載させる作りに仕上がっており、狙って作ったダメダメ特撮映画です。 でも、嫌いではないです。 コミカルな見せ方で茶化しながら進んでいくという、この監督特有の作風は、初代ギララのこけっぷりとゴジラ、ガメラの昭和シリーズのテイストを知っていると、非常に楽しめることでしょう。 同じく突っ込みどころ満載のガッパも、復活させて欲しいものです。 【nobo7】さん [DVD(邦画)] 6点(2009-12-30 22:57:41) (良:1票) |
3.《ネタバレ》 こりゃー楽しかった。ギララは松竹唯一の怪獣だけど、東宝・大映・円谷プロのネタが伊福部モドキの旋律も含めてふんだんに使われていて、最後まで突っ走ってくれました。分かりやすいネタから、カルト級まで。いくつ分かったか、誰かと自慢し合いたくなりました。自分が一番笑ったのは、ギララの命名にG8の議場にいきなり現れた少年。あれは「ギャオーと鳴くからギャオスだよ」ですね。神社の軒下に彫られたギララとタケ魔人はゴメスとリトラ。自分にとっては、ひょうきん族や各国首脳ネタはモノクロ世代の特撮怪獣ネタまで遡れない若い世代向けのサービスのような印象でした。そういえば、一瞬だけオリジナルの「ギララ」の映像がそのまま使われていました。あれも、監督さんの遊びのひとつなのでしょう。中年が飲み屋で昔に観た怪獣モノや特撮モノをネタに盛り上がっている気分をそのまま映画にしている。こんな思い切った企画は過去に無かったと思います。怪獣好きの中年必見。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2009-10-16 00:36:00) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 最近まで存在すら知りませんでした。もっと評価されていいと思う。ネチコマネチコマが頭から離れない。思わず同じポーズを取ってしまった。武魔神召還までがサビ。大ピンチと共に魔神登場の期待が増して行き、あまりの盛り上がりに降臨までもう泣きっぱなし。猛烈に燃えます。怪獣映画でこんなに泣いたの初めて。救世主降臨の盛り上げ方はモスラ・キングシーサー・大魔神を彷彿とさせる。もうとにかく馬鹿馬鹿しくて、各国首脳の前に突然現れた一般人の子供が「ギララ」と勝手に名付けたと思ったら直後にみんなで普通にギララと呼称しちゃってたりとツッコミ所満載ですが、骨芯は怪獣映画の王道。ちゃんと作ってます。ギララが出て来るや色褪せた画面になり、特撮も昔っぽさ満点。怪獣ファンをよく分かっているなと思う。ちょい大魔神顔の武魔神に笑った。いっそネチコマ光線とかタケちゃんマン的な必殺技で一撃瞬殺でも良かった気もするが、格闘シーンはノスタルジックな作りを意識したものか。加藤夏希他役者さん達の真面目な演技に、馬鹿馬鹿しさも吹き飛ぶ。数多くの怪獣映画を観てきたが、これはオススメしたい作品の1つとなりました。 【にしきの】さん [DVD(邦画)] 7点(2009-10-10 14:45:41) (良:1票) |
1.《ネタバレ》 まあ、相変わらずのバカ映画なんですが、幼少期から特撮怪獣ものを見て育ち学生時代にビートたけしの洗礼を受けた世代なら金払って映画館で見る価値のある作品だと思います。もう、タケ魔人が消火器と傘を持っているのを見たときは飲んでたジュース噴きそうになりましたよw 加藤夏希のおちゃらけてない真剣な演技も非常に良かったです。
G8(+α)の風刺ネタもベタですけど過激で面白かったです。北のあの人はもう鉄板ですが、フランス大統領が妙に似てて笑えました。でも、本人見たら怒りますよw。ロシアネタも危険でしたしw日本の映画でここまで露骨にやるのは珍しいですよね。まあ、ベネチア映画祭で上映されるみたいですけど、もしかしたら日本よりも外国で受けるかもしれませんね(特にアメリカとかで受けそうな気がします)。
この作品が遺作となった水野晴郎先生の姿にはつい涙がこぼれそうになりました・・・・ご冥福をお祈りいたします。 【TM】さん [映画館(邦画)] 7点(2008-08-18 12:34:57) (良:1票) |