6. 【Asann】さん 6点(2003-01-01 23:17:26) |
5.モノクロによる表現に徹してみせた作品だが、なるほど“総天然色”にはない独特の美しさがある。思わずモノクロの古い名作をいくつか見直してみたくなった。ところで、アウシュビッでのホロコーストを扱っている点であるが、思ったほど印象には残らなかった。なぜだろう?例えば、虐殺される側のユダヤ人たちの恐怖や絶望が十分伝わってきただろうか。試しにダッハウの収容所跡で今も無料で公開されている記録映画を観てほしい。そこには正真正銘の恐怖が描かれていた。その恐怖とは虐殺されたユダヤ人の方々の恐怖だけではなかった。虐殺する側に回ってしまった人々の熱狂や暴走という恐怖もまざまざと描かれていたからだ。小生自身、短いこの記録映画を観たあと思わず気分が悪くなってしまった。その虐殺する側であるナチ将校の描き方は本作の場合どうだったか。いかにもステレオタイプで俗説通り、冷血な悪魔あるいはターミネ-ターよろしく機械のようにユダヤ人を殺している。ナチ的なプロパガンダに洗脳され熱狂する人間の弱さという視点が決定的に欠落してはいないか。「サウンド・オブ・ミュージック」のなかで普通の若者がナチに熱狂しトランプ一家と離れていく様子が柔らかに描写されていたが、この作品を名作たらしめていたのは実はこのようなところにもあったのだろう。対して、本作の場合、虐殺される側も虐殺する側もまるで「操りに人形」のように淡々とそれぞれの役を演じているように感じられて仕方ない。モノクロの映像は確かに美しかった。しかし、そこにはある種の白々しさが伴っていたように思う。 【ヨアキム】さん 6点(2002-09-11 08:23:08) |
4.率直に言って、テーマの重さと内容のわりに映像がきれい過ぎた感があった。それをまたモノクロ映像として演出してるあたり、偽善めいたものを感じて、自分は素直に評価できなかった作品。 【鏡に萌え萌え】さん 6点(2002-04-17 00:45:44) |
3.小説が非常に面白かったので、期待が大き過ぎた為、もうひとつだった。先に映画を見ていたらもっと良くおもえたかも。小説の方がどうしても想像力が膨らむ。映画はどんなに色使いを一部赤やモノクロにしてもかえってわざとらしく、見たまましか伝わらない。その点で小説を題材にした映画は大きなハンデを背負っているのでは。 【死亀隆信】さん 6点(2002-03-10 23:06:32) |
2.「プライベート・ライアン」と比べたら断然こっちの方が良い。でも偽善的な感じは否めないし、もっと他にもユダヤの英雄には居るのにそれをネタにしなかったのはどうなんだろう?杉原千畝やユダヤ人を海外に出国させた外交官達も映画化したらあたしはスピルバーグを大いに評価したい。 【奥州亭三景】さん 6点(2001-08-20 21:09:01) |
1.モノクロにしたのはよく解る気がする。俺の友達は残酷すぎて途中で泣きながら映画館をでていったもん・・・。 【まこう】さん 6点(2001-08-10 19:38:51) |