4.面白かった。ショーンペンの監督としての才能を感じさせる映画でした。ロードムービーとサバイバル映画を混ぜたような映画の中で、少年の頃の体験など親子間の葛藤に悩み旅をする青年。きっとその答えは自分も親になってみないと分からないのかもしれないのだが、大学卒業したての青臭さと出会った大人たちとのふれあいが、青臭いガキの理想みたいな話をそんなことを忘れた現実主義の大人がちゃんと中和してくれて観ていて嫌な気がしない。 また、ロード・オブ・ドッグタウンの時から思っていたが、エミール・ハーシュがかつてのリヴァーフェニックスやディカプリオを彷彿とさせる雰囲気と演技で観る人を映画に引き込んでいく。まあ、実話を元にという話なんで、エンディングはこういう感じにならざるを得ないのでしょうが。私も同じ歳の頃、なにも決めずに一人カナダに1年ほど行ったことがあるのだが、その時の体験や気持ちは、一生忘れないだろう。そんなことができるのは企業戦士になる前の若い時だけ。今、草食系と呼ばれる若い世代の人たちにも殻を破って今まで経験したことのない事を経験してほしい。(たとえ海外じゃなくても)でも家族には連絡を。 【シネマファン55号】さん [インターネット(字幕)] 8点(2015-02-04 15:37:55) |
3.こんな生き方があるのかと、物の見方を変えてくれそうです。彼のように、出会った人たちにあれほどの影響を与えるような人物はそういないと思います。 【色鉛筆】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-02-14 15:30:16) |
2.自分再発見のロード・ムービーでした。旅先で出会う人物達がとても魅力的で、お互いが何かを教えられ、人として一回りずつ大きくなっていくのです。本当の幸せとは何か、最後に気付かされるまで、とてもさわやかな気分で鑑賞できました。 【shoukan】さん [映画館(字幕)] 8点(2008-09-22 16:37:04) |
1.雄大な大自然の中、約束された恵まれた暮らしを捨て、ひたすらに歩く青年。「自分探しの旅」などと使い古された言葉で表現していいのか… これは難しいテーマ。 当たり前かもしれませんけれど、感情移入出来るかどうかがポイント。私は… 少しずつ出来たかな? 自分勝手な金持ちの御曹司が、実は悲しく重い過去を抱えていて、それでも自らに厳しくなることで、徐々に人間として成長していく。その姿が見事に描かれているから? それとも、ただただ「実話」の2文字があまりに重いから?
自分勝手に思ったことは、運命は自分の信念と努力で切り開くことが出来そうでいて、自らの力で切り開き、そして勝ち取ったと信じて疑わない人生も、実はそれこそが初めから定められた運命なのではないかと…。そんなことに思い至った1本でした。 【タコ太(ぺいぺい)】さん [試写会(字幕)] 8点(2008-08-25 01:07:45) |